「Extract Entry (抽出項目の入力)」パネル

「Extract Entry (抽出項目の入力)」パネルは、「Extract (抽出)」ダイアログの最初のパネルです。これは、「Utility Menu (ユーティリティー・メニュー)」パネルでオプション 3 (「Extract (抽出)」) を選択すると表示されます。

パネルとフィールドの定義

1. 「Extract Entry (抽出項目の入力)」パネル
  Process   Options   Help
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 FM/IMS                       Extract Entry Panel

 IMS:
    Subsystem name  . . IF52          PSB name  . . . LA19D     (If static PSB)
    Database name . . . DJ1E          AGN name  . . .           (If BMP)
 Criteria:
    Data set name . . . 'FMN.REGTEST.IMS.CRITERIA'                 
    Member  . . . . . .         

 Processing Options:
    PSB type            Region type         Fetch DB dsnames from (if DLI)
    1  1. Dynamic       1  1. DLI           1  1. User profile
       2. Static           2. BMP              2. DFSMDA members

    Criteria usage      Enter "/" to select option
    2  1. New              Use key values   /  Create extract template
       2. Existing         Edit criteria       Skip DB data set panel (if DLI)
       3. None             Scramble            SDEP in timestamp order

 Command ===>                                                                  
  F1=Help      F2=Split     F3=Exit      F4=CRetriev  F7=Backward  F8=Forward
  F9=Swap     F10=Actions  F12=Cancel
IMS
Subsystem name (サブシステム名)
データを抽出するデータベースが定義されている IMS サブシステムの ID。FM/IMS は、指定された名前のサブシステムを、FM/IMS インストール・オプション・モジュールから検索します。サブシステム名を入力しなかった場合、またはサブシステム名パターンを入力した場合に、「Subsystem Selection (サブシステム選択)」パネルが表示されます。パネルに表示されるサブシステムのリストから、サブシステムを選択することができます。
PSB name
「PSB type (PSB タイプ)」で「Static (静的)」を選択した場合、抽出で使用する PSB の名前を指定します。

指定する PSB は、抽出の基本データベースの PCB を持っている必要があります。

抽出で論理関係を追跡する場合は、この PSB は、基本データベースに論理的に関連のある 各データベースの PCB も持っている必要があります。

FM/IMS は、IMS カタログまたは PSB ライブラリーのいずれかで、指定された名前の PSB を検索します。選択したサブシステムが IMS 管理 ACB を使用するかどうかに応じて、これらの 2 つのソースのいずれかが検索されます。

選択したサブシステムが IMS 管理 ACB を使用する場合、FM/IMS はサブシステムが使用する IMS カタログを検索します。

そうでない場合、FM/IMS はユーザーまたは管理者が指定した PSB ライブラリーを検索します。検索されるライブラリーは、選択したサブシステムによって異なります。したがって、これらのライブラリーは、選択したサブシステムの PSB ライブラリーと呼ばれます。

選択したサブシステムの PSB ライブラリーは「PSB and DBD Data Sets (PSB および DBD データ・セット)」パネルに表示され、FM/IMS 管理者によって修正される場合もあればそうでない場合もあります。

サブシステムの PSB ライブラリーが修正された場合、「PSB and DBD Data Sets (PSB および DBD データ・セット)」パネルの「PSB Data set name (PSB データ・セット名)」のフィールドは保護され、管理者が指定した PSB ライブラリーを使用する必要があります。そうでない場合、これらのフィールドは保護されず、FM/IMS が検索する PSB ライブラリーのリストは自由に変更できます。

FM/IMS は、指定された順番で各 PSB ライブラリーで検索を行い、指定された名前が最初に見つかった PSB を使用します。

PSB 名を入力しなかった場合、または PSB 名パターンを入力した場合に、「PSB Selection (PSB 選択)」パネルが表示されます。パネルに表示される PSB のリストから、PSB を選択することができます。

注: 「PSB type (PSB タイプ)」で「Dynamic (動的)」を選択した場合、このフィールドは無視されます。
Database name (データベース名)
抽出の基本データベースの名前。

FM/IMS は、IMS カタログまたは DBD ライブラリーのいずれかで、指定された名前の DBD を検索します。選択したサブシステムが IMS 管理 ACB を使用するかどうかに応じて、これらの 2 つのソースのいずれかが検索されます。

選択したサブシステムが IMS 管理 ACB を使用する場合、FM/IMS はサブシステムが使用する IMS カタログを検索します。

そうでない場合、FM/IMS はユーザーまたは管理者が指定した DBD ライブラリーを検索します。検索されるライブラリーは、選択したサブシステムによって異なります。したがって、これらのライブラリーは、選択したサブシステムの DBD ライブラリーと呼ばれます。

選択したサブシステムの DBD ライブラリーは「PSB and DBD Data Sets (PSB および DBD データ・セット)」パネルに表示され、FM/IMS 管理者によって修正される場合もあればそうでない場合もあります。

サブシステムの DBD ライブラリーが修正された場合、「PSB and DBD Data Sets (PSB および DBD データ・セット)」パネルの「DBD Data set name (DBD データ・セット名)」のフィールドは保護され、管理者が指定した DBD ライブラリーを使用する必要があります。そうでない場合、これらのフィールドは保護されず、FM/IMS が検索する DBD ライブラリーのリストは自由に変更できます。

FM/IMS は、指定された順番で各 DBD ライブラリーで検索を行い、指定された名前が最初に見つかった DBD を使用します。

以下は、「PSB type (PSB タイプ)」で「Dynamic (動的)」を選択した場合に適用されます。
  • データベース名を入力しなかった場合、またはデータベース名パターンを入力した場合は、「Database Selection (データベース選択)」パネルが表示されます。パネルに表示されるデータベースのリストから、データベースを選択することができます。
  • 選択したサブシステムが IMS 管理 ACB を使用していない場合、IMS では、指定された DBD ライブラリーの少なくとも 1 つに、以下の DBD が必要です。
    • 抽出の基本データベースの DBD。
    • 抽出の基本データベースに論理的に関連している各データベースごとの DBD。

以下は、「PSB type (PSB タイプ)」で「Static (静的)」を選択した場合に適用されます。

  • 「PCB Selection (PCB 選択)」パネルは、以下のいずれかが該当する場合に表示されます。
    • データベース名が入力されておらず、指定された PSB にデータベースの PCB が複数存在する。
    • データベース名が入力されており、PSB にデータベースの PCB が複数存在する。
    • データベース名パターンが入力されており、PSB にそのパターンと名前が一致するデータベースの PCB が存在する。

    「PCB Selection (PCB 選択)」パネルに表示されたデータベース PCB のリストから、PCB を 選択することができます。

  • サブシステムが IMS 管理 ACB を使用していない場合、IMS では、指定された DBD ライブラリーの少なくとも 1 つに、以下の DBD が必要です。
    • PSB で指定されたそれぞれのデータベースごとの DBD
    • PSB で指定されたデータベースに論理的に関連しているそれぞれのデータベースごとの DBD
AGN name (AGN 名)
アプリケーション・グループ名 (AGN) は、IMS リソースのグループを示します。指定した名前は、「Region type (領域タイプ) で「BMP」を選択した場合に、IMS 領域コントローラーに渡されます。

AGN を使用しないサブシステムを選択した場合、AGN 名は入力しないでください。

AGN を使用するサブシステムを選択した場合、編集に必要なアクセスを提供し、かつ、使用する権限のある AGN を指定します。(FM/IMS が開始する BMP 領域は、指定された AGN に関連した IMS リソースを使用する許可が与えられているだけです。)

「AGN Selection (AGN 選択)」パネルは、以下の条件がすべて真の場合に表示されます。
  • BMP の領域タイプが選択されている。
  • 選択したサブシステムが AGN を使用している。
  • 選択したサブシステムの AGN が、FM/IMS インストール・オプション・モジュールにリストされている。
  • AGN 名が入力されていない。または、AGN 名パターンが入力されており、FM/IMS インストール・オプション・モジュールに、パターンと一致する選択したサブシステム用の AGN が存在する。
「AGN Selection (AGN 選択)」パネルに表示される AGN のリストから、AGN を選択できます。選択したサブシステムの AGN が、FM/IMS インストール・オプション・モジュールにリストされていない場合は、AGN のフルネームを指定する必要があります。
注: 「Region type (領域タイプ)」で「DLI」を選択すると、このフィールドは無視されます。
Criteria (基準)
Data set name (データ・セット名)
「Criteria usage (基準の使用)」で「Existing (既存)」を選択した場合、これは抽出で使用する基準を含むデータ・セットの名前です。
注: 「Criteria usage (基準の使用)」で「New (新規)」または「None (なし)」を選択すると、このフィールドは無視されます。
Member (メンバー)
「Criteria usage (基準の使用)」で「Existing (既存)」を選択した場合、以下を実行してください。
  • 抽出で使用する基準が PDS(E) にある場合、このフィールドには基準メンバー名を指定します。
  • 編集で使用する基準が順次データ・セットにある場合、このフィールドをブランクにします。
注: 「Criteria usage (基準の使用)」で「New (新規)」または「None (なし)」を選択すると、このフィールドは無視されます。
PSB type (PSB タイプ)
抽出でデータベースにアクセスするために使用する PSB のタイプ。以下のタイプがあります。
1.Dynamic (動的)
抽出では、バッチ・ジョブの開始時に生成する一時的な PSB を使用します。
2.Static (静的)
抽出では、「PSB name (PSB 名)」フィールドに指定している既存の PSB を使用します。
Region type (領域タイプ)
抽出を実行する領域のタイプ。以下のタイプがあります。
1.DLI
DL/I バッチ処理領域の場合。データベースがオフラインであるか、またはデータ共用サポートがある場合に、DL/I バッチ処理領域 を使用することができます。
2.BMP
BMP 領域の場合。データベースがオンラインの場合に、BMP 領域を使用することができます。
Fetch DB dsnames from (DB DS 名の取り出し元) (DLI の場合)
「Region type (領域タイプ)」に「DLI」を選択し、HALDB 以外のデータベースおよび動的割り振りのみではない IMS サブシステムを選択した場合、以下のようになります。
1.ユーザー・プロファイル
抽出では、ユーザー・プロファイルに名前が保管されているデータベース・データ・セットを使用します。
2.DFSMDA メンバー
抽出では、DFSMDA 動的割り振りメンバーに指定されているデータベース・データ・セットを使用します。
注: 以下のいずれかを指定した場合、このフィールドは無視されます。
  • 「Region type (領域タイプ)」で「BMP」。
  • HALDB データベース。
  • FM/IMS インストール・オプション・モジュールでのみ、動的割り振りとして定義されている IMS サブシステム。
Criteria usage (基準の使用)
抽出で新規の基準を使用するか、既存の基準を使用するか、あるいは基準を使用しないかを指定します。以下のオプションがあります。
1.New (新規作成)
抽出で新規基準を使用する場合は、このオプションを選択します。

抽出では、指定されたデータベースのテンプレートから一時的な基準セットが作成されます。

FM/IMS は、テンプレートを、ユーザーまたは管理者が指定したテンプレート・ライブラリーから検索します。FM/IMS が検索を行うテンプレート・ライブラリーは、選択したサブシステムに依存します。
  • 指定されたサブシステムに固定のテンプレート・ライブラリーがない場合、FM/IMS は、「Template Data Sets (テンプレート・データ・セット)」パネルで指定されたテンプレート・ライブラリーから検索します。
  • サブシステムに固定のテンプレート・ライブラリーがある場合、FM/IMS は、FM/IMS インストール・オプション・モジュールで指定されたサブシステムをデフォルトのテンプレート・ライブラリーから検索します。

FM/IMS は、指定された順番で各テンプレート・ライブラリーで検索を行い、指定されたデータベース名が最初に見つかったテンプレートを使用します。

FM/IMS は、一時的な基準セットを編集および保管できる「Criteria (基準)」ダイアログを開始します。

2.既存
抽出で既存の基準を使用する場合は、このオプションを選択します。抽出では、基準の「Data set name (データ・セット名)」フィールドおよび「Member (メンバー)」フィールドで指定された基準セットを使用します。
3.None (なし)
抽出で基準を使用しない場合は、このオプションを選択します。
Use key values (キー値の使用)
抽出されるレコードのルート・セグメントのキー値を指定する場合には、このオプションを選択します。

このオプションを選択すると、「Extract Options (抽出オプション)」パネルが表示されます。抽出で使用するキー値を含むデータ・セットの名前を指定します。

Edit criteria (基準の編集)
「Criteria usage (基準の使用)」で「Existing (既存)」を選択しており、基準を編集してから使用する場合は、このオプションを選択します。

このオプションを選択すると、FM/IMS は、基準の「Data set name (データ・セット名)」フィールドおよび「Member (メンバー)」フィールドで指定された基準を編集および保管できる「Criteria (基準)」ダイアログを開始します。

注: 「Criteria usage (基準の使用)」で「New (新規)」または「None (なし)」を選択すると、このフィールドは無視されます。
Create extract template (抽出テンプレートの作成)
「Extract (抽出)」ダイアログまたは抽出ジョブで抽出ファイルのテンプレートを作成する場合、このオプションを選択します。このテンプレートを使用すると、抽出ファイル内のレコードを編集または表示できます。

このオプションを選択すると、「Extract Options (抽出オプション)」パネルが表示されます。そのパネルでは、出力抽出テンプレート・データ・セットの名前および抽出テンプレート処理オプションを指定します。

Skip DB data set panel (DB データ・セット・パネルのスキップ) (DLI の場合)
FM/IMS が「Database Data Set Specification (データベース・データ・セット指定)」パネルまたは「Database Data Set Display (データベース・データ・セット表示)」パネルを表示しないようにする場合は、このオプションを選択します。

このオプションを選択せずに、「Region type (領域タイプ)」で「DLI」を選択した場合、「Database Data Set Specification (データベース・データ・セット指定)」パネルまたは「Database Data Set Display (データベース・データ・セット表示)」パネルが表示されます。

注: 「Region type (領域タイプ)」で「BMP」を選択すると、このフィールドは無視されます。
Scramble (スクランブル)
関連付けられたテンプレートで定義されているスクランブル・オプションを、抽出されたデータに適用するには、このオプションを選択します。
SDEP in timestamp order (タイム・スタンプ順の SDEP)
順次従属 (SDEP) セグメントを持つ DEDB からデータを抽出し、抽出された SDEP セグメントをデータベースにロードする場合で、ロードされた SDEP セグメントをタイム・スタンプ順にすることが要求される場合に、このオプションを選択します。

このオプションを選択しないと、ルート・セグメントのすべての順次従属セグメント は、抽出されたときとは逆の順序で物理的にロードされます。

DL/I 呼び出しを使用して SDEP セグメントを読み取る場合は、ロードされたデータベース での SDEP セグメントの順序は、それらをデータベースから抽出したときの順序と同じようになります。ただし、順次従属スキャン・ユーティリティーを使用して DEDB を処理する場合は、SDEP セグメントの順序は異なります。

注:
  1. このオプションを選択すると、抽出の経過時間と入出力が増加します。
  2. 指定されたデータベースが SDEP セグメントを持たない場合、このフィールドは無視されます。

親パネル

子パネル