CA-Panexec からのロード・モジュールの取得

Fault Analyzer は、CA-Panexec によって管理されるロード・モジュールの CSECT 情報を取得するために、これを可能にする出口をインストールする機能を提供します。通常、ロード・モジュールが CA-Panexec によって管理されると、IBM® バインド・プログラムが CA-Panexec 管理のライブラリーの使用を試みるため、IEW2717S および IEW2718S 入出力エラーが表示されます。その結果、Fault Analyzer は障害点のソース行情報を提供できません。

CA-Panexec 出口の機能は、バインド・プログラムが使用できる通常のロード・モジュール・フォーマットで、ロード・モジュールを CA-Panexec 管理のデータ・セットから一時データ・セットにコピーします。

この目的で出口をインストールするために、通常ブランクの 8 バイトから成るモジュール IDIDAIDILMODX CSECT をザップして、バインド・プログラムの INCLUDE プロセスより先に呼び出されるロード・モジュール名を指定できます。IDILMODX にあるロード・モジュールは、MVS LOAD マクロでアクセス可能である必要があります。

IDILMODX 名の出口は、レジスター 1 のパラメーター・リストを受け、2 つの 8 バイト・フィールドへの 2 つのポインターをアドレッシングします。1 つ目のフィールドには検査されるロード・モジュール名 (バインド・プログラムが CSECT データの抽出に使用するロード・モジュール)、2 つ目の 8 バイト・フィールドには DD 名またはブランクが使用されます。DD 名がブランクではない場合、この DD は、バインド・プログラムによってロード・モジュール名の検索に使用されるということを示します。Fault Analyzer は通常、CICS® で実行されている場合にのみ、DD 名フィールドを DFHRPL に設定します。他のほとんどの場合、DD 名はブランクになります。これは、読み取られるモジュールからのデータ・セットがバインド・プログラムによって配置されるよう、Fault Analyzer がブランクに設定していることを示します。ブランクの DD には X'00' が含まれます。IDILMODX 名の出口は、2 番目のパラメーターを、バインド・プログラムが読み取るモジュールの新規 DD 名に更新したり、DD 名を変更しないままにすることが許可されています。ddname が更新されると、モジュールのバインド・プログラムの INCLUDE 呼び出しに使用されます。

CA-Panexec 出口の例は、データ・セット IDI.SIDISAM1 のメンバー IDIPANEX として使用可能です。