V7.1 から V8.1 へのマイグレーション
このセクションでは、Fault Analyzer をバージョン 7.1 からマイグレーションする場合に認識しておく必要がある、バージョン 8.1 での変更点に関する情報を説明します。
- BookManager® ソフトコピー・ブックは Fault Analyzer とともに出荷されることはなくなりました。(このソフトコピー・ブックでは、メッセージと異常終了コードの説明が提供されていました。) 代わりに、VSAM ファイルにこの情報が取り込まれています。 関連する変更には、以下のようなものがあります。
- 新規 VSAM クラスターの割り振りとデータの取り込み。詳しくは、メッセージおよび異常終了コード説明リポジトリーのセットアップを参照してください。
- DASD スペースの再利用のための旧のキャッシュ・データ・セットの削除。
- DataSets オプションの IDICACHE サブオプション指定の除去。これらは、IDICNFxx parmlib メンバーに存在する可能性があります。 注: このサブオプションの指定は現在では無視されますが、今後エラー・メッセージが出される可能性を防止するために除去してください。
IDICACHE データ・セットは、Fault Analyzer V7.1 で使用する必要がなくなった場合には、削除することができます。
- バッチ・レポート調整ユーザー出口のサポートが除去されました。 関連する変更には、以下のようなものがあります。
- Exits オプションの REPORT サブオプション指定の除去。これらは、IDICNFxx parmlib メンバーに存在する可能性があります。 注: このサブオプションの指定は現在では無視されますが、今後エラー・メッセージが出される可能性を防止するために除去してください。
- 以前に、バッチ・レポート調整ユーザー出口を使用して REP.EXTRA_SOURCE_LINES フィールドを正の値に設定することにより、リアルタイム・レポートまたはバッチ再分析レポート用に追加ソース行を要求していた場合は、代わりに「Detail」オプション (Detailを参照) または分析制御ユーザー出口 (分析制御ユーザー出口を参照) を使用することが必要になりました。
- Exits オプションの REPORT サブオプション指定の除去。これらは、IDICNFxx parmlib メンバーに存在する可能性があります。
- デフォルトのリカバリー障害記録データ・セット名の高位修飾子が変更されました。以前は IDIDUMP でしたが、IDIRFRHQ になりました。ご使用のシステムでデフォルト名を使用している場合は、ユーザーが新しい名前でデータ・セットを割り振りできるように、セキュリティー・サーバー・プロファイルを変更が必要な場合があります (リカバリー障害記録データ・セット・アクセスの管理を参照)。
- NoDup(ImageFast(0)) デフォルト・オプションが NoDup(ImageFast(5)) に変更されました。
IMS™ 高速重複検出が望ましくない場合は、NoDup(ImageFast(0)) オプションを指定する必要があります。詳しくは、NoDupを参照してください。
- IDIS サブシステムの PARM フィールド・オプション UPDINDEX および IMAGEFAST がデフォルトになりました。
これらがデフォルトとして望ましくない場合に、デフォルトをオーバーライドするための新しいオプションが提供されるようになりました。詳しくは、Fault Analyzer IDIS サブシステムの使用を参照してください。
- V8.1 より前のバージョンの Fault Analyzer を V8.1 と並行して使用する場合は、以下のいずれかの状態が該当します。
- AUTO で管理されるヒストリー・ファイルを使用しないようにします (V8.1 での新しい PDSE ヒストリー・ファイルのデフォルトを使用するか、IDIUTIL バッチ・ユーティリティーの SetMinFaultEntries 制御ステートメントを使用して設定します)。
- 旧バージョンに適用可能な以下の互換性 PTF を最初にインストールします。
- バージョン
- PTF
- V7.1
- UK30778