Fault Analyzer の保守

Fault Analyzer は標準 IBM® APAR/PTF サービスを使用して保守されます。
注: ADFzCC の保守の詳細は、IBM Application Delivery Foundation for z/OS Common Components: Customization Guide and User Guideを参照してください。

最新の Fault Analyzer for z/OS サービスの情報については、https://www.ibm.com/support/pages/latest-fault-analyzer-zos-service-informationを参照してください。

++APAR フィックス・テストは、PTF で置き換えられるか、後続の ++APAR フィックス・テストで後の SMP/E REWORK 日付が指定されるため、復元する必要はありません。しかし、保守で競合が発生する場合は、SMP/E 復元と USERMOD の再適用を行う必要がある場合があります。

SMP/E APPLY によって Fault Analyzer に保守が適用されるか、SMP/E RESTORE によって Fault Analyzer から保守が削除されるたびに、以下の手順を実行する必要があります。

ステップ 1: LLA および VLF 制御から LINKLIST 内のライブラリーを除外する

以下のライブラリーが LINKLIST にある場合、SMP/E APPLY を実行する前に、それらを LLA および VLF 制御から除外してください。
  • Fault Analyzer SMP/E ターゲット・ライブラリー
  • その他の製品のライブラリーを更新する Fault Analyzer によって提供される USERMODs のターゲット・ライブラリー

ライブラリーを削除すると、SMP/E がライブラリーを圧縮したり、ライブラリーにエクステントを追加したりした場合に、モジュールの読み込み中に発生するエラーを防ぐことができます。

ステップ 2: IPL または更新を動的に実行する

CLPA で IPL 代替方法として、以下のような動的更新の実行。
  1. IDI.SIDILPA1 が LPA に配置されるのとは対称的に、Fault Analyzer モジュール IDIDA が SETPROG コマンドを使用して LPA に配置されている場合は、以下を行います。
    1. 次のコマンドを発行します。
      SETPROG LPA,DELETE,MOD=(IDIDA),FORCE=YES

      (SETPROG コマンドの使用方法の詳細は、「MVSシステム・コマンド」を参照してください。)

    2. 次のコマンドを発行します。
      F LLA,REFRESH
    オプションとして、LPA にモジュール IDIDA を再度追加して領域サイズ・スペースの利点を取り戻すには、次のコマンドを発行します。
    SETPROG LPA,ADD,MOD=(IDIDA),DSN=LNKLST
  2. 上記とは異なり、IDI.SIDILPA1 が LPALIST に含まれている場合は、次のコマンドを発行します。
    SETPROG LPA,ADD,MOD=(IDIDA),DSN=LNKLST
  3. CICS® を使用している場合は、インストールされたすべての CICS® 出口をリフレッシュします。このリフレッシュは、CICS トランザクション異常終了分析の制御に記載されている CFA トランザクションを使用して、出口をまずアンインストールし、次に再インストールすることによって行うことができます。CICS® 領域を再始動する必要はありません。
  4. Fault Analyzer IDIS サブシステムの使用の記載どおりに、Fault Analyzer IDIS サブシステムを停止して再始動します。
  5. Fault Analyzer ISPF インターフェースを使用している場合は、更新内容を反映させるために一度終了してから再度 ISPF を開始します。
  6. z/OS® V2.2 以降を使用している場合は、次のオペレーター・コマンドを発行して IEAVTABX_EXIT をリフレッシュします。
    SET PROG=xx
    xx は、次を含む PARMLIB PROGxx メンバーの接尾部に一致します。
    EXIT REPLACE EXITNAME(IEAVTABX_EXIT) MODNAME(IDIXDCAP) STATE(ACTIVE)

ステップ 3: サービス・レベルを検証する (オプション)

Fault Analyzer のインストール状況および適用される保守に関する情報は、次の方法で使用できます。
  • Fault Analyzer ISPF インターフェースの「サービス」->「サービス情報」プルダウン・メニュー。
  • IDICHKI ユーティリティーで以下のようなジョブを実行依頼する
    
    //jobname JOB
    //EXEC PGM=IDICHKI
    //SYSPRINT DD SYSOUT=*
どちらの方法でも提供される情報は類似しており、以下が含まれています。
IEAVTABX 終了状況
動的な IEAVTABX 出口をテストし、 IDIXDCAP が IEAVTABX に静的に定義されている場合には、z/OS V2.2 でエラーを報告します。Z/OS V2.2 より前のシステムについての情報は表示されません。
IEAVTSEL 終了状況
Fault Analyzer ポスト・ダンプ出口が定義されているかどうかを報告します。
Fault Analyzer ロード・モジュール
重要なロード・モジュールのサービス情報が示されています。
CEEEXTAN 出口に関する情報 (言語環境)
さまざまな Fault Analyzer LE 出口が定義されているかどうかを検査します。
IDIOPTLM 情報
IDIOPTLM が定義されている場合は、その内容を報告します。