算術演算子
比較式における数値項は、算術演算子を使用して処理できます。
- 演算子
- 意味
- +
- 追加
- -
- 減算
- *
- 乗算
- /
- 除算
- %
- 整数の除算 (除算し、結果の整数部分を戻します)
- //
- 剰余 (除算し、剰余 -- 結果が負になる可能性があるためモジュロではない -- を戻します)
- **
- Power® 累乗 (数値を自然数に累乗します)
- Prefix -
- 減算
0 - number
と同じです - Prefix +
- 加算 と同じです
0 + number
これらの演算子を使用して、他の項と比較可能な中間結果を得ることができます。例えば、フィールド #6
には、従業員の年間給与を示す数値が、フィールド #15
と #23
には、従業員の年間の出張旅費とボーナスを示す数値が入っている場合、次の比較を使用して、年間支払合計が $100,000 を超える従業員のレコードの選択もできます。
(#6 + #15 + #23) > 100000
もう 1 つ例を挙げると、フィールド #45
には、従業員が取得できる年間の有給休暇の数が入っていて、フィールド #46
には、従業員が今年既に使った有給休暇の数が入っている場合、次の比較を使用して、有給休暇を 50% 以上使っている従業員のレコードを選択することもできます。
(#46 / #45) >= .5
注: これらの例では、算術副次式が括弧に入っています。こうすると、副次式全体が、比較演算の前に確実に評価されます。
算術演算子の優先順位は、次のとおりです (高いほうから順番に示します)。
- 演算子
- 意味
- + - ¬ \
- 接頭演算子
- **
- Power®
- * /
- 乗算と除算
- + -
- 加算と減算
例えば、* (乗算) は + (加算) よりも優先順位が高いため、3+2*5
は、13
として評価されます (左から右へ厳密に評価した場合の 25
にはなりません)。乗算の前に加算を行うようにするには、式を (3+2)*5
のように書き直します。括弧を追加することにより、最初の 3 つのトークンが副次式になります。