REXX プロシージャー・ステートメントのコーディング
File Manager には、REXX ステートメントを DFSORT ステートメントと結合する場合 (プロシージャー内の DFSORT および REXX ステートメントの結合を参照) または FASTREXX 処理を呼び出す場合を除き、プロシージャー内にコーディングする REXX ステートメントに関する構文上の特別の要件はありません。標準の REXX ステートメントに加えて、File Manager には、File Manager 処理を拡張するために使用できる、いくつかの新規 REXX 変数と機能が導入されています。
REXX を作成する際の一般情報については、z/OS TSO/E REXX Reference を参照してください。REXX 変数については、REXX 拡張処理の働きを参照してください。追加の REXX 関数については、外部 REXX 関数を参照してください。
注: z/OS® 環境の REXX に精通しているユーザーは、REXX プログラムの先頭にワード「REXX」が含まれているコメントをコーディングして、SYSPROC DD データ・セット連結から REXX プログラムを実行できるようにすることに慣れていると考えられます。この特別なコメントは、File Manager プロシージャーでは必要 ありません。
以下の例は、いくつかの簡単な REXX ステートメントを示します。
注: REXX は、REXX キーワードおよび機能と変数の名前を処理する場合には大/小文字を区別しません。これらの例で、大文字と大/小文字混合を使用しているのは、文体上に過ぎません。
- REXX の例 1
- すべてのレコードを大文字に変更するには、次のようにします。
Upper OUTREC
- REXX の例 2
- 左右のマージンに合わせて位置調整するようにテキストを再形式設定します。
OUTREC = Justify(OUTREC,Length(OUTREC))
- REXX の例 3
- この例は、File Manager が提供する CHANGE 機能を呼び出して、最初に現れる対のスラッシュ文字 (/) を対の疑問符 (?) に変更します。ただし、レコードの最初の 2 文字に「01」が入っている場合のみです。その他の場合には、最初の対のスラッシュを感嘆符 (!) に変更します。
If Substr(INREC,1,2) == '01' Then OUTREC = Change(OUTREC,'//','??') Else OUTREC = Change(OUTREC,'//','!!')
注: この例は、FASTREXX ではより効率的にコーディングできます。『FASTREXX の例 3』を参照してください。