File Manager 監査レコード

このセクションでは、File Manager 監査レコードの構造体と、それに記録される情報について説明します。

監査ログ・レコードは、監査ファイルで 1 つ以上の物理レコードを専有することがあります。監査ログ・レコードが複数の物理レコードを必要とする場合、2 番目以降のログ・レコードは継続レコードになります。

File Manager 監査レコードは 3 つの部分で構成されます。
  • レコード・ヘッダー
  • データ項目参照セクション
  • データ・セクション
パート 1 - レコード・ヘッダー
監査レコード: ヘッダー に、レコード・ヘッダーに含まれる情報を示します。レコード・ヘッダーは、監査ログ・レコードを構成する各物理レコードの先頭にあります。
1. 監査レコード: ヘッダー

この表には 6 つの列があります。ヘッダーでは、「オフセット」が 2 列にわたっていて、副見出しとして「10 進数」と「16 進数」があります。表の 2 行目から 7 行目までには 5 つの列があります。3 番目の列 (ビット位置を示す) は 2 つの列にわたっています。

オフセット タイプ Len (長さ) 名前 (Dim) 説明
Dec (10 進) 16 進
0 (0) BIT(8) 1 LOG_FLAGS ログのフラグ
1... .... LOG_CONT 継続標識
.1.. .... LOG_IMS FM/IMS のログ・レコード
..1. .... LOG_DB2 FM/Db2 のログ・レコード
...1 .... LOG_CICS FM/CICS のログ・レコード
.... 111. *
.... ...1 LOG_V2IND ログ・レコード・バージョン 2 以降
1 (1) UNSIGNED BINARY 1 LOG_VERSION Version number (バージョン番号)
2 (2) UNSIGNED BINARY 4 LOG_RECNUM 現行監査セッション内のレコード・カウント
6 (6) CHARACTER 5 LOG_ID ログ・レコード定数

'FMIMS' (IMS 目印)
'FMDB2' (Db2® 目印)
'FMCIC' (CICS® 目印)
'FMLOG' (Base 目印)

11 (B) CHARACTER 3 *
14 (E) UNSIGNED PACKED DECIMAL 4 LOG_DATE 日付 - yyyymmdd
18 (12) UNSIGNED PACKED DECIMAL 4 LOG_TIME 時刻 - hhmmssth
22 (16) CHARACTER 8 LOG_SYSID MVS システム ID (CVTSNAME)
30 (1E) CHARACTER 8 LOG_USERID Userid (ユーザー ID)
38 (26) CHARACTER 8 LOG_SSID FM/Db2 システム ID、IMS サブシステム名、または CICS® アプリケーション ID
46 (2E) CHARACTER 8 LOG_JOBNAME ジョブ名
54 (36) CHARACTER 8 LOG_JOBID ジョブ ID
62 (3E) CHARACTER 1 LOG_SESSID セッション ID
63 (3F) CHARACTER 8 LOG_FUNCOD File Manager 機能コード
71 (47) CHARACTER 8 LOG_DBNAME IMS データベース名
79 (4F) CHARACTER 23 *
パート 2 - データ項目参照セクション
データ項目参照セクションは、監査レコードの最初の物理レコード内の監査レコード・ヘッダーの直後にあります。データ項目参照ヘッダーと、その後に続くデータ項目参照配列の 2 つの部分で構成されています。 監査レコード: データ項目参照ヘッダー に、データ項目参照ヘッダーに含まれる情報を示します。
2. 監査レコード: データ項目参照ヘッダー

次の表には 6 つの列があります。ただし、最初のヘッダーでは、見出し「オフセット」が 2 列にわたっていて、副見出しとして「10 進数」と「16 進数」があります。

オフセット タイプ Len (長さ) 名前 (Dim) 説明
Dec (10 進) 16 進
102 (66) UNSIGNED BINARY 2 LOG_ITEM_CNT 監査レコードのデータ・セクションに含まれるデータ項目の数
104 (68) UNSIGNED BINARY 2 LOG_REC_COUNT 監査ログ・レコードを書き込むために必要な物理レコードの数。1 より大きな値は、継続レコードがあることを意味します。
データ項目参照配列は項目の配列です。各項目で単一のデータ項目が記述されます。データ項目参照ヘッダーの LOG_ITEM_CNT 値 (監査レコード: データ項目参照ヘッダー を参照) は、配列内のエレメントの数を指定します。
監査レコード: データ項目参照セクション に、データ項目参照配列エレメントに含まれる情報を示します。
3. 監査レコード: データ項目参照セクション

次の表には 6 つの列があります。ただし、最初のヘッダーでは、見出し「オフセット」が 2 列にわたっていて、副見出しとして「10 進数」と「16 進数」があります。

オフセット タイプ Len (長さ) 名前 (Dim) 説明
Dec (10 進) 16 進
0 (0) STRUCTURE 8 LOG_DATA_ITEM(*)
0 (0) UNSIGNED BINARY 2 LOG_ITEM_CODE 項目データ・コード。すべての監査レコードに共通のデータ項目を参照してください。
2 (2) CHARACTER 1 LOG_DATATYPE データ・タイプ・コード。すべての監査レコードに共通のデータ項目を参照してください。
3 (3) CHARACTER 1 * 予約済み/充てん文字
4 (4) SIGNED BINARY 4 LOG_ITEM_DATLEN フルワードの長さ
パート 3 - データ・セクション
データ・セクションには、レコードのデータ項目参照セクションで定義されているさまざまなデータ項目のすべてのデータで構成されます。各データ項目は順序付けて保管され、データ項目参照セクションで指定されている長さと正確に同じだけ専有します。データ項目間にスペース・バイトはありません。

データ項目は、File Manager コンポーネントおよびレコード・タイプによって異なります。一般的に、各レコード・タイプは、常に書き込まれるいくつかのデータ項目に関連付けられ、レコード・タイプと使用中のコンポーネントに固有のデータ項目がその後に続きます。

監査レコード: データ・セクション に、データ・セクションに含まれる情報を示します。
4. 監査レコード: データ・セクション

次の表には 6 つの列があります。ただし、最初のヘッダーでは、見出し「オフセット」が 2 列にわたっていて、副見出しとして「10 進数」と「16 進数」があります。

オフセット タイプ Len (長さ) 名前 (Dim) 説明
Dec (10 進) 16 進
0 (0) STRUCTURE * LOG_DATAAREA
0 (0) UNSIGNED BINARY 2 LOG_DATALEN LOG_DATA の長さ
2 (2) STRUCTURE * LOG_DATA ロギング・データ
注: 継続レコードの場合、監査レコード: 継続レコード に示すように、継続レコード・ヘッダーの直後に、不完全なデータ項目のデータが前のレコードから続きます。
5. 監査レコード: 継続レコード

次の表には 6 つの列があります。ただし、最初のヘッダーでは、見出し「オフセット」が 2 列にわたっていて、副見出しとして「10 進数」と「16 進数」があります。

オフセット タイプ Len (長さ) 名前 (Dim) 説明
Dec (10 進) 16 進
0 (0) CHARACTER 102 LOG_HEADER_FIXED 監査レコード・ヘッダー (監査レコード: ヘッダー を参照)
102 (66) UNSIGNED BINARY 2 LOG_CONT_LEN 継続データの長さ
104 (68) CHARACTER * LOG_CONT_DATA 不完全なデータ項目のデータ (および、その他のデータ項目)。
6. すべての監査レコードに共通のデータ項目

次の表には 3 つの列があります。ただし、最初のヘッダーでは、見出し「オフセット」が 2 列にわたっていて、副見出しとして「10 進数」と「16 進数」があります。

データ項目 使用 通常の長さ
4 監査レコード・タイプ 1
3 レコードを書き込んだ File Manager コンポーネント。固定フィールドおよび考えられる値は次のとおりです。
0
File Manager Base
1
FM/IMS コンポーネント
2
FM/Db2 コンポーネント
3
FM/CICS コンポーネント
1
911 File Manager 機能コード 8
92 File Manager 内部機能コード。これは、通常、File Manager 機能コードと同じです。 8
7. すべての監査レコードに共通のデータ項目
データ項目タイプ・コード データ項目タイプ
B バイナリー
C 文字 (デフォルト)
U 不定形式
1 このデータ項目は、テンプレート・レコード (監査レコード・タイプ T) を除き、どの FM/IMS 監査レコードにも組み込まれません。