非 Db2 データを含むテンプレートの使用
FM/Db2 の機能の中には、非 DB2 データとのインターフェースを持つものがあります。
- 以下の FM/Db2 機能を使用して、非 Db2 データを検索できます。
- 「Import (インポート)」(オプション 3.6) - VSAM または QSAM データ・セットから非 Db2 データを検索する場合。
- 「Utilities (ユーティリティー)」(オプション 3.9) の Db2® LOAD ユーティリティー — 順次データ・セットからデータを検索する場合。
- 以下の FM/Db2 機能を使用して、非 Db2 ファイルへのデータの書き込みができます。
- 「Export (エクスポート)」(オプション 3.7) - VSAM データ・セット、順次データ・セット、または区分データ・セットのメンバーにデータを書き込む場合。
- 「Utilities (ユーティリティー)」(オプション 3.9) の Db2® UNLOAD ユーティリティー - 順次データ・セットにデータをアンロードする場合。
これは非 Db2 データであるため、FM/Db2 は Db2® カタログ表からテンプレートを作成できません。代わりに、ユーザーがテンプレートのソースを指定する必要があります。ソースは、(非 Db2) テンプレートかコピーブックのいずれかになります。このテンプレートは、データ・セットまたはメンバー内のレコードとフィールドを記述したものです。コピーブックを指定した場合、FM/Db2 がそれをコンパイルしてテンプレートにします。このテンプレートを保管しておき、同じレコード構造を持つアプリケーション・データ・セットで再利用することができます。
コピーブックは、アプリケーション・データ・セットのレコード構造を記述した、COBOL、HLASM、または PL/I ソース・ステートメントが入っているデータ・セットです。
- COBOL データ記述項目
- コピーブックの各レベル 01 グループ項目には、アプリケーション・データのレコード・タイプが記述されています。グループの基本項目には、レコード・タイプのフィールドが記述されています。例えば、以下の項目には、ORDER と ITEM という 2 つのレコード・タイプを含むアプリケーション・データのレコード構造が記述されています。
01 ORDERS. 02 ORDER-ID PIC X(5). 02 CUSTOMER-ID PIC X(5). 02 ORDER-DATE. 03 ORDER-YEAR PIC X(4). 03 ORDER-MONTH PIC X(2). 03 ORDER-DAY PIC X(2). 01 ITEM. 02 PRODUCT-ID PIC X(9). 02 QUANTITY PIC 9(4) BINARY. 02 UNIT-COST PIC 9(8) BINARY.
ORDER レコードには、次の 5 つのフィールドがあります: それは、ORDER-ID、CUSTOMER-ID、ORDER-YEAR、ORDER-MONTH、および ORDER-DAY です。ITEM レコードには、次の 3 つのフィールドがあります: それは、PRODUCT-ID、QUANTITY、および UNIT-COST です。
- HLASM DSECT 定義
- HLASM コピーブックは COBOL コピーブックと似ていて、大構造 (DSECT 名) にはレコード・タイプが、基本名にはフィールドが記述されます。
ORDER DESCT ORDERID DS CL9 CUSTOMERID DS CL5 ORDERDATE DS 0CL8 ORDERYEAR DS CL4 ORDERMONTH DS CL2 ORDERDAY DS CL2 ITEM DESCT PRODUCTID DS CL9 QUANTITY DS H UNITCOST DS F
- PL/I DECLARE ステートメント
- COBOL コピーブックと同じように、主要構造 (レベル 1 名) にはレコード・タイプが、基本名にはフィールドが記述されています。
DECLARE 1 ORDER, 2 ORDER_ID CHAR(9), 2 CUSTOMER_ID CHAR(5), 2 ORDER_DATE, 3 ORDER_YEAR CHAR(4), 3 ORDER_MONTH CHAR(2), 3 ORDER_DAY CHAR(2); DECLARE 1 ITEM, 2 PRODUCT_ID CHAR(9), 2 QUANTITY BIN(15), 2 UNIT_COST BIN(31);
コピーブックには、COBOL、HLASM、または PL/I プログラムのソース全体を入れるか、あるいは COBOL データ記述項目、HLASM DSECT 定義、または PL/I DECLARE ステートメントだけを入れることができます。FM/Db2 は、COBOL データ記述項目、HLASM DSECT 定義、または PL/I DECLARE ステートメントを除く、コピーブックのすべてを無視します。
FM/Db2 は、以下のいずれかに保管されたコピーブックをサポートします。
- PDS
- PDSE
- CA-Panvalet ライブラリー
- Library Management System Exit を使用してアクセスされるライブラリー
注:
- ライブラリー・メンバーは、ISPF によってパックされていない場合があります。
- CA-Panvalet ライブラリー、または Library Management System Exit を使用してアクセスされるライブラリーを File Manager で使用できるようにする方法の詳細については、File Manager Customization Guide を参照してください。
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