行へのラベルの割り当て

File Manager/Db2 エディター・セッションで、CHANGE、DELETE、EXCLUDE、EXPORT、または FIND コマンドを TABL 表示形式で使用している場合は、範囲パラメーターを入力して、検索される行を制限できます。範囲パラメーターは、検索する最初と最後の行を示すラベルのペアから構成されます。ストリングが検出されるのは、指定した範囲内にそのストリングが含まれている場合です。

ラベルは、ピリオド (.) で始まる 1 ~ 4 文字の英字にすることができます。文字「Z」で始まるラベルは、エディターで割り当てられます。

ラベルは、有効な文字ストリングを行の接頭部域に入力して割り当てます。次の例では、ラベル .HERE はレコード番号 16 に割り当てられており、ラベル .THRE はレコード番号 129 に割り当てられています。
⋮
00015 This is a row.
.HERE This is a row with a label.
00017 This is a row.
⋮
00128 This is a row.
.THRE This is a row with a label.
00130 This is a row.
⋮

ラベルが割り当てられると、行が移動してもその行に付いています。

データ行からラベルを除去するには、ラベルの各文字をブランクにして (あるいは新しいラベルで上書きして)、Enter キーを押します。ラベルを含む行を削除してラベルの割り当てを解除したり、RESET LABEL コマンドを使用してすべての行ラベルを除去することができます。

ラベルの割り当てを解除しないで、接頭部コマンドを使用してラベルを上書きすることができます。そのラベルはコマンドの完了時に再表示されて、行接頭部域に表示されたままとなります。

同じラベルを新しい行に入力して、ラベルを別の行に移動することができます。

一部のラベルは、エディターで自動的に割り当てられて保持されます。この特殊なラベルは文字「Z」で始まります (したがって、ユーザー独自のラベルを「Z」で始めてはいけません)。他のラベルと異なり、このエディター割り当てラベルは、必ずしも同じ行に一緒に付いているわけではなく、画面上の論理的な位置を表します。

このエディター割り当てラベルの一部はユーザーが使用できます。エディターは次のように割り当てを行います。
.ZCSR
カーソルが現在合っている行へ。
.ZFST
最初の行 (相対行番号 1) へ。これは .ZF と省略することができます。
.ZLST
最後の行へ。これは .ZL と省略することができます。
次の FIND コマンドは、現行カーソル位置からデータの末尾までの行範囲内で、列番号が 5 の列にストリング xxx が入っている次の行 (除外または非除外) を検出します。
FIND xxx #5 .ZCSR .ZLST
次の EXCLUDE コマンドは、ラベル .HERE からラベル .THRE までの行範囲内で、列番号が 3 と 7 の列の いずれかにストリング「ABC」が入っているすべての行 (除外または非除外) を除外します。
EXCLUDE ALL ABC (#3 #7) .HERE .THRE

範囲パラメーターを使用する場合には、2 つのラベルはブランクまたはコンマで区切る必要があります。単一のラベルは許可されません。このラベルは、エディター割り当てのラベル (.ZCSR、.ZFST、.ZLST) と自分で割り当てたラベルの任意の組み合わせでかまいません。

ラベルの指定順序に関係なく、相対行番号が小さい方のラベルが範囲の始まりとして使用され、相対行番号が大きい方のラベルが範囲の終わりとして使用されます。

指定した範囲に、表示されないか、またはシャドー行で表される除外行が含まれている場合には、その行はコマンドの影響を受けません。

関連した参照