障害項目情報の表示
ヒストリー・ファイルは、1 項目につき 1 行の情報として表示されます。そのため、障害に関する情報をすべて同時に表示できるわけではありません。
追加情報を表示するには、Fault Entry List 画面の項目に対して ? 行コマンドを入力します。対話式再分析レポートから、INFO コマンド (INFOを参照) を発行するか、またはアクション・バーのFileプルダウン・メニュー (アクション・バーのプルダウン・メニューを参照) からFault Entry Informationを選択することによって、同じことを行うことができます。
File View Services Help ─────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── Fault Entry Information Line 1 Col 1 80 Command ===> ________________________________________________ Scroll ===> CSR Fault ID. . . . . . . . . . : BAT00009 User Name . . . . . . . . . : User Title. . . . . . . . . : Lock Flag . . . . . . . . . : (Not locked) Lock/Unlock User ID . . . . : Abend Code. . . . . . . . . : S0C4 POF Module Name . . . . . . : IBMBLIIA POF Program Name. . . . . . : IBMBLII1 POF Offset. . . . . . . . . : 96C Abend Date. . . . . . . . . : 2019/09/22 Abend Time. . . . . . . . . : 15:03:02 Job Name. . . . . . . . . . : PLI23 Job ID. . . . . . . . . . . : JOB30836 Job Execution Class . . . . : A Job Type. . . . . . . . . . : Batch Job Step Name . . . . . . . : GO EXEC Program Name . . . . . : @960IDI User ID . . . . . . . . . . : RTURNER System Name . . . . . . . . : FAE1 Application ID. . . . . . . : n/a CICS Transaction ID . . . . : n/a CICS Task Number. . . . . . : n/a CICS Terminal ID. . . . . . : n/a CICS Terminal Netname . . . : n/a IMS Program Name. . . . . . : n/a Accounting Information. . . : n/a Duplicate Count . . . . . . : 2 Minidump Pages. . . . . . . : 60 History File Data Set Name. : DA.DCAT Java DTFJ processing status : Started 2019/10/22 17:55:03 MVS Dump Data Set Name. . . : n/a MVS Dump Status . . . . . . : Not found *** Bottom of data. F1=Help F3=Exit F5=RptFind F6=Actions F7=Up F8=Down F10=Left F11=Right F12=retrieve
画面サイズによっては、情報をすべて表示するのにスクロールダウンが必要な場合があります。
- Fault ID
- 選択された障害項目の ID。
- ユーザー名
- ユーザー保守の入出力フィールド。例えば、障害が割り振られたユーザーの名前や ID などです。このフィールド内容を変更するには、PF3 で戻る前に Enter キーを押してください。このフィールドの初期内容は、IDISNAP によって指定されます。
- ユーザー・タイトル
- 障害の簡略説明を目的とした、ユーザー保守の入出力フィールド。このフィールドが使用される場合、バッチ分析レポートの最上部、および対話式再分析レポートの最初の画面の最上部に表示されます。このフィールド内容を変更するには、PF3 で戻る前に Enter キーを押してください。
- ロック・フラグ
- ユーザーが維持する入出力フィールドで、障害項目が誤って削除されないようにするためのメカニズムを提供します。
このフィールドに数値 0 から 99 が含まれている場合、障害項目の有効期限の制御はアクティブです。指定された値は、障害項目が作成以後にロックされたままとなる日数です。時刻は考慮されません。例えば、障害項目が作成されたときに値 1 が指定されていると、同日の午前零時にロックが解除されます。したがって、値 0 は障害項目がロックされないことを意味します。
障害項目の有効期限の制御がアクティブで、まだ有効期限が過ぎていない場合、またはこのフラグを他の非ブランク文字に設定した場合、障害項目に対して以下は実行されません。- IDIUTIL DELETE 処理 (詳しくは、DELETE 制御ステートメントを参照)。
- 「D」または「DD」行コマンドを使用した ISPF インターフェースの Fault Entry List 画面からの削除 (詳しくは、ヒストリー・ファイル項目の削除を参照)。
- ヒストリー・ファイルの障害項目の最大数に達したため、およびロックされている障害項目がヒストリー・ファイル内で最古の障害項目になったために行われる自動削除。この場合、削除される障害項目の検索は、ロックされていない最古の障害項目が見つかるまで、日時順で継続されます。
このフィールドには、次のように印刷可能文字を入力できます。- 印刷不能文字が入力された場合は「/」に変更されます。
- 小文字が入力された場合は大文字に変換されます。
現在のロック状況はロック・フラグの直後に表示され、その値を変更した後に Enter キーを押した場合、ロック状況が更新されます。
ロック・フラグは以下の方法でも変更できます:- 任意のユーザー出口で、ENV.LOCK_FLAG フィールドの値を変更する。ENV - 共通出口環境情報を参照してください。
- オプションの IDIXLOCK 出口。障害項目ロック・フラグ値の制御を参照してください。
- Lock/Unlock User ID
- 「Lock Flag」設定を最後に変更したユーザー ID を示します。
- Abend Code
- 最初の (複数ある場合) 異常終了コード。
IDISNAP を使用して作成された障害項目の場合は、異常終了コード「SNAP」が示されます。
- POF Module Name
- 障害点モジュール名。
- POF Program Name
- 障害点プログラム名。
- POF Offset
- 障害点オフセット。
- Abend Date
- 異常終了が発生した日付。
- Abend Time
- 異常終了が発生した時刻。
- Job Name
- 項目を書き込んだバッチ・ジョブ、開始済みタスク、または TSO ユーザー ID の名前。
- Job ID
- 異常終了したジョブの JES ID。
- Job Execution Class
- 異常終了したジョブの JES 実行クラス。
- Job Type
- 異常終了ジョブ・タイプ。
- Job Step Name
- 項目を書き込んだジョブ・ステップの名前。
- EXEC Program Name
- 異常終了ジョブ・ステップの JCL EXEC ステートメントで指定されたプログラム名。
- User ID
- 異常終了ジョブに関連するユーザー ID。
- System Name
- 異常終了が発生したシステム名。
- CICS® Transaction ID
- CICS® トランザクションで障害が発生した場合の、書き込まれる項目の原因である CICS® トランザクションの ID。
- CICS® タスク番号
- CICS® トランザクションで障害が発生した場合の、書き込まれる項目の原因であるタスク番号。
- CICS® Terminal ID
- CICS® トランザクション障害の場合は、CICS® 端末 ID。
- CICS® Terminal Netname
- CICS® トランザクション障害の場合は、CICS® 端末ネット名。
- IMS™ Program Name
- IMS™ プログラム名。
- Accounting Information
- ジョブ・アカウント情報。
- Duplicate Count
- 重複する障害が記録されてから、同じヒストリー・ファイルを使用して、この障害が発生した数。注: この値は、パフォーマンスの理由のみのために、揮発性ヒストリー・ファイル・キャッシュに保持されているため、発生した重複障害を必ずしもすべて含まない可能性があります。
ゼロ以外の値が表示され、障害についての重複する詳細が入手できる場合は、値がポイント・アンド・シュート・フィールドになります。ここにカーソルを置いて Enter を押すと、選択できます。この選択により、Fault Entry Duplicate History 画面が表示されます (詳しくは、障害項目の重複ヒストリーの表示 を参照)。
- Minidump Pages
- この障害用にヒストリー・ファイルに書き込まれたミニダンプ・ページの数。
- History File Data Set Name
- 表示された障害項目を含むヒストリー・ファイルのデータ・セット名。
- Java™ DTFJ Processing Status
- Java™ アクティビティーが検出された障害項目の場合、このフィールドには、非同期 Java™ DTFJ 処理の状況が以下のいずれかとして示されます。
- ダンプ・エラー
- Pending
- Started date time
- Finished, elapsed seconds seconds
- MVS™ Dump Data Set Name
- 関連するダンプ・データ・セット名 (ある場合)。
- MVS™ Dump Status
- MVS™ ダンプ・データ・セット状況。MVS™ ダンプ・データ・セット状況フィールドには、現行の障害に関連する可能性があるダンプについての情報が表示されます。このフィールドで使用可能な値は、以下のとおりです。
- Available
- MVS ダンプ・データ・セットは障害項目と関連付けられ、データ・セットは存在します。
- Not found
- MVS ダンプ・データ・セットは障害項目と関連付けられていましたが、データ・セットが存在しなくなりました。
いずれかのユーザー管理フィールドを変更後、Fault Entry Information 画面を終了すると、障害項目を新しい情報で更新するかどうかを確認するプロンプトが表示されます。障害項目を更新するには、Enter を押します。障害項目を更新しない場合は、PF3 または PF12 を押します。