XML の相違点

FM/Db2 は ISPF エディターまたは File Manager エディターのいずれかを使用して、XML 列に含まれるデータに対する変更を表示したり処理したりします。ISPF エディターは、XML 文書のサイズが 10 MB 以下の場合に使用されます。File Manager と ISPF エディターは、多種多様なデータを処理するように設計されています。
  • 本来、ISPF エディターはテキスト・エディターであり、XML データの処理に非常に適しています。
  • 本来、File Manager エディターはデータ・エディターであり、テンプレートを使用して記述できる形式を持つデータの処理に非常に適しています。
XML 文書はテンプレートを使用して記述することはできません。

XML 編集の相違点 は、XML 文書の File Manager/Db2エディター・セッションと ISPF エディター・セッションの重要な相違点をいくつか強調したものです。

1. XML 編集の相違点
アクション オブジェクト編集 XML 編集
開始 機能入力パネルから。Edit、browse、および view エディター基本コマンド。 XML 列を含む Db2® オブジェクトの File Manager/Db2 エディター・セッション (元の セッション) 内から XMLBRWS、XMLEDIT、XMLVIEW エディター基本コマンドを使用。
保存 行に対する変更。 1 回に 1 つずつ Db2® に渡される。多くの理由により、Db2® が、行に対する変更を拒否することがある。SAVE コマンドが発行されたときに、XML 列に対して行われた変更はすべて Db2® に渡される。 XML 文書は XMLEDIT セッションまたは FM/Db2 エディター・セッションのいずれかが終了すると保存される。
使用されるエディター FM/Db2 エディター (editor) XML 文書のサイズが 10 MB バイト以下の場合は、ISPF エディターが使用される。そうでない場合、File Manager エディターが使用されます。
コミット 各種エディター・オプションの設定によっては、SAVE コマンドの終了時に Db2® コミットが 発行されることがある。 Db2® コミットは、XML 文書の編集セッション内からは発行されない。
データ表示 最初、データは、「Initial display format」エディター・オプションの設定に応じて TABL 形式または SNGL 形式で表示される。(「Editor Options (1)」パネルに表示される。) ISPF エディターにおける表示形式は 1 つのみである。データは、表示の前にタグと終了タグのペアで形式設定される。
ストレージ 「通常」モードや「大規模」モードの説明どおり。エディター・モードの特性 を参照。 XML 文書のデータはすべて一時データ・セットに書き込まれ、その後 ISPF エディターまたは File Manager エディターのいずれかを使用して処理される。以下の制約により、処理可能な XML 文書のサイズが制限される場合がある。
  • ユーザーの TSO 領域サイズ。
  • 一時データ・セットのサイズに関する割り振り制限。
  • ディスク・スペース制約。
  • Db2® LOBVALA パラメーター (Db2® ジョブ DSNTIJUZ で指定)。このパラメーターの値は、各ユーザーが LOB 値を保管するために使用できるストレージの最大量をキロバイト単位で制限する。