Fault Analyzer レポートをダウンロードするための Java API

この Java™ API は、Fault Analyzer レポートをホストからダウンロードし、Java™ で開発された Eclipse ベースの製品で表示します。

プロセスのダウンロード部分は、Fault Analyzer レポートがまだダウンロードされていない場合にのみ実行されます。この API は FAAPI パッケージに含まれており、このパッケージは Eclipse 製品の Fault Analyzer プラグインの一部として入手できます。指定されたホスト ID とポート番号が「システム情報」ビューで定義済みであることを前提としています。

指定

この機能を利用するために 2 つのインターフェースが設計されています。


        FAAPI.openReport(String UniqueAdressOfFaultEntry);
                //UniqueAdressOfFaultEntry :"hostId/portNo/historyFile/faultId"

        FAAPI.openReport(String hostId, int portNo, String historyFile, String faultId);

どちらのインターフェースも同じ機能を実行しますが、引数の指定のスタイルのみが異なります。引数はすべて、大/小文字が区別されます。

次に示す例では、両方のインターフェースを使用して、ポート 7799 で listen するシステム pthfae1 上のヒストリー・ファイル DA.DCAT 内の障害項目 F03004 を開きます。


        FAAPI.openReport("pthfae1/7799/DA.DCAT/F03004");

        FAAPI.openReport("pthfae1", 7799, "DA.DCAT", "F03004");

例

この例は、Fault Analyzer レポートを開くために「Hello, World Command」サンプル・プラグインを Eclipse で拡張する方法を示しています。以下の手順に従って、「Hello, World Command」サンプル・プラグインを作成し、Fault Analyzer レポートをダウンロードして開くようにこのプラグインを変更します。

IBM® Explorer for z/OS® の場合、the Java™ パースペクティブをアクティブ化します。
ADFz ファミリー製品用のプラグインをアクティブ化します。
「新規」 -> 「プラグイン・プロジェクト」をクリックします。
プロジェクト名 (このサンプルでは FAAPITest) を入力して「次へ」をクリックします。
「次へ」をクリックします。
「Hello, World Command」テンプレートを選択して「次へ」をクリックします。
「完了」をクリックします。次のメッセージが表示されたら、「はい」をクリックします。

この段階で、FAAPITest が作成されます。生成されたプラグインをこの段階で実行するには、以下の手順に従ってください。

Package Explorer で「FAAPITest」をクリックします。
メインメニューで「実行」をクリックして「実行」を選択します。
「Eclipse アプリケーション」を選択して「OK」をクリックします。
実行中の環境で、次のウィンドウが表示されます。「サンプル・メニュー」 > 「サンプル・コマンド」をクリックします。
次のメッセージが画面に表示されます。
「OK」をクリックして、実行中の Eclipse 環境を閉じます。

ここで、「サンプル・メニュー」->「サンプル・コマンド」をクリックすると障害項目が表示されるように FAAPITest プラグインを変更します。

MANIFEST.MF を開きます。このファイルは、FAAPITest プラグインの META-INF フォルダーにあります。
「依存関係」タブをクリックします。次に、必要なプラグインの「追加...」をクリックして「com.ibm.etools.fa.pdtclient.ui」を選択します。「OK」をクリックして MANIFEST ファイルを保管します。

faapitest.handlers.SampleHandler.java を開いて、次の例に示すように run メソッドを変更します。


package faapitest.handlers;

import org.eclipse.core.commands.AbstractHandler;
import org.eclipse.core.commands.ExecutionEvent;
import org.eclipse.core.commands.ExecutionException;
import org.eclipse.ui.IWorkbenchWindow;
import org.eclipse.ui.handlers.HandlerUtil;
import org.eclipse.jface.dialogs.MessageDialog;

public class SampleHandler extends AbstractHandler {

	@Override
	public Object execute(ExecutionEvent event) throws ExecutionException {
		IWorkbenchWindow window = HandlerUtil.getActiveWorkbenchWindowChecked(event);
		MessageDialog.openInformation(
				window.getShell(),
				"FAApiTest",
				"Hello, Eclipse world");
		return null;
	}
}

変更したプラグインを前述のように実行します。
システムが「Systems Information」ビューで定義されていることを確認します。定義されていない場合は、システムを追加します。
「サンプル・メニュー」 -> 「サンプル・コマンド」をクリックします。レポートがダウンロードされ、Eclipse エディター領域の現行パースペクティブに表示されます。