IDIXUFMT ロード・モジュール・フォーマット・ユーザー出口
IDIXUFMT ロード・モジュール・フォーマット・ユーザー出口 (以降のトピックでは IDIXUFMT 出口と呼びます) は、特殊なタイプのユーザー出口です。このユーザー出口は、REXX フォーマットかロード・モジュール・フォーマットかにかかわらず、 オプションで説明されている、他のユーザー出口に適用される通常の規則には従いません。
IDIXUFMT 出口は、Exits オプションでは指定できず、ロード・モジュール名で検索されます。IDIXUFMT という名前のロード・モジュールが Fault Analyzer 実行中に APF 許可ライブラリーで見つかると、分析レポートのフォーマット時にこのロード・モジュールが呼び出されます。IDIXUFMT 出口は、Exits オプションで指定された他のフォーマット・ユーザー出口の直前に呼び出されます。
IDIXUFMT 出口には以下の条件があります。
- LE 準拠でなければなりません。
- 「main」関数を含んでいてはなりません。
- NORENT オプションを使用してリンク・エディットされている必要があります。
Fault Analyzer は、IDIXLFMT (IDIXUFMT に付属する実行不能ロード・モジュール) 内に含まれている IDIXMFMT エントリー・ポイント経由で Fault Analyzer 出口を呼び出します。出口ユーザー・コードは、エントリー・ポイント IDIXUFMT 経由で呼び出されます。
エントリーの指定
ユーザー・コード IDIXUFMT エントリー・ポイントは、以下を使用して呼び出されます。
- 以下の 2 つのフルワードを指す R1。
- 最初のフルワードは、ENV データ域のアドレスです (ENV - 共通出口環境情報を参照)。
- 2 番目のフルワードは、UFM データ域のアドレスです (UFM - ユーザー出口パラメーター・リストのフォーマットを参照)。
- 保管域を指す R13。
- 戻りアドレスを含む R14。
- IDIXUFMT エントリー・ポイント・アドレスを含む R15。
戻り指定
IDIXUFMT エントリー・ポイントからの戻り時には、以下のようになります。
- R0 および R1 は未定義です。
- R2 から R14 は未変更でなければなりません。
- R15 は未定義です。
サンプル IDIXUFMT 出口
2 つのサンプル IDIXUFMT 出口が、コンパイル (またはアセンブル) およびリンク用の JCL とともに提供されています。
- C IDIXUFMT サンプル出口が IDI.SIDISAM1(IDIXUFMC) に提供されています。
- アセンブラー IDIXUFMT サンプル出口が IDI.SIDISAM1(IDIXUFMA) に提供されています。