編集セッションからのデータを使用したデータ・セットへのデータの追加

APPEND 基本コマンド (または省略形 APP) では、現行エディター・セッションにある 1 つ以上のデータの行から、順次データ・セット、VSAM データ・セット、もしくは z/FS データ・セットにデータを追加します。

データ・セットに追加する行を指定するには、以下のいずれかを行います。

指定したデータ・セットにコピーまたは移動される行は、グループ化されていない行のみであることに注意してください。つまり、次のいずれかのグループに属する行はコピー (または移動) されません。

この結果、エディター・セッションにおける現行の SHOW 設定との突き合わせによって、ターゲット・データ・セットに作成するデータをさまざまに制御することができます。

APPEND 基本コマンドの一部としてデータ・セットを指定し、移動またはコピーの行コマンド (または範囲オペランド) を入力した場合は、現行エディター・セッション内の指定したデータが、データ・セットに即座に追加されます。

コマンドの一部として部分修飾されたデータ・セット名または完全修飾データ・セット名を指定できます。

例:

データ・セット名を指定しないで APPEND コマンドを入力するか、このコマンドの拡張バージョンである APPENDX (または省略形 APPX) を入力すると、ターゲット・データ・セットの名前を入力できる、拡張版の追加パネルが File Manager に表示されます。

例:

拡張版追加パネルの「Pack (パック)」オプションを使用すると、作成中のデータを ISPF パック形式と標準形式のどちらで保管するのかを選択できます。編集または表示しているデータの現行のパック・モードがデフォルトとして表示されます。

追加処理が完了すると、File Manager によって既存のエディター・セッションに戻ります。

注:

CICS® 環境で、このコマンドのターゲットとして CICS® リソースを使用することはできません。また、このコマンドのターゲットとして MQ リソースを使用することはできません。
追加のターゲット・ファイルが KSDS VSAM である場合に、キーの重複が存在すると、情報メッセージが表示されますが、コマンドの処理は続行されます。