CICS Trace Formatting
「CICS® Trace Formatting」
リンクを選択すると、CICS Trace Selection Parameters 画面の例 の例のように、特定の選択パラメーターを CICS® トレースに入力するための画面が表示されます。
File View Services Help s ┌───────────── CICS Trace Selection Parameters ─────────────┐ ─────────────── C │ │ ine 1 Col 1 80 C │ Specify CICS trace selection parameters and press Enter. │ roll ===> CSR T │ │ 5/22 14:22:19 │ Format . . . . . . A (Abbrev/Short/Full) │ C │ Exception Only . . N (Yes/No) │ A │ Sequence Start . . 000001 │ C │ End . . . 000375 │ C │ Highlight Interval 0.128 (0-99.9999999999 secs) │ C │ Task IDs . . . . . 00027 │ C │ KE Task Numbers │ │ Terminal IDs . . . Caps Y │ S │ Transaction IDs Caps Y │ │ Time Start . . . . (HHMMSS) │ │ End . . . . . (HHMMSS) │ │ Domain/Point IDs │ │ Exclude IDs │ │ │ │ │ └───────────────────────────────────────────────────────────┘ 7. CICS Levels, Commareas, and Channels *** Bottom of data.
以下のパラメーターを指定できます。
- フォーマット
- これは、トレース・フォーマット設定のレベルを指定します。
- A
- トレースの簡略形式 (項目ごとに 1 行)。
- S
- 短いフォーマット設定表示。これは、簡略項目に加えて、完全にフォーマット設定されたパラメーター・リスト、戻りアドレス、時刻、および間隔で構成されます。
- F
- 各項目における全データの完全フォーマット設定表示。
- Exception Only
- 内部トレースの例外項目のみを表示することを指定します。
- Sequence Start/End
- 選択するシーケンス番号を指定します (シーケンス番号は、1 から始まり、最大 6 桁の長さです)。開始、終了、または両方を指定できます。
- Highlight Interval
- 内部トレース項目間のインターバルを指定します。このインターバルの後、項目が (アスタリスクを付けて) 強調表示されます。
- Task IDs
- トレース項目を表示する最大 5 個のタスク ID を指定します。ID 値は以下のいずれかにすることができます。
- 最大 5 桁の長さとなる任意の数字。
- J01 から J99 までの任意の JAS。
- III、TCP、または DST。
- 接続ドメインの 2 文字のドメイン ID (非 TCA タスクの場合)。
- KE Task Numbers
- これは、表示される 4 桁の 16 進数字のカーネル・タスク番号を 5 個まで指定します。
- Terminal IDs
- トレース項目を表示する最大 5 個の端末の端末 ID を指定します。いずれかの端末 ID に小文字が含まれている場合、Caps を N に設定し、すべての ID を大/小文字の区別をして入力します。Caps が Y の場合、すべての項目が大文字に変換されます。
- トランザクション ID
- トレース項目を表示する最大 5 個のトランザクションのトランザクション ID を指定します。いずれかのトランザクション ID に小文字が含まれている場合、Caps を N に設定し、すべての ID を大/小文字の区別をして入力します。Caps が Y の場合、すべての項目が大文字に変換されます。
- Time Start/End
- トレース項目を表示する期間を指定します。開始、終了、または両方を指定できます。
- Domain/Point IDs
- これは、2 文字のドメイン ID を 5 個まで指定します (オプションでドメイン内のトレース・ポイント ID をドメイン ID の後に指定します)。これらの IDs は含まれています。このドメイン ID には次のものがあります。
トレース・ポイント ID は最大 4 桁の長さの 16 進数字にすることができます (4 桁未満の長さが入力されている場合、トレース・ポイント ID は総称値として扱われます)。AP BA BR CC DD DE DH DM DP DS DU EJ EM EX GC IE II IS KE LC LD LG LM ME ML MN NQ OT PA PG PI PT RL RM RS RX RZ SH SJ SM SO ST TI TR TS US WB W2 XM XS
この選択パラメーター・フィールドにドメイン ID もトレース・ポイント ID も指定されない場合は、デフォルトですべてのトレース項目が組み込まれます。ただし、「Exclude IDs」選択パラメーターで指定されたトレース項目はすべて例外として除外されます。それ以外の場合は、指定された ID に適合するトレース・レコードのみ (この場合も、Exclude IDs 選択パラメーターで除外されたトレース・レコードを除く) が表示されます。
- Exclude IDs
- これは、2 文字のドメイン ID (Domain/Point IDs の場合と同じ値) を 5 個まで指定します (オプションでドメイン内のトレース・ポイント ID をドメイン ID の後に指定します)。指定されたドメイン ID は処理対象から除外されます。トレース・ポイント ID は最大 4 桁の長さの 16 進数字にすることができます (4 桁未満の長さが入力されている場合、トレース・ポイント ID は総称値として扱われます)。
オプションでパラメーターを変更します。Enter を押して CICS® トレースを表示します。CICS® Trace 画面の例を、CICS Trace 画面の例 に示します。
File View Services Help
───────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
CICS Trace Entry 1 Col 1 80
Command ===> ________________________________________________ Scroll ===> CSR
Abbrev Short Full - TRANID: CS65 IDISNAP CALL FAE2 2
00027 QR SM 0D02 SMMF EXIT FREEMAIN/OK CICS storage at 174E7748
00027 QR SM 0C01 SMMG ENTRY GETMAIN 2000,NO,00,CICS
00027 QR SM 0C02 SMMG EXIT GETMAIN/OK 174CF028
00027 QR SM 0D01 SMMF ENTRY FREEMAIN 174CD018,CICS
00027 QR SM 0D02 SMMF EXIT FREEMAIN/OK CICS storage at 174CD018
00027 QR SM 0C01 SMMG ENTRY GETMAIN 2000,NO,00,CICS
00027 QR SM 0C02 SMMG EXIT GETMAIN/OK 174D1038
00027 QR SM 0D01 SMMF ENTRY FREEMAIN 174CF028,CICS
00027 QR SM 0D02 SMMF EXIT FREEMAIN/OK CICS storage at 174CF028
00027 QR SM 0C01 SMMG ENTRY GETMAIN 2000,NO,00,CICS
00027 QR SM 0C02 SMMG EXIT GETMAIN/OK 174CD018
00027 QR SM 0D01 SMMF ENTRY FREEMAIN 174D1038,CICS
00027 QR SM 0D02 SMMF EXIT FREEMAIN/OK CICS storage at 174D1038
00027 QR SM 0C01 SMMG ENTRY GETMAIN 2000,NO,00,CICS
00027 QR SM 0C02 SMMG EXIT GETMAIN/OK 174CF028
00027 QR SM 0D01 SMMF ENTRY FREEMAIN 174CD018,CICS
00027 QR SM 0D02 SMMF EXIT FREEMAIN/OK CICS storage at 174CD018
00027 QR SM 0C01 SMMG ENTRY GETMAIN 2000,NO,00,CICS
00027 QR SM 0C02 SMMG EXIT GETMAIN/OK 174E7748
最初、トレースは、CICS® Trace Selection Parameters 画面での設定値に従ってフォーマット設定されています。しかし、トレースの表示中はいつでも、画面の上部に配置されているポイント・アンド・シュート・フィールドの 1 つを選択してフォーマットを変更することができます。表示された最上位のトレース項目は、選択されたフォーマットに関係なく、上部に残ります。
内部 CICS トレース・リンク分析 (CICSLINK)
フォーマット設定された CICS® トレースを表示するときに CICSLINK コマンドを使用すると、CICS® LINK 項目および出口が階層で表示されます。CICS® フォーマット設定トレース画面では CICSLINK コマンドはデフォルトで PF4 に割り当てられています。CICSLINK コマンドについて詳しくは、「CICSLINK」を参照してください。
この機能は、CICS® システム・ダンプまたは補助トレース・データ・セットによって提供されるフォーマット設定済み CICS® トレースにも使用できます。これらのいずれかのソースから提供されるフォーマット設定済みトレースに対して CICSLINK コマンドを使用する場合は、分析対象のタスク番号を指定するようにプロンプトが出されます。フォーマット設定済みトレースでタスク番号上にカーソルを置いて PF4 を押すと、そのタスク番号に関する「CICS® Trace Link Analysis」が開きます。
以下の図に画面の例を示します。
File View Services Help ─────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── Internal CICS Trace Link Analysis Line 1 Col 1 80 Command ===> Scroll ===> CSR TRANID: LNK1 CICS ABEND: ABC2 FAE1 2019/08/09 08:27:52 ┌───> START LINKPGM │ │ ┌──> LINK LINKPGM2 │ │ │ │ ┌──> LINK LINKPGM3 │ │ │ │ │ │ ┌──> LINK LINKPGM4 │ │ │ │ │ │ │ └──> RETURN LINKPGM4 │ │ │ │ │ └──> RETURN LINKPGM3 │ │ │ └──> RETURN LINKPGM2 │ │ ┌──> LINK LINKPGM5
この図は、EXEC CICS® LINK 項目の CICS® トレースを解析することで生成されます。表示されている階層には、以下の見出しが示されています。
- START
- この項目は CICS® トレースの開始を示します。この項目は、最初のプログラムが実行され始めたリンク分析の先頭に常に表示されます。
- LINK
- この項目は、LINK CICS® トレース項目が発生したポイントを示します。この項目は、CICS® トランザクションにおいて、ネストされたプログラムの実行の開始をマークします。
- RETURN
- この項目は、現行最高レベルのリンク済みモジュールが終了するポイントを示します。
- ABEND
- この項目は、トランザクションにおいて異常終了が発生したポイントを示します。
階層におけるいずれかのポイント・アンド・シュート・プログラム名フィールドを選択すると、選択したプログラムと、そのプログラムの実行時に発生したイベントについて、さらに詳しい情報が表示されます。例として下図を参照してください。
File View Services Help ─────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── Internal CICS Trace Link Analysis Line 1 Col 1 80 Command ===> Scroll ===> CSR TRANID: LNK1 CICS A ┌─────────────────────────────────────┐ /09 08:27:52 │ │ ┌──> START LINKPGM │ Module Name: LINKPGM2 │ │ │ Address....: 1B1E4150 │ │ ┌──> LINK LINKPGM2 │ Size.......: 0000377C (14204) │ │ │ │ DDname.....: DFHRPL │ │ │ ┌──> LINK LINK │ DSN........: MIFROEN.TEST.LOAD │ │ │ │ │ │ │ │ │ ┌──> LINK │ CICS EXEC Call List │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ └──> RETU │ EXEC Command Name # │ │ │ │ │ GETMAIN 1 │ │ │ └──> RETURN LI │ SEND TEXT 1 │ │ │ │ ASKTIME 1 │ │ └──> RETURN LINKPGM │ RETURN 1 │ │ │ FREEMAIN 1 │ │ ┌──> LINK LINKPGM5 └─────────────────────────────────────┘
- Module Name
- リンクされたロード・モジュールの名前。
- Address
- プログラムのアドレス。CICS® 補助トレース・データ・セットまたは CICS® システム・ダンプが分析されているときは、このアドレスは使用できません。
- Size
- プログラムのサイズ。CICS® 補助トレース・データ・セットまたは CICS® システム・ダンプが分析されているときは、このサイズは使用できません。
- DDname
- ロード・モジュール起点 ddname。CICS® 補助トレース・データ・セットまたは CICS® システム・ダンプが分析されているときは、この DDname は使用できません。
- DSN
- ロード・モジュール起点データ・セット名。CICS® 補助トレース・データ・セットまたは CICS® システム・ダンプが分析されているときは、DSN は使用できません。
- CICS® EXEC Call List
- 当該プログラムの実行時に CICS® トレースで記録されるすべての CICS® EXEC コマンドのリスト。このリストには、EXEC コマンド名と、個々のコマンド呼び出しの数が含まれます。このリストには、ネストされたプログラムから呼び出された EXEC コマンドは含まれません。
- Storage Violations Detected
- 当該プログラムの実行時に CICS® トレースの SM トレース項目から検出されたすべての CICS® 記憶保護違反のリスト。このリストには、違反のタイプと、個々の違反の数が含まれます。このリストは、記憶保護違反が発生しなかった場合は表示されません。また、ネストされたプログラムで発生した記憶保護違反は含まれません。