ヒストリー・ファイル・データ・セット内の特殊メンバー
ISPF などのヒストリー・ファイル・データ・セットのメンバーをリストすると、 名前が「$$」で始まるメンバーが表示されることがあります。これらは、障害項目ではなく、次のように Fault Analyzer で使用される内部制御メンバーです。
- $$INDEX
- このメンバーには、ヒストリー・ファイル内のすべての障害項目の索引が含まれ、 各障害の基本情報に迅速にアクセスするために使用されます。また、ヒストリー・ファイル内の障害に対するすべての重複情報を保持する単独のリポジトリーでもあります。$$INDEX メンバーが何らかの理由で欠落している場合は、次にヒストリー・ファイルが更新されるときに再ビルドされます。このような状態は、例えば、リアルタイム分析によって新規障害項目が作成されるとき、または既存障害項目のユーザー情報が更新されるときに発生する場合があります。注: 再ビルドされた $$INDEX メンバーには、重複障害の発生に関する情報は含まれません。
サンプル・アセンブラー・プログラムは、データ・セット IDI.SIDISAM1 のメンバー IDIS$NDX として提供されています。このプログラムは、ヒストリー・ファイルの $$INDEX メンバーのユーザー固有のレポートまたは統計分析を作成する際のベースとして使用することができます。
- $$BACKUP
- このメンバーには、IDIUTIL バッチ・ユーティリティー SetFaultPrefix、SetMaxFaultEntries、または or SetMinFaultEntries 制御ステートメント (詳細は、ヒストリー・ファイルの管理 (IDIUTIL ユーティリティー)を参照) を使用して、または Fault Analyzer ISPF インターフェース (詳細は、障害ヒストリー・ファイル設定の変更を参照) を使用して $$INDEX メンバーに設定されたヒストリー・ファイル固有の設定のコピーが含まれます。何らかの理由で $$INDEX メンバー情報が失われた場合は、これらの設定が $$BACKUP メンバーからリカバリーされます。