コンパイラー・リストまたはサイド・ファイルのプロンプト

COBOL、PL/I、C/C++、またはアセンブラー・プログラムに適合したコンパイラー・リストまたはサイド・ファイルが検出されなかった場合、Compiler Listing Not Found 画面の例 に示す例のようなプロンプト画面が表示されます。サイド・ファイルが、もともと HFS にあった場合は、C/C++ に対してはプロンプトは出されません。

サイド・ファイルという用語は、以下のいずれかを表します。
  • IBM® Application Delivery Foundation for z/OS (ADFz) LANGX サイド・ファイル
  • TEST(NONE,SYM,SEPARATE) コンパイラー・オプションを使用して生成された COBOL SYSDEBUG サイド・ファイル
  • TEST(STMT,SYM,NOHOOK,SEPARATE) コンパイラー・オプションを使用して生成された Enterprise PL/I サイド・ファイル
1. Compiler Listing Not Found 画面の例
 Compiler Listing Not Found                                 Line 1 Col 1 76  
 Command ===> ____________________________________________ Scroll ===> CSR   
                                                                             
 Module SYS13029.T142716.RA000.IDIVPCOB.GOSET.H01(IDISCBL1) containing       
 COBOL program IDISCBL1 entry point IDISCBL1 compiled date 2019/01/29 time   
 14:27:30 does not have a matching listing/side-file.                        
 This is the point of failure program.  ❶                                  
 Select one of the following options and press Enter:                        
   1. (F3) Continue without compiler listing or side file for IDISCBL1       
   2. Specify compiler listing or side file to use for IDISCBL1              
   3. Retry search for compiler listing or side file for IDISCBL1            
   4. Do not prompt again for any missing listing or side file               
   5. Only prompt for the point-of-failure program listing or side file      
   6. Add IDISCBL1 to your side file search exclude list                     
                                                                             
 The trace of the listing/side-file search follows.                          
                                                                             
   Rejected - NWILKES.IVPCB.LISTINGS(IDISCBL1)                               
     Failed -                                                                
         OPEN error, member not found.                                       
                                                                             
   Rejected - DA.LISTING.COBOL(IDISCBL1)                                     
このプロンプトでは、以下の選択項目が提示されます。
1.(F3) Continue without compiler listing or side file for program-name
コンパイラー・リストまたはサイド・ファイルを提供できない場合、このオプションを選択して、プログラムのソース・コード情報なしに処理を続行してください。または、EXIT (PF3) または CANCEL (PF12) コマンドを入力します。
2.Specify compiler listing or side file to use for program-name
このオプションはポップアップ・パネルを表示します。このパネルでは、Specify Compiler Listing or Side File 画面の例 に示す例のように、現行プログラムに使用されるコンパイラー・リストまたはサイド・ファイルのデータ・セット名またはメンバー名 (PDS または PDSE データ・セットの場合) を指定でき、また Enterprise COBOL バージョン 5 の場合は DWARF デバッグ情報を含むプログラム・オブジェクトを指定できます。
2. Specify Compiler Listing or Side File 画面の例
 Specify Compiler Listing or Side File                      Line 1 Col 1 76  
 Command ===> ____________________________________________ Scroll ===> CSR   
                                                                             
 Specify the data set and member name containing the compiler listing or     
 side file and press Enter.                                                  
 Data Set Name . . . : 'TDEV003.LISTING.PLI'                       
 Member. . . . . . . : IDISCBL1                                              
                                                                             
 Alternatively, place cursor on choice and press Enter to use previously     
 specified compiler listing or side file data set name.                      
 ==> 'TDEV003.LISTING.PLI'                                                   
 ==> 'TDEV003.@SDSF'                                                         
 ==> 'PMR.P03527.B370.C000.IDILANG'                                          
 ==> 'TDEV003.JCLLIB'                                                        
 ==> 'TDEV003.$$TEMP$$.LISTING'                                              
 ==>                                                                         
 ==>                                                                         
 ==>                                                                         
 ==>                                                                         
 ==>                                                                         
                                                                             
 *** Bottom of data.                                                         

データ・セット名は、単一引用符で囲まれる場合を除いて、現行の TSO 接頭部を先行させる ISPF 規則に従って指定されます。

指定された最後の 10 データ・セット名が、アプリケーション ID の ISPF プロファイルに保管され、画面の初期設定に使用されます。データ・セット名フィールドの初期化には、最後に使用されたデータ・セット名が使用されますが、必要なデータ・セット名の上にカーソルを置いて Enter キーを押すことで、リストされている任意のデータ・セット名を選択できます。

メンバー名は、デフォルトで、リストまたはサイド・ファイルが必要なプログラム名に解釈されます。ご使用のリストまたはサイド・ファイルの実際のメンバー名が、プログラム名と異なる場合、このフィールドを変更する必要があります。

順次データ・セットが指定された場合、メンバー名は無視されます。

必要なデータ・セット名およびメンバー名を指定または選択したら、Enter キーを押します。

Fault Analyzer は、指定されたコンパイラー・リストまたはサイド・ファイルが適切に一致しないと判断した場合、リスト/サイド・ファイルの不一致画面の例 に示す例のような別のプロンプトを表示します。
3. リスト/サイド・ファイルの不一致画面の例
                                                            Line 1 Col 1 76  
 Command ===> ____________________________________________ Scroll ===> CSR   
                                                                             
 Listing/Side File . . . . . : LJBERRY.SYSDEBUG.COBOL(COBSEP)                
                                                                             
 Compile Date/Time:                                                          
   Load Module . . . . . . . : 2019/01/30 12:05:11                           
   Listing/Side File . . . . : 2019/01/30 12:05:58                           
                                                                             
 Program COBSEP has a COBOL SYSDEBUG file signature or checksum mismatch.    
 The number of DATA DIVISION STATEMENTS is 11 in the side file, 10 in the    
 load module. The number of PROCEDURE DIVISION STATEMENTS is 15 in the side  
 file, 13 in the load module.                                                
                                                                             
 NOTE: If the compile mismatch is significant, and the file is accepted,     
       then some information presented might not correctly reflect the       
       conditions at the time of the fault.                                  
                                                                             
 Press ENTER to continue with this side file, or F3/F12 to cancel.           
                                                                             
 *** Bottom of data.                                                         
  F1=Help     F3=Exit     F5=RptFind  F7=Up       F8=Down    F12=Cancel      

Enter を押して、表示された一致しないコンパイラー・リストまたはサイド・ファイルを受け入れると、正しくない情報 (正しくない値を持つデータ・フィールドや、正しくないソース行またはステートメントなど) が表示されるおそれがあります。

使用を試行することさえできない程度までサイド・ファイルの検証が失敗した場合、リスト/サイド・ファイルの不一致画面の例 のプロンプトに Enter キーで応答すると、代わりにもう一度 Compiler Listing Not Found 画面の例 の画面が表示され、別のサイド・ファイルを指定することができます。

3.Retry search for compiler listing or side file for program-name
このオプションを選択すると、Fault Analyzer は、標準の検索パスを使用してコンパイラー・リストまたはサイド・ファイルの検索を繰り返します。このオプションを選択できるのは、例えば、分割画面 ISPF セッションを介して現行プログラムを再コンパイルし、例えば、Fault Analyzer データ・セット連結でコンパイラー・リストまたはサイド・ファイルを IDILCOB に提供した後です。

この反復検索は 1 回のみ実行されます。リストまたはサイド・ファイルが検出されなかった場合であっても、同じプログラムに対して 2 回プロンプトがユーザーに出されることはありません。

4.Do not prompt again for any missing listing or side file
このオプションを選択した場合、Fault Analyzer は、現行の対話式再分析セッション中のコンパイラー・リストの欠落や他のプログラムのサイド・ファイルに関するプロンプトを、以後表示しません。
5.Only prompt for the point-of-failure program listing or side file
このオプションを選択した場合、Fault Analyzer は、現行の対話式再分析セッション中のコンパイラー・リストの欠落や他のプログラムのサイド・ファイル (障害点イベントに属すると判断された場合) に関するプロンプトを、以後表示しません。初期プロンプトが既に障害点プログラムに属す場合、(Compiler Listing Not Found 画面の例 の ❶ のように) 画面にはこのことを示すメッセージが追加されます。
6.Add program-name to your side file search exclude list
このオプションを選択すると、Exclude Program from Side File Search 画面の例 に示す例のように、画面が表示され、サイド・ファイル検索除外リストに現行プログラム名を追加できるようになります。
4. Exclude Program from Side File Search 画面の例
 Exclude Program from Side File Search                      Line 1 Col 1 76  
 Command ===> ____________________________________________ Scroll ===> CSR   
                                                                             
 Press PF3 to continue without updates.                                      
                                                                             
 Press Enter to add IDISCBL1 to your side file search exclude list below.    
 Optionally, edit the name using wildcards '*' and/or 'before pressing       
 Enter.                                                                      
 Program Name. . . . : IDISCBL1                                              
                                                                             
 Current list of excluded programs ( Edit ):                                 
 (Empty)                                                                     
                                                                             
 *** Bottom of data.                                                         
                                                                             
                                                                             
                                                                             
                                                                             
                                                                             
                                                                             
                                                                             
                                                                             

更新を適用せずに続行するには、PF3 を押します。このプログラムのコンパイラー・リストまたはサイド・ファイルを指定するようにプロンプトが再度出されることがあります。

サイド・ファイル検索除外リストにプログラム名を追加するには、Enter を押します。オプションとして、名前をより汎用性のあるものにするために、最初にワイルドカード文字 * (ゼロ個以上の文字) または % (単一の必須文字) を使用して名前を編集します。

現行のサイド・ファイル検索除外リストが表示されます。「Edit」ポイント・アンド・シュート・フィールドにカーソルを置いて Enter キーを押せば、リストを変更できます。プログラム名は有効な PDS または PDSE メンバー名でなければなりませんが、プログラム名には前述のワイルドカード文字を使用できます。プログラム名を指定するときに大/小文字は区別されません。

有効なプログラム名の指定例を以下に示します。
  • *XMAI*
  • PAYROLL0
  • SELOPT%
  • SUBRTN*

プログラム名除外リストは、Interactive Reanalysis Options 画面でも編集できます。詳しくは、対話式再分析オプションを参照してください。

オプションのリストの後に、リスト/サイド・ファイル検索のトレースがあります。

IDITRACE 情報に示すように、このトレースは、IDITRACE DDname を使用した場合に得られる内容と同じです。

Compiler Listing Not Found 画面 (Compiler Listing Not Found 画面の例) が最初に表示されたときには、その時点までの検索トレース全体が表示されます。その後は、最後に Compiler Listing Not Found 画面が表示された後に書き込まれたレコードだけがトレースに含まれます。