リアルタイム分析

リアルタイム分析が行われるのは、アプリケーションが異常終了するときに、Fault Analyzer が提供されている呼び出し出口のいずれかから起動されるか (Fault Analyzer を呼び出すための出口参照)、プログラム SNAP インターフェースへの呼び出しが行われ、さらにジョブが分析から除外されていない場合です。

一般的に、リアルタイム分析では、次の 2 つが生成されます。
  • レポート。デフォルトで JES に書き込まれます (リアルタイム分析レポート を参照してください)。
  • ヒストリー・ファイル内の障害項目。障害の再分析を実行する機能が提供されます。

    JES に書き込まれたレポートのコピーは、障害項目にも組み込まれるため、ISPF インターフェースで表示できます。レポートを表示している間は、オプションを異なる値に設定してレポートを変更できません。より詳細に (または簡潔に) 表示するには、調整したオプション、または提供のリストやサイド・ファイルを使用して障害を再分析する必要があります。

このステップは、障害分析プロセスの最初のステップです。ほとんどの場合は、この分析で十分と思われるため、障害を再分析する必要はありません。

特定のジョブについて、ジョブを実行する前にいくつかのオプションを調整できます。

異常終了タスクのアドレス・スペースで分析中に参照された仮想記憶域ページはすべて、ストレージ・コンテンツに応じて、ミニダンプとしてヒストリー・ファイルに書き込まれるか、関連する XDUMP に書き込まれます。ミニダンプを宛先とするストレージ・ページの数が有効な MaxMinidumpPages オプションを超える場合、ミニダンプと XDUMP のどちらにも書き込まれません。

LOADER の制限:LOADER (IEWBLDGO) を使用すると、Fault Analyzer は正常に動作しません。これは、リンク・エディット・モジュールのロード実行手法では、リンク・エディット・モジュールがデータ・セットに書き込まれないからです。CSECT の名前、長さ、および開始オフセットを判別するには、ロード・モジュールのデータ・セット・コピーが必要です。