例 3: UNIX システム・サービス・ファイルの内容全体を読み取る

次の例では、File Manager Service Provider REST API 呼び出しを実行し、テンプレートまたはコピーブックを使用せずに UNIX システム・サービス・ファイル内のすべてのレコードを読み取ります。

初回要求

データ・リソースからデータを読み取る初回 API 呼び出しには、z/OS® データ・リソースへの以降のアクセスで呼び出し元を認証できるように、HTTP Basic 認証ヘッダーが必要です。例:

Authorization : Basic dXNlcmlkOnBhc3N3b3Jk

ここで、Basic キーワードに続くストリングは、userid:password の Base64 エンコードを示します。

また、JSON ペイロードがあるすべての要求でも、値が application/json の Content-Type ヘッダーが必要です。

初回要求にもデータ・リソースの名前が必要です。

この要求は、ディレクトリー /var/filemanager にある UNIX システム・サービス・ファイル filemanager.properties の内容全体の読み取りを試行します。

{
    "resource" : 
    {
        "resourceName" : "/var/filemanager/filemanager.properties"
    },
    "operation" :
    {
        "numRecords" : 10000
    }
}

template パラメーターが指定されていないため、応答のフィールド・マッピングは発生しません。また、session が指定されず、デフォルトは false のため、セッションは維持されません。

10,000 は、単一の要求で読み取ることができるレコードの最大数です。ファイルに 10,000 を超えるレコードが含まれる場合、ブロックでレコードを読み取るためにセッションが必要になります。

成功時の応答

成功時の応答 (HTTP ステータス・コード 200) は次のようになります。

{
   "records" : 
   [
      {
         "layouts" : 
         [
            {
               "layout": "UNKNOWN",
               "fields":
               [
                  {
                     "field": "DATA",
                     "type": "AN",
                     "value": "com.ibm.websphere.productId=filemanager"
                  }
               ]
            }
         ]
      },
      {
         "last" : true, 
         "layouts" : 
         [
            {
               "layout": "UNKNOWN",
               "fields":
               [
                  {
                     "field": "DATA",
                     "type": "AN",
                     "value": "com.ibm.websphere.productInstall=/var/filemanager"
                  }
               ]
            }
         ]
      }
   ]
}

サービス・プロバイダーによって保守されているセッションがなかったため、呼び出し元は File Manager セッションを終了する 2 番目の要求を出す必要はありません。返される 2 番目のレコードがファイルの最後であるため、last が true に設定されています。