DFSORT が主ソート製品でない場合のカスタマイズ

主ソート製品として IBM 以外のソート製品を使用し、File Manager が DFSORT を使用できるようにしたい場合は、システムのサーチ順序で主ソート製品よりも後にくるように、DFSORT ライブラリーを置かなければなりません

注: DFSORT と IBM 以外のソート製品には、通常同じ名前を持つエントリー・ポイントがいくつかあります (例えば、SORT および ICEMAN)。このため、主ソート製品ライブラリーよりも前に DFSORT ライブラリーを置くと、DFSORT が主ソート製品になってしまいます。このような状態では、DFSORT のライセンスを持っていないと、主ソート製品を使用するすべてのソート・ジョブが失敗することになります。
主ソート製品として IBM 以外のソート製品を使用する場合は、以下のいずれかの方法でそのソート製品をインストールします。
  • 常駐: 主ソート製品ライブラリーを LPALST または LINKLIST (あるいはその両方) に入れます。
  • 非常駐: 主ソート製品ライブラリーを専用ライブラリーにします。
  1. ソート製品を常駐でインストールした場合、File Manager で DFSORT を使用可能にするために、DFSORT の SORTLPA ライブラリーと SICELINK ライブラリーは LINKLIST (LINKLIST 内に主ソート製品のライブラリーがあれば、その) に置いてください。
  2. ソート製品を非常駐でインストールした場合、File Manager で DFSORT を使用可能にするために、ISPF とバッチでは異なるアクションを取る必要があります。
    ISPF (対話式)
    ISPF のもとで File Manager が DFSORT を使用できるようにするには、TSO ログオン・プロシージャーの STEPLIB DD ステートメントの主ソート製品のライブラリーのに、SICELINK の後に SORTLPA という順序で DFSORT ライブラリーを追加する必要があります。(これらのライブラリーを TSO ログオン・プロシージャーに追加したくない場合は、ISPF を起動する前に、TSOLIB コマンドを使用してこれらのライブラリーを追加することができます。)
    バッチ
    バッチで File Manager が DFSORT を使用できるようにするには、File Manager を使用するジョブまたはステップの JOBLIB または STEPLIB DD ステートメントに、DFSORT ライブラリーである SICELINK および SORTLPA をこの順序で、主ソート製品のライブラリーのに追加する必要があります。ユーザーのサイトで使用するために、File Manager JCL プロシージャーを作成することもできます。

    また、DFSORT ライブラリーをバッチ JCL スケルトン内の STEPLIB DD ステートメントに追加することもできます。これを行う場合、主ソート製品ライブラリーを追加することが必要です。主ソート製品ライブラリー、SICELINK、SORTLPA の順で追加してください。バッチ JCL スケルトンについて詳しくは、バッチ・モード用の JCL スケルトンの変更を参照してください。

DFSORT は、SORTLPA ライブラリー内で SVC を 1 つ使用しています。デフォルトでは、これは SVC 109 です。この SVC は、SMF タイプ 16 レコードを記録するため、または IBM® のキャッシュ付き DASD 装置 (3990-3 型など) を使用するために、DFSORT によって使用されます。IBM 以外のソート製品が独自のバージョンの SVC 109 を使用している場合は、代替の SVC 番号を DFSORT 用のデフォルト SVC にする必要があります。DFSORT の SVC のインストールについては、ご使用の DFSORT のリリースに対応する DFSORT Installation and Customization を参照してください。

File Manager は、それ自体の操作には DFSORT SVC を必要としません。このため、DFSORT が主ソート製品でない場合は、この DFSORT SVC をインストールする必要はありません。