ユーザー固有レポートのフォーマット

EXEC コマンドを使用して (EXECを参照)、REXX フォーマット・ユーザー出口を実行できます。このタイプの出口では、分析されたアプリケーション環境に固有のデータ域のフォーマットなど、ユーザー固有情報の画面を生成できます。このタイプの出口に関する概説については、フォーマット・ユーザー出口を参照してください。

非 REXX フォーマット・ユーザー出口は、EXEC コマンドから実行できません。

EXEC コマンドで出口名を指定すると、その出口が実行され、出口に指定されたすべての情報を含む画面が表示されます。一方、出口名を指定しない場合は、データ・セットの IDIEXEC 連結から使用可能なすべての REXX フォーマット・ユーザー出口のリストが、次の Formatting User Exit Selection List 画面の例のように表示されます。
1. Formatting User Exit Selection List 画面の例
  File  View  Services  Help
───────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
Formatting User Exit Selection List                            Line 1 Col 1 80
Command ===> ________________________________________________ Scroll ===> CSR 
JOBNAME: IDIVPPLI  SYSTEM ABEND: 0C9            FAE1      2019/05/07  11:29:07

{The following line commands are available: S (Select), B (Browse), E (Edit).}

   Name     Comment/Arguments                                                  
   IDISUFM1 Sample Formatting user exit to display TCB information
   IDISUFM2 Sample Formatting user exit for CICS CWA
   IDISUFM3 Sample Formatting user exit to illustrate the use of formatting tags










 F1=Help      F3=Exit      F4=Dsect     F5=RptFind   F6=Actions   F7=Up
 F8=Down     F10=Left     F11=Right    F12=retrieve
Formatting User Exit Selection List 画面用のフォーマット・ユーザー出口として認識させるには、各 IDIEXEC データ・セットの制御メンバーに出口名を指定する必要があります。制御メンバーの名前には $$UFMTX を指定してください。制御メンバーの各レコードには、出口のメンバー名 (大/小文字の区別はありません) を指定できます。また、オプションでコメントを含めることができ、 これらは Formatting User Exit Selection List 画面に表示されます。制御メンバーの例を、以下に示します。
2. $$UFMTX メンバーの例
 BROWSE    FRED.EXEC($$UFMTX) - 01.01                 Line 00000000 Col 001 080
 Command ===> ________________________________________________ Scroll ===> CSR 
********************************* Top of Data **********************************
IDISUFM1 Sample Formatting user exit to display TCB information
IDISUFM2 Sample Formatting user exit for CICS CWA
IDISUFM3 Sample Formatting user exit to illustrate the use of formatting tags
******************************** Bottom of Data ********************************















  F1=HELP      F2=SPLIT     F3=END       F4=RETURN    F5=RFIND     F6=RCHANGE
  F7=UP        F8=DOWN      F9=SWAP nex F10=LEFT     F11=RIGHT    F12=RETRIEVE

上記のコントロール・メンバーの例は、データ・セット IDI.SIDISAM1 内のメンバー IDISUFMX として、ソフトコピー・フォーマットで提供されています。

このサンプル制御メンバーを使用するには、以下を行います。

  1. この例を他のデータ・セットにコピーし、$$UFMTX に名前変更します。
  2. このメンバー内で指定されている 3 つのサンプル・フォーマット・ユーザー出口を、同じデータ・セットにコピーします。
  3. 現在、制御メンバーおよび出口を含んでいるデータ・セット名を DATASETS(IDIEXEC(data-set-name)) オプションに指定します。
  4. Fault Analyzer ISPF インターフェースを呼び出し、障害項目に対して対話式再分析を行います。
  5. 出口名を指定せずに EXEC コマンドを発行します。このアクションにより、Formatting User Exit Selection List 画面の例のような画面が表示され、この画面からサンプル出口を実行できます。
Formatting User Exit Selection List 画面から、各出口に対して行コマンドを発行できます。
S
出口を実行する。
B
出口に対して ISPF ブラウズを入力する。
E
出口に対して ISPF エディットを入力する。

出口では、しばしば 1 つ以上のパラメーターの受け渡しが必要になります。これらのパラメーターの引き渡しは、Formatting User Exit Selection List 画面で出口名の右にある「Comments/Arguments」フィールドを (必要であれば) クリアし、上書き入力することによって行うことができます。上書きされると、フィールドの色が変わり、出口のパラメーターとしてデータが使用されることを示します。フィールドをクリアして Enter を押すと、代わりにオリジナルのコメントが再表示されます。