parmlib メンバー IDICNFxx

サイトのデフォルト・オプションは parmlib メンバー IDICNFxx に保持されます。ここで、xx は以下のいずれかです。
  • 00
  • 現在の MVS シンボル &SYSCLONE に一致する値。

    &SYSCLONE は、1 文字または 2 文字の固有のシステム ID を表す標準 MVS システム・シンボルです。MVS の &SYSCLONE シンボルについては、「MVS 初期設定およびチューニング解説書」 を参照してください。

    IDICNF&SYSCLONE メンバー名を使用することで、インストール済み環境のシスプレックスで各 MVS イメージに異なるオプションを指定するとともに、引き続き共通 PARMLIB データ・セットを使用することができます。

初期検索の対象は IDICNF&SYSCLONE メンバー名になります。このメンバー名がいずれの parmlib データ・セットにも見つからない場合は、IDICNF00 メンバーが検索されます。

メンバーIDICNFxxは、SYS1.PARMLIB 内、または論理 parmlib 連結の一部である、その他のデータ・セット内に作成できます。

論理 parmlib 連結のデータ・セットにはすべて、汎用 READ アクセス権が与えられます。

注: IDICNFxx メンバーを論理 parmlib 連結に配置せずに、代わりに別のデータ・セットを使用する場合には、Fault Analyzer 構成オプション・モジュールを使用した IDIOPTLM のカスタマイズを参照してください。

IDICNFxx メンバーが存在しない場合、Fault Analyzer は製品提供のデフォルト・オプションを使用します。リアルタイムの場合、メッセージ IDI0018W が発行されます。

これは、IDICNFxx parmlib メンバーの例です。
1. IDICNFxx parmlib メンバーの例
/*-------------------------------------------------------------------*/
/* IBM Fault Analyzer Configuration                                  */
/*-------------------------------------------------------------------*/

Exclude(TYPE(TSU))             /* Exclude TSO users                  */
Exclude(TYPE(STC) NAME(VTAM))  /* Exclude VTAM started task          */

RetainDump(AUTO)               /* Automatic dump retention           */

/* Data sets where installation application compiler listings are kept */
DataSets(
  IDIHIST (IDI.HIST)           /* Fault History file                 */
  IDILC   (MY.LISTING.C        /* C compiler listings                */
           XY.LISTING2.C)      /* more C compiler listings           */
  IDILCOB (APP1.LISTING.COBOL  /* COBOL compiler listings            */
           MY.LISTING.COBOL)   /* COBOL compiler listing for IVP     */
  IDILCOBO(APP2.LISTINGS)      /* OS/VS COBOL compiler listings      */
  IDILPLI (MY.LISTING.PLI    ) /* PL/I compiler listings             */
  IDILANGX(MY.IDILANGX)        /* LANGX files                        */
  IDIADATA(MY.SYSADATA)        /* SYSADATA files                     */
  IDIMAPS(IDI.SIDIMAPS)        /* Data area models                   */
)

IDICNFxx parmlib メンバーの例 (上記のものとは異なる場合があります) は IDI.SIDISAM1 データ・セット内のメンバー IDICNF00 に該当します。

IDICNFxx メンバーの 1 から 71 カラムまでのみが処理されることにご注意ください。

Fault Analyzer をインストールする際は、IDICNF00 サンプル・メンバー内の DataSets オプションを確認してください。
  • Fault Analyzer 以外の上位修飾子を使用して IDI をインストールした場合、以下の DDname のデータ・セットを指定して DataSets オプションを組み込む必要があります。
    • IDIMAPS
    • IDIDOC
  • IDI.IDIVSENU 以外の名前を使用して VSAM メッセージおよび異常終了コード説明リポジトリーを割り振った場合、IDIVSENU DDname のデータ・セット名を指定して DataSets オプションを組み込む必要があります。
  • IDI.HIST 以外の名前を使用してデフォルトのヒストリー・ファイルを割り振った場合、IDIHIST DDname のデータ・セット名を指定して DataSets オプションを組み込む必要があります。
DataSets オプションについて詳しくは、DataSetsを参照してください。

parmlib メンバーは必要に応じて変更できます。例えば、他のジョブ・タイプを除外するように parmlib メンバーを変更できます。ただし、1 つのジョブについてのみオプションを変更する場合は、ユーザー・オプション・ファイル内のオプションを調整してください。

個々のジョブのオプションを変更するさまざまな手法の説明がオプションの指定位置バッチ再分析オプション、および 対話式再分析オプション に記載されています。

個々のオプションについては、オプションの説明を参照してください。

注: IDICNFUM ユーザー・オプション・モジュールを使用すると、IDICNFxx デフォルト・オプションを置換できます。詳しくは、ユーザー・オプション・モジュール IDICNFUMを参照してください。

次のセクションでは、Fault Analyzer parmlib メンバーに対して指定できる IDICNFxx のその他いくつかのオプションについて簡単に説明します。ただし、Fault Analyzer をインストールし、支給された IVP ジョブのみを実行できればよい場合は、ここに示すいずれのオプションも必要ありません。

本書の残りの部分で、IDICNFxx parmlib メンバーについての言及がある場合、その名前は IDICNF00 または IDICNF&SYSCLONE のいずれかを意味します。