インポート・ユーティリティーを使用すべき場合と使用すべきでない場合

インポート・ユーティリティーには、Db2® データを別の Db2® サブシステム間で移動する (つまり、一方のサブシステムからデータをエクスポートして、もう一方のサブシステムにインポートする) 方法があります。同じ Db2® サブシステムの表間でデータを移動する場合には、コピー・ユーティリティーを使用するか、直接 SQL ステートメントを実行した方が通常は便利です。

通常、インポート・ユーティリティーは、ボリュームが中程度以下のデータを Db2® 表に挿入するのに適しています。インポート操作は、インポートするデータ・セットで選択した各レコードをターゲット表に挿入して行い、更新操作は、更新ステートメントを作成することによって行います。

挿入操作および更新操作は、すべて Db2® によってログに記録されますが、ログに記録することによって操作およびパフォーマンスに影響を及ぼす場合があります。インポート・ユーティリティーは、大容量のデータをアンロードしたり移行したりする場合に、Db2® ユーティリティーの代わりとして使用するようにはなっていませんが、こうした場合には Db2® ユーティリティーでは優れたパフォーマンスを提供します。可能な場合には、インポート操作をバッチで実行してください。

インポート・ユーティリティーには、Db2® ヌル標識の自動マッピングがあり、オプションで以下の形式のいずれかを、使用テンプレートに対応させて指定できます。
  • FM/Db2 (SQLDA) 形式
  • Db2® アンロード形式
  • DSNTIAUL 形式
  • ユーザー定義形式 (「Placement (配置)」、「User defined (ユーザー定義)」は除外)
ただし、テンプレート・エディターでは、「Field Mapping (フィールドのマッピング)」パネルの「元」テンプレートの別個の項目としてヌル標識を表示しません。よって、ターゲット表の列にヌル可能列に関連付けられているヌル標識を再マップすることはできません。

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