プロシージャー・ステートメント・タイプ
File Manager は、2 つのタイプのプロシージャー・ステートメントをサポートしており、File Manager の機能を拡張するために使用することができます。それらは以下のとおりです。
- DFSORT ステートメントのサブセット
DFSORT は、IBM のソート、マージ、コピー、分析および報告の機能をもつ製品です。File Manager は、DSC および DSP 機能に DFSORT のハイパフォーマンス・コピー・オプションを活用します。(DFSORT と連動するように File Manager を構成するには、File Manager for z/OS Customization Guide を参照してください。)
このような条件が満たされると、同等の REXX ステートメントを使用する代わりに、File Manager がサポートする適用可能な DFSORT ステートメントのサブセットからのステートメントを含むプロシージャーを指定することによって、File Manager の印刷およびコピー・アクションを拡張できます。
DFSORT が使用可能で、入力データ・セットが区分データ・セットでなく、レコード・フォーマットが不定様式でない場合、File Manager は自動的に DFSORT COPY オプションを使用して、データ・セットからデータ・セットへの簡単なコピーおよび印刷オプションを実行します。DFSORT ステートメントが含まれるプロシージャーを提供することにより、この処理を拡張することができます。注:- File Manager は、プロシージャー内に DFSORT コマンドがある場合を除き、入力データ・セットが VSAM の場合は DFSORT COPY を使用しません。
- DFSORT は PDS または PDSE では使用できません。
- REXX プログラミング・ステートメント
REXX は、PL/I に類似した汎用プログラム言語です。文字操作のための広範な構文解析関数、広範な算術関数、および、処理、検索、および比較タスクを実行する多くの組み込み関数を備えています。
REXX ステートメントは、REXX インタープリターにより一度に 1 ステートメントずつ処理するか、または従来のプログラム言語のように、実行用に別の形式に変換 (コンパイル) することができます。コンパイルには初期オーバーヘッドがかかりますが、大量のレコードが処理される場合には、通常、インタープリターによる処理よりも実行が速く行われることになります。どちらのケースでも、File Manager は、プロシージャー内での REXX ステートメントの処理時に、REXX の能力を活用することができます。
FASTREXX
REXX ステートメント・セットを制限することで、File Manager はプロシージャーを内部で処理することができるため、REXX を呼び出すオーバーヘッドを節約し、一般的にプロシージャーの処理がより高速になります。File Manager 内では、ステートメントのこのサブセットを FASTREXX と呼びます。
プロシージャーを FASTREXX として実行するには、その中のすべてのステートメントが FASTREXX サブセットの中になければなりません。そうでないと、プロシージャー全体が REXX として実行されます。
プロシージャーが内部処理に適していない場合、REXX の呼び出しにより実行されるか、またはそのプロシージャーを呼び出す File Manager 機能が終了します。どちらになるかは、プロシージャー内の *REXXPROC および *FASTREXX ステートメントの使用法によります。