V12.1 から V13.1 へのマイグレーション

このセクションでは、Fault Analyzer をバージョン 12.1 からマイグレーションする場合に認識しておく必要がある、バージョン 13.1 での変更点に関する情報を説明します。
  • 以下の Fault Analyzer SMP/E ++USERMOD は使用できなくなりました。
    • IDILEDS
    • IDISCNF
    • IDISRFR
    • IDISXCUM

    これらは、IDIOPTLM 構成オプション・モジュールにおける同等の設定で置き換えられています。詳しくは、Fault Analyzer 構成オプション・モジュールを使用した IDIOPTLM のカスタマイズを参照してください。

  • Fault Analyzer IDIOPTLM 構成オプション・モジュールを現在使用して IDICNFxx の代替データ・セット名を指定している場合は、ADFz Common Components IPVOPTLM 構成オプション・モジュールも必要になる場合があります。そうしないと、セキュリティー・サーバーのアクセス違反が発生する可能性があります。詳しくは、「代替 parmlib データ・セットを IDICNFxx(CNFDSN) に指定」を参照してください。
  • Fault Analyzer ロケール・オプション locale-name を、ADFz Common Components IPVCNF00 parmlib メンバーに代替として指定できるようになりました。詳しくは、「Locale」を参照してください。
  • HistCols および InteractiveExitPromptSeconds オプションは推奨されなくなり、FAISPFopts オプションで置き換えられています。詳しくは、FAISPFoptsを参照してください。
  • MVS ポスト・ダンプ出口 IDIXTSEL は、オプションのインストール項目ではなくなりました。これは、Java 障害キャプチャーなどの追加の Fault Analyzer 機能をサポートするために必要です。詳しくは、Fault Analyzer のインストールおよびカスタマイズのチェックリストを参照してください。
  • Java ダンプ・キャプチャーには、IDI_SDUMP_ACCESS XFACILIT プロファイルへのアクセスが必要になりました。詳しくは、Java try-catch ブロックからの Fault Analyzer の起動を参照してください。
  • CICS® オープン TCB ユーザーにとって、Fault Analyzer IDIPLT プログラムを CICS® 開始 PLT に組み込むことが必要条件になりました。詳しくは、必要なプログラムの始動 PLT への追加を参照してください。
  • UseIDISTime は推奨オプションではなくなり、常に有効になりました。詳しくは、UseIDISTimeを参照してください。
  • Fault Analyzer plug-in for Eclipse は、データ・セット IDI.SIDIDOC2 のメンバー IDIGUIP として提供されなくなりました。ただし、IBM Fault Analyzer プラグイン (Eclipse 用) のインストール で説明されているように、このプラグインは Web 上で入手できます。
  • IDIXFXIT ユーザー出口パラメーター・リストに行われた変更は以下のとおりです。
    • 6 番目のパラメーターは以前、出口が呼び出される対象の障害項目へのポインターでした。現在では、6 番目のパラメーターは HD セグメント・データ域のアドレスであり、これには障害項目 ID だけでなく、障害項目に関連するさまざまな他の情報も含まれています。
    • 2 番目と 3 番目のパラメーターとして指定されるセキュリティー・サーバーのユーザー ID とデフォルト・グループ ID は、以前は障害項目自体から取得されることがありましたが、現在では常に出口の呼び出し元から取得されます。現在 6 番目のパラメーターが指している HD セグメント・データ域には、(使用可能であれば) 障害項目作成者のセキュリティー・サーバーのユーザー ID とデフォルト・グループ ID の情報が含まれていることに注意してください。

    詳しくは、IDIXFXIT ユーザー出口の使用を参照してください。

  • ENV.VERSION の現行値が 0005 に変更されました。これは、ENV.FORMATTING_EXIT が、CICS®トランザクション障害の場合は常に「C」を指定していましたが、現在では、Fault Analyzer が XPCABND 出口によって起動された場合は「C」を、XDUREQ 出口によって起動された場合は「D」を指定するように変更されたことによります。