LE による CICS トレースの循環を回避

CICS® トランザクションが異常終了し、Language Environment®が異常終了しているエンクレーブ内でアクティブな場合、Language Environment®は、診断情報をデフォルトで一時データ・キュー CESE に書き込みます。この状態が発生するのは、IBM 提供のLanguage Environment®デフォルト・ランタイム・オプション TERMTHDACT(TRACE) が有効になっている場合です。Fault Analyzer に制御が渡され、異常終了の処理が行われる以前に、これらの診断が記録されるため、CICS® トレース・テーブルが先頭から上書きされる可能性が高く、その結果アプリケーションのトレース・データが失われる可能性があります。ご使用の MVS のレベルに合わせ、TERMTHDACT オプションを次のいずれかに設定することをお勧めします。
TERMTHDACT(TRACE,CICSDDS,...)
この値の場合、Language Environment®CICS® トランザクション・ダンプ・データ・セットに診断を書き込みます。
TERMTHDACT(QUIET)
この値の場合は、多くのLanguage Environment®診断が抑止されます。