チェーン・データ域の表示
RUNCHAIN コマンド (RUNCHAIN を参照) を使用すると、ストレージにおいてリンクされた制御ブロックのチェーンをスキャンできます。RUNCHAIN コマンドは、任意の対話式レポートのコマンド行から RUNCHAIN と入力するか、RUNCHAIN を PF キーに割り当てることで呼び出せます。呼び出すと、次のようなポップアップ・パネルが表示されます。図 1. Storage RUNCHAIN Command 入力画面の例
File View Services Help ┌───────────────────────── Storage RUNCHAIN Command ──────────────────────────┐ │ │ │ Enter the required fields and press Enter . │ │ │ │ Start Address . . . . . . . │ │ Max Number Control Blocks 9999 (Decimal) │ │ Forward Pointer Offset . . . (Hex) │ │ End of Chain Identifier . . (Hex, Default Values: All │ │ 0's and all F's) │ │ Eyecatcher Text . . . . . . │ │ Eyecatcher Offset . . . . . (Hex) │ │ │ │ │ │ F1=Help F3=Exit F12=Cancel │ └─────────────────────────────────────────────────────────────────────────────┘ 000011 n/a 01 PARM1 PIC X(4) . 000012 n/a 01 PARM2. Data Field Values: PARM1 = 0001 PARM2 = HEADING FOR IDIXSNAP F1=Help F3=Exit F5=RptFind F6=Actions F7=Up F8=Down F10=Left F11=Right
Start Address は 64 ビット対応です。詳しくは、64 ビット・アドレスの指定を参照してください。
31 ビットの Start Address を指定した場合は、以下のようになります。
- Forward Pointer Offset の順方向ポインターは 31 ビット・アドレスであると想定されます。
- End of Chain Identifier は 32 ビットの 16 進値であると想定されます。8 桁未満の 16 進数字を指定した場合、32 ビットの 16 進値を形成するために、指定した値には先行ゼロが埋め込まれます。
64 ビットの Start Address を指定した場合は、以下のようになります。
- Forward Pointer Offset の順方向ポインターは 64 ビット・アドレスであると想定されます。
- End of Chain Identifier は 64 ビットの 16 進値であると想定されます。16 桁未満の 16 進数字を指定した場合、64 ビットの 16 進値を形成するために、指定した値には先行ゼロが埋め込まれます。
Start Address および Forward Pointer Offset で、RUNCHAIN コマンドは、次の終了条件のいずれかが満たされるまで制御ブロックのチェーンに従います。
- スキャンされた制御ブロック数が、ユーザーによって設定された最大数を超えた場合 (デフォルト値は 9999)。
- 現行の制御ブロックの順方向ポインターが、「チェーン終了」の値を含む場合。この値は次のようになります。
- 00000000 (31 ビット Start Address の場合) または 0000000000000000 (64 ビット Start Address の場合)。
- FFFFFFFF (31 ビット Start Address の場合) または FFFFFFFFFFFFFFFF (64 ビット Start Address の場合)。
- 初期開始アドレス。チェーンがループ済みと暗黙指定する
- ユーザー指定の End Of Chain Identifier。
- 指定された値には、8 桁の長さまで (31 ビット Start Address の場合)、または 16 桁の長さまで (64 ビット Start Address の場合)、自動的に先行ゼロが埋め込まれます。64 ビット・アドレスには下線が含まれる場合があります (詳しくは上記の Start Address を参照)。
- 31 ビット Start Address に指定された値が 8 桁を超えた場合、値は 8 桁まで左側が切り捨てられます。
- 64 ビット Start Address に指定された値が 16 桁を超え、アドレスに下線が含まれていない場合、値は 16 桁まで左側が切り捨てられます。
- 現行の制御ブロックの順方向ポインターが、無効または使用不可のストレージをポイントした場合。
制御ブロックごとに、そのアドレスと初めの 32 バイトまでのデータが表示されます。
オプションで、制御ブロックに目印およびオフセットを設定できます。この場合、各制御ブロックでは、指定されたオフセットのテキストと指定されたテキストが比較され、一致しない場合、警告メッセージが発行されます。
RUNCHAIN コマンドの例のように、Storage RUNCHAIN Command 入力画面で次のように指定できます。
File View Services Help ┌───────────────────────── Storage RUNCHAIN Command ──────────────────────────┐ │ │ │ Enter the required fields and press Enter . │ │ │ │ Start Address . . . . . . . 0005C000 │ │ Max Number Control Blocks 9999 (Decimal) │ │ Forward Pointer Offset . . . 1C (Hex) │ │ End of Chain Identifier . . (Hex, Default Values: All │ │ 0's and all F's) │ │ Eyecatcher Text . . . . . . DFHSMQPH │ │ Eyecatcher Offset . . . . . 2 (Hex) │ │ │ │ │ │ F1=Help F3=Exit F12=Cancel │ └─────────────────────────────────────────────────────────────────────────────┘ 000011 n/a 01 PARM1 PIC X(4) . 000012 n/a 01 PARM2. Data Field Values: PARM1 = 0001 PARM2 = HEADING FOR IDIXSNAP F1=Help F3=Exit F5=RptFind F6=Actions F7=Up F8=Down F10=Left F11=RightEnter を押すと、次の画面が表示されます。
File View Services Help ─────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── Runchain starting at address 0005C000. 1 Control blocks Line 1 Col 1 80 Command ===> ________________________________________________ Scroll ===> CSR CICS DUMP: SYSTEM=QXPM2C61 CODE=ASRA ID= MVS2 2019/06/25 13:47:55 Address Hex (First 32 Bytes Of Data) 0005C000 00306EC4 C6C8E2D4 D8D7C840 40404040 C1D76DE3 C3C1F2F4 002AA000 0005 0005B000 00306EC4 C6C8E2D4 D8D7C840 40404040 C1D76DE3 C3C1F2F4 0005C000 0005 0005A000 00306EC4 C6C8E2D4 D8D7C840 40404040 C1D76DE3 C3C1F2F4 0005B000 0005 00059000 00306EC4 C6C8E2D4 D8D7C840 40404040 C1D76DE3 C3C1F2F4 0005A000 2E80 2E80CCCC Invalid eyecatcher. Expected: >DFHSMQPH Found : 24.....Q. 2E80CCCC C3C1F2F4 2E80CC14 1ED82728 C0010100 00000000 00000600 00059000 002A 002AA000 00306EC4 C6C8E2D4 D8D7C840 40404040 C1D76DE3 C3C1F2F4 2E80CCCC 0005 End of RUNCHAIN 6 Control Blocks processed *** Bottom of data. F1=Help F3=Exit F5=RptFind F6=Actions F7=Up F8=Down F10=Left F11=Right
RUNCHAIN コマンドを終了するには、EXIT (PF3) と入力します。