V6.1 から V7.1 へのマイグレーション

このセクションでは、Fault Analyzer を前のバージョンからマイグレーションする場合に認識しておく必要がある、バージョン 7.1 での変更点に関する情報を説明します。
  • バージョン 7 の前は、Exits (Exitsを参照) または DumpRegistrationExits (DumpRegistrationExitsを参照) オプションを使用してユーザー出口を指定した場合、 使用可能な最初のユーザー出口のみが起動されました。現在では、指定されたすべての出口の起動が試行されます。

    すべての Exits または DumpRegistrationExits オプションの指定を見直して、指定された出口がすべて起動されても正しい処理が行われることを確認してください。

  • 以下のユーザー出口データ域フィールドは、使用できなくなりました。
    • CTL.QUIET_OPT および CTL_QUIET_MSGLIST

      代わりに Quiet オプションを使用してください (詳細については、Quietを参照してください)。

    • CTL.NODUP_NORMAL_HOURS

      代わりに、NoDup(Normal(…)) オプションを使用するか (詳細については、NoDupを参照)、 終了処理ユーザー出口を使用して重複障害の指定を制御するかしてください。

    • CTL.MAXMINIDUMPPAGES_OPT

      代わりに、MaxMinidumpPages オプションを使用するか (詳細については、MaxMinidumpPagesを参照)、 終了処理ユーザー出口を使用してミニダンプの書き込みを制御するかしてください。

    • EPC.SUPPRESS_SYSMDUMP

      代わりに EPC.SUPPRESS_DUMP を使用してください。

    • EPC.DUPLICATE_FAULT_ID

      代わりに ENV.FAULT_ID を使用してください。

    • EPC.SUPPRESS_IDIMSG

      代わりに Quiet オプションを使用してください (詳細については、Quietを参照してください)。

    • NFY.SUPPRESS_IDIMSG

      代わりに Quiet オプションを使用してください (詳細については、Quietを参照してください)。

    これらのフィールドを使用していないかどうか、すべてのユーザー出口を見直してください。
  • 通常重複検出が、デフォルトで使用可能になりました。

    NoDup(Normal(…)) オプションを使用した通常重複検出がまだ有効になっておらず、これが望ましくない場合は、NoDup(Normal(0)) オプションを IDICNF00 parmlib メンバーに追加する必要があります。

  • サブオプションを何も指定しない Quiet オプションを使用して、すべての通知レベル・メッセージを抑止できる機能は、メッセージが誤って抑止される問題があるため除去されました。

    現在、Quiet オプションにサブオプションを何も指定していない場合は、抑止対象のメッセージを、重大度レベルに関係なく明示的に指定する必要があります。

  • Fault Analyzer バージョン 7 で作成された障害項目のミニダンプにバージョン 6 より前の Fault Analyzer からアクセスすることはできません。Fault Analyzer バージョン 7 で作成された障害項目を、バージョン 6 より前のバージョンで再分析できない場合があります。
  • CICS® で DeferredReport オプションがデフォルトで有効になりました。
    これまで DeferredReport オプションを指定しておらず、CICS® で DeferredReport オプションを無効にしておく必要がある場合は、デフォルトをオーバーライドする必要があります。これを行うことができる方法の 1 つとして、以下のオプションを CICS® 領域で使用される IDIOPTS ユーザー・オプション・ファイルの IDICNF00 parmlib メンバーに追加する方法があります。
    NoDeferredReport

    このオプションに対する変更の詳細については、DeferredReportを参照してください。

  • RetainDump オプションの NoDup サブオプションはサポートされなくなりました。

    このサブオプションは、Fault Analyzer バージョン 2.1 の APAR PQ53139 で NoDup オプション (NoDupを参照) に置き換えられました。それ以降、RetainDump(Auto,NoDup) の指定は、後方互換性のためだけにサポートされてきました。NoDup(Normal(24)) の指定は、サポートされなくなった RetainDump(Auto,NoDup) オプションの 指定に相当します。

  • CICS® ユーザーは、IDI.SIDIAUTH データ・セットが DFHRPL 連結に追加されることを確認する必要があります。

    以前は IDI.SIDIMOD1 が必要でしたが、ロード・モジュールが移動されたために、代わりに IDI.SIDIAUTH が必要になりました。

  • APAR PK21990 (2006 年 6 月) 対応済みバージョン 6.1 より前の Fault Analyzer バージョンからマイグレーションされる CICS® ユーザーは、シャットダウン PLT エントリーを CICS® 領域に追加することを忘れないでください。詳しくは、必要なプログラムのシャットダウン PLT への追加を参照してください。