PDSE ワークベンチ
PDSE ワークベンチを使用して、メンバーの世代を含む、すべての PDS および PDSE データ・セットのメンバーを管理します。
バージョン 2 PDSE データ・セットは、メンバーの複数のレベル (世代) をサポートしています。PDSE でメンバーの世代をサポートするには、以下の属性で PDSE を作成する必要があります。
- データ・セット・タイプを LIBRARY にします。
- データ・セット・バージョンを 2 にします。
- 世代数 (MAXGENS) をゼロよりも大きくします。
//PDSEV2 DD DSN=USER.PDSE2.FB80,DISP=(NEW,CATLG),
// DSNTYPE=(LIBRARY,2),MAXGENS=20,
// RECFM=FB,LRECL=80,BLKSIZE=0,
// UNIT=SYSALLDA,SPACE=(CYL,(10,10,1))
注: バージョン 2 PDSE を MAXGENS=0 で作成すると、パフォーマンスは向上しますが、メンバーの世代はサポートされません。
用語
- メンバーの世代 (Member generation)
- 以前に保存されたメンバーのコピー。
- 現在のメンバー
- メンバーの 1 次バージョン。現在のメンバーの絶対世代番号と相対世代番号は常にゼロであると定義されています。
- 絶対世代番号
- 絶対世代番号は正数で、現在のメンバーの場合は 0 になります。最初に世代を作成すると、絶対世代が 1 になります。この番号は、新しい世代を作成するたびに増えていきます。これは、古い世代が削除されても変わらず、
GEN(n)、GEN(n-1)、GEN(n-2) というようになります。
注: メンバーの絶対世代番号が変更されることはありません。メンバーの世代を削除しても、その絶対世代番号が再利用されることはありません。現在のメンバーとそのすべての世代を削除しても、最後の絶対世代番号に関する情報が PDSE 構造に保持されます。メンバーを再作成した場合、メンバーの世代はその次の絶対世代番号から続行します。 - 相対世代番号
- 相対世代番号は負数で、現在のメンバーの場合は 0 になります。最新の世代を作成すると、相対世代が -1 になり、その次が -2 になります。世代の相対世代番号は、新しい世代を作成したり、メンバーの世代を削除またはリカバリーしたりするたびに、
GEN(-1)、GEN(-2)、…、GEN(-n) と変わります。
- 世代
- 世代は、絶対世代番号または相対世代番号で参照できます。世代が保持されるのは 1 次メンバーのみで、別名の場合は保持されません。別名情報は、世代とともに保持されます。
- Generation limit (世代制限)
- メンバーのために保持される世代の最大数。世代制限は、バージョン 2 PDSE の作成時に MAXGENS パラメーターによって設定されます。また、IGDSMSxx parmlib メンバーの MAXGENS_LIMIT によって定義されているシステム制限でさらに制約できます。注: MAXGENS_LIMIT は、0 ~ 2000000000 の範囲の値です。指定しない場合は、デフォルト値の 0 になります。つまり、デフォルトでは、システム・プログラマーが IGDSMSxx parmlib メンバーの MAXGENS_LIMIT にゼロよりも大きい値を定義するまで、メンバーの世代はサポートされません。