ユーザー・オプション・モジュール IDICNFUM

リアルタイム分析でインストール・システム全般のデフォルト・オプションを置換するために、Fault Analyzer オプションを持つ 1 つ以上の区分データ・セットおよびメンバーが 含まれているユーザー・オプション・モジュールを作成できます。

Fault Analyzer は、指定された順にデータ・セット・メンバーをオープンします。使用可能であると判別された最初のデータ・セットおよびメンバーは、論理 parmlib 連結、または IDICNFxx 構成オプション・モジュールの CNFDSN オプションで指定された代替 parmlib データ・セットの IDIOPTLM parmlib メンバーの代わりに使用されます。

ユーザー・オプション・モジュールは、IDICNFUMという名前にする必要があります。また、標準 MVS 検索パスから使用可能なロード・モジュールである必要があります。このモジュールが、JOBLIB ddname に割り振られているロード・ライブラリーに配置されると、デフォルト・オプションがジョブ・レベルで効果的に制御されるようになります。

このロード・モジュールは、次の標準 MVS JCL 構文フォーマットになっている区分データ・セット/メンバー名のみを含むことができます。
data-set-name(member-name)
各データ・セットの指定は、X'00' バイトで終了させてください。2 番目の X'00' バイトは、リストの終わりを示すために、最後に指定されたデータ・セットの後に置かなければなりません。データ・セットが指定されていない場合、少なくとも 1 つの X'00' バイトが必要です。
ユーザー・オプション・モジュールはより柔軟に使用できるようになりました。以下のシンボル名を使用してデータ・セットまたはメンバー名を指定できます。
&SYSUID.
異常終了ジョブまたは CICS® トランザクションに関連したユーザー ID。
&JOBNM.
異常終了ジョブのジョブ名。
&PGMNM.
異常終了ジョブの EXEC ステートメントにあるプログラム名。

サンプル・ユーザー・オプション・モジュールを作成するためのジョブは、ソフトコピーのサンプル・データ・セットのメンバー IDISCNFU として提供されます。

Fault Analyzer により選択されたデータ・セットおよびメンバーは、メッセージ IDI0001I で示されます。(変数を置換した後) 選択されなかったデータ・セット名およびメンバー名を確認する場合は、IDITRACE DDname をジョブ・ステップに組み込んでください。例:
//IDITRACE DD SYSOUT=*

(CICS® 環境でこのトレースを有効にする別の方法については、IDITRACE CICS においてを参照してください。)

選択されたユーザー・オプション・モジュールのデータ・セットおよびメンバーの名前は、Fault Analyzer によりヒストリー・ファイルに保管され、障害の再分析でデフォルト・オプション・ファイルとして自動的に再使用されます。バッチ再分析の場合、データ・セットおよびメンバーは、生成された JCL の IDIBOPT DDname に組み込まれます。