CICS 環境のカスタマイズ
- XPCABND
- プログラム IDIXCX53 を使用するグルーバル・ユーザー出口。この出口は、CICS® トランザクション障害分析用に Fault Analyzer を呼び出すために提供されているメイン出口です。
- XDUREQ
- プログラム IDIXCX53 を使用するグルーバル・ユーザー出口。この出口は、EXEC CICS® DUMP コマンドで生成された CICS® ダンプを行う Fault Analyzer を呼び出すために使用できます。
この出口点で Fault Analyzer により実行される分析は、XPCABND 出口点の場合と同じです。
- LE Exit
- プログラム IDIXCCEE を使用する LE 異常終了出口。この出口は、CEECXTAN 出口が設定されているとき、Language Environment®・ベースのアプリケーション・プログラムを使用する場合にのみ有効です。CICS® AKCS 異常終了は、次の両方の状況が当てはまる場合は、この出口を使用して分析できます。
- 障害のあるプログラムで LE が使用可能。
- AKCS の CICS® ダンプ・テーブルに入力が存在し、トランザクション・ダンプの実行が指定されている。
3 つのうち最初の 2 つの出口は CICS® グローバル・ユーザー出口点であり、Fault Analyzer はこれらのポイントで CICS® 呼び出しを使用することで使用可能または使用不可になります。デフォルトでは、これらの出口点は、CICS® 領域では有効になっていません。これらは、CICS® PLT に新規エントリーを追加するか (必要なプログラムの始動 PLT への追加を参照)、CICS® の初期化後に、指定された CFA トランザクションを使用する (CICS トランザクション異常終了分析の制御を参照) ことにより使用可能になります。
ただし、LE 異常終了出口を使用する場合は LE に修正を加える (Language Environment for CICS を呼び出すための構成 Fault Analyzerを参照) 必要があるため、その影響はシステム全体に及びます。Fault Analyzer には、この出口の CICS® 領域レベルでの使用を制御するメカニズムがありますが、このメカニズムを有効にするためには、まず LE 出口をシステム全体で使用可能にする必要があります。システム全体で使用可能にすると、CICS®領域内の初期設定が有効になります。
上記のいずれの出口を使用する場合も、それらを正常に機能させるには IDI.SIDIAUTH を CICS® JCL の DFHRPL 連結に追加する必要があります。
Fault Analyzer を CICS® で使用するには、以下のステップで実行する必要があります。
- CICS® による Fault Analyzer 呼び出しのための Language Environment® の構成
詳しくは、Language Environment for CICS を呼び出すための構成 Fault Analyzerを参照してください。
- 必要なプログラムの CICS® システムへの定義
詳しくは、必要なプログラムの CICS システムへの定義を参照してください。
- 必要なプログラムの始動 PLT への追加
詳しくは、必要なプログラムの始動 PLT への追加を参照してください。
- 必要なプログラムのシャットダウン PLT への追加
詳しくは、必要なプログラムのシャットダウン PLT への追加を参照してください。
- Fault Analyzer のトランザクションの定義
詳しくは、CICS トランザクション異常終了分析の動的制御の有効化を参照してください。