EVALUATE コマンド

EVALUATE コマンドは、フォーマット・ユーザー出口で分析後の障害環境からストレージを取得するために使用できます。

1. Syntax

1  EVALuate
2.1 address
2.1  address : address
2.1+ 
2.1  ADDRESS (
2.2.1 address
2.2.1  address : address
2.1 )
2.1  LENGTH ( length )
2.1  POSITIONs (
2.2.1 position
2.2.1  position : position
2.1 )
2.1! Bit
2.2.1 POINTER
2.2.1 PTR
2.1 Character
2.2.1 SIGNED
2.2.1 F
2.1 UNSIGNED
2.1  REXX (
2.2.1+ 
2.2.1  STORAGE ( var_name )
2.2.1 FORMATTED
2.2.1 UNFORMATTED
2.2.1 ENQUOTE
2.2.2.1 UNQUOTE
2.2.2.1 NOQUOTES
2.2.1 NOBLANKS
2.1 )

パラメーター

アドレス 開始:終了
定位置パラメーターとして、開始アドレスまたはアドレス範囲のいずれかを指定します。このアドレスは、ADDRESS キーワードの使用に代わる方法です。有効な構文の詳細については、次の ADDRESS を参照してください。
ADDRESS(アドレス) ADDRESS(アドレス:アドレス)
戻されるストレージのアドレスを指定します。単一のアドレスまたはアドレス範囲のいずれかで指定します。

address パラメーターは 64 ビット対応です。詳しくは、64 ビット・アドレスの指定を参照してください。アドレスには、オプションでその後にピリオドを追加できます (例えば「000176C0.」)。

LENGTH(長さ)
戻されるバイト数を指定します。16 進数の値 (インディケーターを X'…' で付加) または 10 進数の値 (インディケーターは不要) のいずれかで指定します。アドレスの範囲が指定されている場合、LENGTH の指定は無視されます。
POSITIONs(位置) POSITIONs(位置:位置)
開始アドレスから、戻されるストレージの最初のバイトまでのオフセットを指定します。単一のオフセットまたはオフセット範囲のいずれかで指定します。POSITION と POSITIONS の両方が有効です。

オフセットはすべて、16 進数 (インディケーターを X'…' で付加) または符号付 10 進数 (オプションで、インディケーターを F'…' で付加) のいずれかで指定する必要があります。

Bit
データを 16 進フォーマットで戻すように指定します。

このパラメーターは、FORMATTED が有効な場合に限り有効です。

POINTER PTR
データを 16 進フォーマットで戻すように指定します。

有効な LENGTH は 1 バイトから 4 バイトです。LENGTH が 4 バイトより大きい場合、4 バイトに変更されます。

このパラメーターは、FORMATTED が有効な場合に限り有効です。

Character
データを、非印字文字をピリオドに置き換えた文字ストリングのフォーマットで戻すように指定します。ENQUOTE、UNQUOTE、NOQUOTES、または NOBLANKS パラメーターを指定して、その他の編集も指定できます。

このパラメーターは、FORMATTED が有効な場合に限り有効です。

SIGNED F
データを符号付 10 進フォーマットで戻すように指定します。先行ゼロが除去され、負の整数に対しては負符号 (-) が付加されます。

有効な LENGTH は 2 バイトまたは 4 バイトのいずれかです。LENGTH が 1 バイトまたは 3 バイトの場合、2 バイトに変更されます。LENGTH が 4 バイトより大きい場合、4 バイトに変更されます。

このパラメーターは、FORMATTED が有効な場合に限り有効です。

UNSIGNED
データを符号なし 10 進フォーマットで戻すように指定します。先行ゼロは除去されます。

有効な LENGTH は 1 バイトから 4 バイトです。LENGTH が 4 バイトより大きい場合、4 バイトに変更されます。

このパラメーターは、FORMATTED が有効な場合に限り有効です。

REXX(…)
ストレージを REXX 変数で戻すように指定します。このパラメーターは必須です。
STORAGE(var_name)
ストレージを受け取る REXX 変数の名前を指定します。このパラメーターは必須です。
FORMATTED
ストレージをフォーマットして戻すように指定します。この値はデフォルトです。
UNFORMATTED
ストレージを 16 進のロー・フォーマットで戻すように指定します (ストレージ 1 バイトにつき 1 バイトが戻されます)。
ENQUOTE
戻される文字ストリングの先頭と末尾に 1 つずつ引用符を追加し、ストリング中のアポストロフィが対になるように指定します。

このパラメーターは、文字データが戻される場合に限り有効です。

UNQUOTE NOQUOTES
戻される文字ストリング中のアポストロフィ (X'7D') をすべてピリオドで置き換えるように指定します。

このパラメーターは、文字データが戻される場合に限り有効です。

NOBLANKS
戻される文字ストリング中のブランクをすべてピリオドで置き換えるように指定します。

このパラメーターは、文字データが戻される場合に限り有効です。

あるパラメーターが複数回指定された場合、最後に指定されたパラメーターのみが有効になります。

戻りコード

EVALUATE コマンドでは以下の戻りコードが使用されます。
0
ストレージが正常に取得されました。
4
要求されたデータ長が変更されました。説明が IDITRACE DDname に書き込まれます。
12
コマンド構文エラーまたはストレージが利用不可です。エラーの説明が IDITRACE DDname に書き込まれます。

2. EVALUATE コマンドの例
/* REXX */

"EVALUATE 0 LENGTH(128) REXX(STORAGE(x))"
if RC = 0 then say 'Storage at address 0 =' x