データの大文字変換
File Manager/Db2 エディター・セッションでは、CAPS および CASE 基本コマンドで、データ域内のデータを入力時に大文字に変換するか (CAPS、CAPS ON または CASE UPPER)、あるいはそのままにしておくか (CASE、CASE MIXED または CAPS OFF。これがデフォルトのアクション) を制御します。
CAPS コマンドおよび CASE コマンドは、それぞれ CAP および CAS に短縮することができます。
CAPS ON と CASE UPPER コマンドは、若干、働きが異なります。
CAPS または CAPS ON は、ISPF エディターの CAPS コマンドと似ています。
- 行のデータに上書きした場合には、現行の列が大文字に変換されるだけです。
- CHANGE コマンドは、以下の場合を除き、新規 (置き換え) ストリングを、あたかもすべて大文字で指定されたかのように処理します。
- 新規ストリングが一重引用符で囲まれ、その前に文字「C」が置かれている (例:
C'New String'
)、または - 新規ストリングが 16 進数ストリングとして指定されている (例:
X'C1C2C3'
)
上記のいずれかの条件が適用される場合は、新規ストリングは英大文字には変換されません。
- 新規ストリングが一重引用符で囲まれ、その前に文字「C」が置かれている (例:
CAPS または CAPS ON は、CAPS または CAPS ON コマンドの入力後に変更された行のみに影響を与えます。
CASE UPPER は、行がどのように変更されたかに関係なく、新規または変更された行のすべてのデータを大文字に変換します。CASE UPPER は、現行 FM/Db2 エディター・セッションで挿入または変更されたすべての行に影響を与えます。これには CASE UPPER コマンドの入力前に挿入または変更された行も含まれます。
CAPS OFF、CASE、および CASE MIXED コマンドは同じ効力を持っています。すなわち、これらは大文字への変換をオフにします。
CAPS コマンドは前に入力された CASE コマンドを指定変更し、CASE コマンドは前に入力された CAPS コマンドを指定変更します。
注:
- CAPS ON を設定した ISPF エディターでは、行に任意の文字が入力されると、その行は変更されたものとみなされます (スペースをスペースで上書きしても変更とみなされます)。ただし、FM/Db2 エディターでは、ある文字を同じ文字で上書きしても、それは変更と見なされません。
- CASE および CAPS の値は、FM/Db2 エディター・セッションをまたがっては維持されません。それぞれの新規 FM/Db2 エディター・セッションは、CAPS OFF で始まります (つまり、小文字で入力されたデータは、大文字に変換されません)。
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