言語ファイル・キーワードの説明
言語ファイルでキーワードを指定する場合は、1 行に 1 つのキーワードを指定してください。
デフォルトの動作では、ワードは英字、数字、またはアンダースコアで始まる必要があります。後続の開始文字と区切り文字のキーワードは、この動作の変更を制御します。
開始文字キーワード
次の例では、開始キーワードを指定する方法と開始文字を除外する方法を示します。
- START='cccc'
- デフォルトの開始文字 (英字、a ~ z、A ~ Z) に加えて、開始文字と見なされる追加の文字を指定します。
- 例 1: 追加の開始文字としてパーセント (%) およびアット「@」文字を指定します。
START='&@'
- Example 2: ウムラウト文字やアクセント記号付き文字などの他の文字を開始文字として認識します。
-
START='âäàáãåçñéêëèíîïìðýôöòóõûüùúÿÂÄÀÁÃÅÇÑÉÊËÈÍÎÏÌÐÝÔÖÒÓÕÛÜÙÚ'
- XSTART='cccc'
- 開始文字を除外します。
- 例: 小文字を除いた大文字のワードの索引を作成します。
XSTART='abcdefghijklmnopqrstuvwxyz'
区切り文字キーワード
次の例では検索で区切り文字キーワードを指定する方法と区切り文字を除外する方法を示します。
- DELIM='cccc'
- デフォルトの区切り文字 (英字、数字、またはアンダースコア文字を表さない任意の文字) に加えて、区切り文字と見なされる追加の文字を指定します。
- 例: アンダースコア (_) 文字を区切り文字として解釈します。
DELIM='_'
- XDELIM='cccc'
- 区切り文字を除外します。
- 例 1: COBOL ソースの場合、負符号 (-) を区切り文字と見なさないでください。
XDELIM='-'
- Example 2: JCL の場合、ピリオド (.) は 区切り文字として考慮しないでください。
XDELIM='.'
- 例 3: ウムラウト文字やアクセント記号付き文字などの他の文字をワードの一部として認識します。
XDELIM='âäàáãåçñéêëèíîïìðýôöòóõûüùúÿÂÄÀÁÃÅÇÑÉÊËÈÍÎÏÌÐÝÔÖÒÓÕÛÜÙÚ'
- XEND='ccc'
- ストリングの末尾から特定の文字を除外します。
- 例: JCL の場合、ピリオドはデータ・セット名の中間文字として使用できますが、末尾には使用できません。
XEND='.'
一般的なキーワード
一般的なキーワードを使用すると、次のような特殊なケースを指定できます。
- 索引付け対象からワードを除外します。
- ワードの最小長を指定します。
- 大文字と小文字を区別したワード・マッチングを使用します。
- 重複するメンバー名を処理します。
- LANGAUTO=YES
- 自動ワード検出をアクティブにするには、このキーワードを指定します。
- XWORD=(word1,word2,...wordn)
- 索引付け対象からワードを除外します。このキーワードは、頻繁に発生するワードに使用できます。
- 例: REXX 言語についてワード IF、THEN、DO、および END を除外します。
XWORD=(IF,THEN,DO,END)
- MARgins=(start,end)
- 開始桁と終了桁を指定します。
- 例: COBOL の場合は、列 8 から列 72 までのワードを処理します。
MAR=(8,72)
- MIN=n
- ワードの最小長を指定するには、このキーワードを使用します。
- 例: I、J、K など、1 バイト長の単純にカウントできる変数を削除します。
MIN=2
- CASE=YES
- 索引で大文字と小文字を区別して一致するワードを作成するには、CASE=YES を指定します。デフォルトは NO です。
- DUP=YES
- 重複するメンバー名を処理しない場合は、DUP=YES を指定します。デフォルトは、NO です。
- 例 1: JCL
-
START='&' XDELIM='.&#' XEND='.' DUP=YES XWORD=(DD,DSN)
- Example 2: COBOL
-
XDELIM='-' XEND=’-‘' MAR=(8,72) XWORD(IF,PERFORM,CALL)
- 例 3: アセンブラー
-
START='@&' XDELIM='@' MIN=2 MAR=1,72
- 例 4: 数字をワードとして扱います。
- デフォルトの動作では、開始文字として数字を除外するため、ワードとして数字を除外します。数字をワードとして認識し、中間小数点を使用できるようにするには、次のように指定します。
START='0123456789' XDELIM='.' XEND=’.’
- hlq で提供されるサンプル言語ファイル・メンバー。SFMNSAM1
-
表 1. 提供されるサンプル言語ファイル・メンバー メンバー名 説明 FMNXASM アセンブラー FMNXASMN 数字を含むアセンブラー FMNXAUDC LANGAUTO=YES DUP=YES CASE=YES FMNXAUTC LANGAUTO=YES DUP=NO CASE=YES FMNXAUTD LANGAUTO=YES DUP=YES CASE=NO FMNXAUTO LANGAUTO=YES DUP=NO CASE=NO FMNXC C または C++ FMNXCCAS 大文字と小文字を区別するワードを含む C または C++ FMNXCBL COBOL FMNXCBLN 数字を含む COBOL FMNXLST CLIST FMNXJCL JCL FMNXMSGS ISPFメッセージ FMNXPLI PL/I FMNXPLIN 数字を含む PL/I FMNXPNLS ISPF パネル FMNXREXX REXX FMNXSKEL ISPF スケルトン