DELETE 制御ステートメント

DELETE 制御ステートメントは、削除する障害項目を選択するための修飾子を指定します。

1. Syntax

1  DELETE (
2.1 + & or |
2.2.1  ABEND_DATE
2.2.2.1 >
2.2.2.1 <
2.2.2.1 =
2.2.2.1 yyyy/mm/dd
2.2.2.1 TODAY-days
2.2.1 
2.2.2.1 USER_ID
2.2.2.1 ABEND_CODE
2.2.2.1 JOB_NAME
2.2.2.1 CICS_TRANSACTION_ID
2.2.1 =
2.2.1 literal
2.1  UTILIZATION = percent
2.1  ALL
1 )

説明: DELETE(ALL)

DELETE(ALL) 制御ステートメントは、以前の FILES 制御ステートメントで無条件に指定されたヒストリー・ファイル内のすべての障害項目を削除するために使用します。障害項目はどのロック・フラグ設定とも関係なく削除され、ユーザー出口は呼び出されません。

関連するすべてのダンプ・データ・セット (RFR または XDUMP など) も削除されていることを確認するために、ヒストリー・ファイル自体を削除する前に、ヒストリー・ファイルに対して IDIUTIL を、DELETE(ALL) を指定して実行します。これが実行されないと、ヒストリー・ファイルが削除された場合でも、オーファンのダンプ・データ・セットが割り振られたままになる可能性があります。

重要: この制御ステートメントを使用する場合、IDIUTIL を実行するユーザー ID には、指定されたヒストリー・ファイルに対する ALTER データ・セット・セキュリティー・アクセス権限が必要です。XFACILIT アクセス権では不十分です。

説明: DELETE(ALL) 以外

DELETE(ALL) を除き、IDIUTIL DELETE 関数は PDS ヒストリー・ファイルに対してのみ使用してください。PDSE ヒストリー・ファイルは、自動スペース管理を使用する必要があります。自動スペース管理については、AUTO で管理される PDSE ヒストリー・ファイルを参照してください。

注: ロックされた障害項目の削除は、IDIUTIL 削除ユーザー出口を使用してデフォルトのアクションを指定変更した場合にのみ可能です。IDIUTIL 削除ユーザー出口の指定および使用法について詳しくは、EXITS 制御ステートメントを参照してください。ロック・フラグに関する一般情報、および IDIUTIL バッチ・ユーティリティーを実行する前にロック・フラグの値を変更する方法に関する一般情報については、障害項目情報の表示 を参照してください。

UTILIZATION 修飾子は、項目の削除に使用できます。古い項目から削除を開始し、指定したパーセントの使用率に達するまで実行されます。この修飾子は、PDSE ヒストリー・ファイルにのみ使用可能です。UTILIZATION を使用する場合、DELETE ステートメントの唯一の演算子である必要があり、& または | 演算子を追加して修飾することはできません。他の DELETE ステートメントの前に指定されるか、後に続く場合があります。

注: UTILIZATION 修飾子を使用した場合、IDIUTIL は、IDIUTIL の実行の時点で、指定されたパーセントまで使用率を削減しようと試みます。これは、新しい障害項目が作成されたときに、指定されたパーセントで使用率を維持するよう Fault Analyzer に指示する手段ではありません。PDSE ヒストリー・ファイルは、デフォルトで AUTO で管理され、可能な限り、追加のエクステントを割り振らずに、既存のデータ・セット・エクステントを使用します。

残りの修飾子は、上記の LISTHF 修飾子と同じ規則に従っています。

IDIUTIL 削除ユーザー出口を DELETE 制御ステートメントとともに使用すれば、削除するヒストリー・ファイル項目をさらに選択できます。IDIUTIL 削除ユーザー出口 を参照してください。

DELETE 制御ステートメントの使用例を例 3.日付によるヒストリー・ファイル項目の削除例 4.使用率によるヒストリー・ファイル項目の削除 に示します。