例 4: IMS™ データベースを順次読み取る
次の例では、File Manager Service Provider REST API 呼び出しを実行して IMS™ データベースからセグメントを読み取る永続 IMS™ セッションを開始し、File Manager/IMS ビューを使用して各セグメントのフィールドをマップします。
初回要求
IMS™ データ・リソースからデータを読み取る初回 API 呼び出しには、IMS™ データ・リソースへの以降のアクセスで呼び出し元を認証できるように、HTTP Basic 認証ヘッダーが必要です。例:
Authorization : Basic dXNlcmlkOnBhc3N3b3Jk
ここで、Basic キーワードに続くストリングは、userid:password の Base64 エンコードを示します。
また、JSON ペイロードがあるすべての要求でも、値が application/json
の Content-Type ヘッダーが必要です。
初回の要求では、データをマップするために、IMS™ サブシステムの名前、IMS™ データベース名、IMS™ 領域タイプ、および File Manager/IMS ビューも必要です。
{
"resource" :
{
"ssid" : "IFB2",
"database" : "HDOU#1",
"regionType" : "DLI"
},
"view" :
{
"viewName" : "IMS.VIEW(HDOU#1)"
},
"operation" :
{
"numSegments" : 1,
"session" : true
}
}
この要求では、IMS.VIEW(HDOU#1) に保管されている IMS™ ビューによるフィルターに従い、IMS™ サブシステム IFB2 内の File Manager/IMS データベース HDOU#1 の先頭から 1 セグメントを読み取ります。この要求では、psbMember が指定されていないため、動的 PSB が使用されます。また DLI の領域タイプが規定されます。この要求では、IMS.VIEW(HDOU#1) を使用して、応答でセグメント・フィールドをマップアウトします。
File Manager/IMS が true に設定されているため、サービス・プロバイダーは session
セッションを維持します。セッションは、以降、session
が false に設定された要求が実行されるまで、またはセッションでアクティビティーがない状態でデフォルトのタイムアウト期間 (5 分) が経過するまでアクティブのままです。
session
が true に設定されている場合、呼び出し元は初回要求でトークンが戻ることを期待し、resource パラメーターか view パラメーター、または Basic 認証ヘッダーを渡す必要なく後続の呼び出しでトークンを使用できます。
成功時の応答
成功時の応答 (HTTP ステータス・コード 200) は次のようになります。
{
"segments":
[
{
"segment":
{
"layout": "PARTROOT",
"segname": "PARTROOT",
"fields":
[
{
"field": "ROOT-TYPE",
"type": "AN",
"value": "02"
},
{
"field": "ROOT-KEY",
"type": "AN",
"value": "922399-001"
},
{
"field": "ROOT-SPACES",
"type": "AN",
"value": " "
},
{
"field": "ROOT-WOSNAME",
"type": "AN",
"value": "CONNECTOR"
}
]
}
}
],
"token": "5Umys+Ng8fX18Pjx9fjy82D28/Lw9PA="
}
後続の読み取り要求
API 呼び出し元は、応答トークンを使用して後続の要求を実行し、サービス・プロバイダーによって保守される FM/IMS セッションを再使用できるようになります。例:
{
"operation" :
{
"numSegments" : 1,
"session" : true,
"token": "5Umys+Ng8fX18Pjx9fjy82D28/Lw9PA="
}
}
トークンを渡すとき、resource パラメーターまたは view パラメーターはトークンと関連付けられたセッションによって既に知られているため、呼び出し元はこれらのパラメーターを渡す必要がありません。
API 呼び出し元は、最後のセグメントが読み取られたことを示す、last
が true に設定された応答セグメント・オブジェクトがあるまで、1 つ以上のセグメントを読み取り続けることができます。例:
{
"segments" :
[
{
"last" : true,
… other response fields
}
]
}
セッションの終了
現時点では、API 呼び出し元はアクティブな FM/IMS セッションを終了する要求を送信します。
{
"operation" :
{
"numSegments" : 0,
"session" : false,
"token": "5Umys+Ng8fX18Pjx9fjy82D28/Lw9PA="
}
}
トークンが有効な場合、session
が false に設定された要求を送信すると FM/IMS セッションは常に終了します。呼び出し元は既に最後のセグメントを読み取っているため、"numSegments" : 0
を設定することでもうセグメントを読み取らないようサービス・プロバイダーに指示します。