File Manager アクション
File Manager を使用して、データを表示、編集、更新、作成、コピー、比較、印刷、および削除できます。このデータは、論理単位として (データ・セット名でアクセスする)、または物理単位として (それぞれの物理ディスクまたはテープの場所でアクセスする) 操作することができます。この機能に加えて、対話式インターフェースによって、データをテーブルおよび単一レコード・フォーマットの両方で表示できます。
データ・セットを処理する場合には、以下のことが可能です。
- 不定形式として、あるいはコピーブックまたは動的テンプレートを使用した定様式として、データの表示、変更、ソート、コピー、および印刷を行う
- 高度なデータ・セット比較を行う
- 単一データ・セットまたは複数データ・セットにあるデータ・ストリングを検索および変更する
- 新規の HFS ファイル、あるいは QSAM、VSAM、または IAM データ・セットおよびデータ・セット・レコードを作成する
- 拡張レコード処理用に REXX プロシージャーを作成する
- 選択された DFSORT™ 制御ステートメントを使用して、データ・セット・コピーやデータ・セット・プリントの機能を制御する
- タスクを自動化するために、バッチ・ジョブ、REXX プロシージャー、または CLIST を作成する
これらのタスクの多くで、File Manager テンプレートを使用することができます。テンプレートは、コピーブックのフィールド定義に基づいた、または動的に作成されたデータ・セットの論理ビューを提供します。テンプレートを使用した場合には、次のことが可能です。
- コピーブックに定義されているレコード構造に従ってデータを形式設定するか、またはユーザー独自のレコード構造を動的に定義する
- 操作するフィールドおよびレコードを選択し、フィールドの表示方法を調整し、コピーするフィールドを選択し、作成したデータ用にフィールド内容を設定する
- File Manager パネルでレコード識別および選択基準をコーディングするか、File Manager の REXX インターフェースを使用して複合基準をコーディングする
- 異なるデータ・タイプおよび長さのフィールド間でデータをコピーする
- 複数のレコード構造が含まれるファイルを処理する
また、File Manager には、その他の方法でデータを操作することができるユーティリティーも提供されています。
- テープ・ユーティリティーでは、以下を実行できます。
- テープ・ファイルをコピーし、オプションで、ブロック・サイズおよびレコード・フォーマットを変更する
- エクスポートされたスタック・ボリュームから論理ボリュームを物理テープ・ボリュームにコピーする
- レコードを 1 つのテープから別のテープにコピーしながら、画面上でテープ・レコードを更新する
- 2 つのテープをバイト単位で比較する
- データ・チェック・エラーがあるテープ・ブロックを迂回する
- テープの内容を要約する
- ディスク・ユーティリティーを使用すれば、それぞれの物理ディスク位置で、データの内容に基づいてファイルを検索および編集できます。文字および 16 進形式がサポートされます。アクセスは物理トラックのレベルで実行されるので、すべてのファイル・タイプ (BDAM を含む) がサポートされます。ディスク・ユーティリティーでは、以下を実行できます。
- ディスクにあるデータ・セットをリストする
- 特定のトラックにあるデータを編集する
- データ・セットのディスク・エクステントを識別する
- ディスク・エクステント内のデータを検索する
- オブジェクト・アクセス方式 (OAM) ユーティリティーを使用すると、OAM オブジェクトのリスト、表示、印刷、更新、消去、コピー、バックアップ、およびリストアを行うことができます。
- IDCAMS フロントエンド (カタログ・サービス) を使用すると、使いやすい OS/390® パネルから File Manager IDCAMS ユーティリティーを制御できます。