重複障害処理

Fault Analyzer には、「高速」および「通常」の 2 つの異なるタイプの重複障害処理が用意されています。「高速」は事前分析検出を意味し、「通常」は事後分析検出を意味します。

「高速」重複障害タイプはさらに、CICS® 領域レベルのサブタイプと MVS イメージ全体を包含するサブタイプの、2 つのサブタイプに分割されます。後者は IMS にのみ適用されます。

「高速」重複と見なされない障害にも、「通常」重複処理が行われます。

さまざまなタイプの重複処理は、NoDup オプションを使用して制御されます (NoDupを参照)。NoDup オプションの説明に、各タイプが詳細に説明されていますが、簡単に比較できるように、以下に一般的な概要を示します。
1. 重複処理タイプの比較
処理のアスペクト ImageFast CICSfast 通常
オプションを使用して制御 NoDup(ImageFast( IMS(...))) NoDup(CICSfast(...)) NoDup(Normal(...))
適用可能先 IMS を使用するすべての障害 (CICS® トランザクション障害を除く) CICS® トランザクション障害のみ すべての障害
処理順 1 1 2
障害分析の抑止によるパフォーマンスの改善 (つまり、IDIDA TCB を付加しない) あり あり なし
ヒストリー・ファイル障害項目の抑止によるディスク・スペースの節約 あり あり あり
IDIS サブシステム始動を必要とする あり なし なし
重複したシグニチャー・リポジトリーの場所 IDIS サブシステム・ストレージ CICS® 領域ストレージ ヒストリー・ファイル索引
デフォルトの設定値 使用可能、5 分 使用可能、5 分 使用可能、24 時間

ある特定のヒストリー・ファイル障害項目に対して発生した重複障害の数は、Fault Entry List 画面の「DUPS」列に表示されます (Fault Entry List 画面を参照)。