DSECT データ・セットの索引作成 ($DINDEX メンバー)

DSECT 名を最大 63 文字まで許可するには、また複数の DSECT を含む各メンバーを許可するには、IDIPDSCU ユーティリティーを使用して $DINDEX メンバーを作成します。

$DINDEX メンバーは、PDS または PDSE の各メンバー内の、DSECT ごとに 1 行必要です。各行は、DSECT 名、次にスペース、さらに DSECT があるメンバーから構成される必要があります。例:
DSECT1 MEMBER1
DSECT2 MEMBER1
LONGDSECTNAME1 MEMBER2
LONGDSECTNAME2 MEMBER2

この例では、メンバー MEMBER1 が DSECT の DSECT1 および DSECT2 を含み、MEMBER2 が DSECT の LONGDSECTNAME1 および LONGDSECTNAME2 を含みます。

DSECT 索引作成のユーティリティー (IDIPDSCU)

IDIPDSCU ユーティリティーは、提供データ・セットの $DINDEX メンバーの作成に使用されます。データ・セットの各メンバーに対してアセンブラーを呼び出し、アセンブラー出力から埋め込まれた DSECT を抽出することでこれを実行します。

DSECT またはマクロ展開が特別なキーワードの指定を要求する場合、別のメンバーのコード化が必要な場合があります。このメンバーは、要求されたキーワードを提供して該当のマクロを呼び出す必要があり、呼び出すマクロと同じデータ・セットに保管する必要があります。例えば、CICS® はその SDFHMAC データ・セットに DFHTCTZE というメンバーを提供します。これは、複数のターミナル関連 DSECT を提供します。このメンバーが IDIPDSCU ユーティリティーによって直接処理される場合、検出で特殊なマクロ・キーワードの指定が必要なため、TCTENIB DSECT は検出されません。メンバーが、次のソース行を含む SDFHMAC データ・セットに作成 (またはコピー) される場合、TCTENIB を含むすべての DSECT が検出されます。
DFHTCTZE CICSYST=YES
IDIPDSCU ユーティリティーは、ISPF のデータ・セット名の横に IDIPDSCU を入力することで、またはバッチ・ユーティリティーとして使用できます。この場合、処理されるデータ・セットはパラメーターとして渡されます。以下の例を参照してください。
//UTILJOB1 JOB ...
//RUNUTIL EXEC PGM=IDIPDSCU,PARM=('fully_qualified_PDS(E)_data_set_name')
//SYSPRINT DD SYSOUT=*

IDIPDSCU ユーティリティーは、ターゲット・データ・セットに $DINDEX メンバーを作成するため、このデータ・セットへの書き込みアクセス権が必要です。

マクロ解像度の SYSLIB データ・セットの指定については、IDISYSLB 連結を参照してください。