対話式レポートについての一般的な解説

対話式再分析レポートは、リアルタイム障害分析レポートと類似していますが、問題の原因の詳細を参照するための機能が備わっています。

Interactive Reanalysis Report 画面の例 は、最初の対話式レポート画面の例を示しています。この画面から、対話式レポートの他のすべての部分を選択できます。
1. Interactive Reanalysis Report 画面の例
  File  View  Services  Help
───────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
Interactive Reanalysis Report                                  Line 1 Col 1 80
Command ===> ________________________________________________ Scroll ===> CSR
JOBNAME: IDIVPCOB  SYSTEM ABEND: 0C7              MVS2     2019/12/21 13:02:25

Fault Summary:
Module IDISCBL1, program IDISCBL1, source line # 31 : Abend S0C7 (Data
Exception).

Select one of the following options to access further fault information:
  1. Synopsis
  2. Event Summary
  3. Open Files
  4. Storage Areas
  5. Messages
  6. Language Environment Heap Analysis
  7. Abend Job Information
  8. User Notes
  9. Fault Analyzer Options

{Fault Analyzer maximum storage allocated: 1.47 megabytes.}

*** Bottom of data.

初期表示画面の一番上に障害の要約が表示されます。この要約は、障害のリアルタイム分析時に出される IDI0002I メッセージに表示される要約と同じです。

初期表示画面から選択できる個々のオプションについては、以下のセクションで説明しています。オプションは、分析する障害によって変わる可能性があります。選択可能なオプションは、コマンド行から入力することも、カーソルをオプション番号の上に置いて Enter キーを押すこともできます。

ヘルプ・テキストを表示するオプションが選択される場合 (ヘルプ・テキストの追加または除去を参照)、割り振られたストレージの中で Fault Analyzer が分析時に使用した最大量についての情報が、画面の一番下に表示されます。このストレージ量は明示的割り振りのみに関するものです。ロードされたモジュールなどのストレージは含まれていません。

対話式レポートは、使用される論理画面サイズに応じてフォーマットが異なります。本書の例はすべて、24 行 x 80 列の画面サイズに基づいています。ただし、ご使用の画面がこれより大きい場合、Fault Analyzer は適宜にレポートをフォーマットします。この状態は、画面サイズが動的に変更される場合にも当てはまります。Enter キーを押すだけで、表示されるレポート・セクションが、画面サイズに合わせて再フォーマットされます。

対話式レポート内のどこででも、UP (PF7)、DOWN (PF8)、LEFT (PF10)、または RIGHT (PF11) コマンドを使用して、現在選択されているレポート・セクション全体を表示できます。(Dump Storage 画面の PF10 および PF11 は、この画面が水平スクロールを必要としないため、それぞれ PREV および NEXT コマンドにマップされます。)

対話式レポート全体で、タブ・キーで移動できるフィールドは黄色で示されます。これらのフィールドは、ポイント・アンド・シュート方式のフィールドです。そのフィールドにカーソルを置いて、Enter キーを押すと応答します。次に表示される画面は、選択された情報のタイプによって異なります。レポートの他の部分に進む場合もあれば、選択された項目についての詳細情報を表示する場合もあります。例:
ソース・コード行またはステートメントの番号
コンパイラー・リストまたはサイド・ファイルから取得された、プログラム全体のソース・コードを表示し、選択された行またはステートメントの番号が強調表示されます。さらに、マシン・インストラクションの逆アセンブルも提供されます。この画面の詳細および例については、ソース・コードの表示 を参照してください。
ストレージ・アドレス
16 進数と変換 EBCDIC の両方で、この位置のストレージを表示します。この画面の詳細および例については、保管場所の表示 を参照してください。
プログラム状況ワード (PSW)
PSW は半分ずつ表示されます。
  • 高位ワードを選択すると、PSW ビット設定に関する情報が表示されます。詳しくは、PSW 情報の表示を参照してください。
  • 低位ワードを選択すると、PSW アドレスのストレージが表示されます。詳しくは、保管場所の表示を参照してください。

ポイント・アンド・シュート方式のフィールドは、ISPF カラー属性 YELLOW を使用して定義されますが、実際には、ユーザー設定値に応じて別の色で表示される場合があります。ただし、本書では、このフィールドを黄色のフィールドと呼びます。

ストレージ・アドレスは別として、すべてのポイント・アンド・シュート・フィールドは、画面のコマンド行からも入力できます。このポイント・アンド・シュート機能は特に、項目をオプションのリストから選択するときに便利です。