ビューのセットアップ
このセクションでは、インストール済み環境のビューをセットアップする方法について説明します。ビューの使用に関する一般情報については、ビューの使用を参照してください。
ビューは基本的に、Fault Analyzer ISPF インターフェースを使用してまとめて表示されるヒストリー・ファイルのリストです。
XFACILIT クラスを使用せずに個々のヒストリー・ファイル障害項目へのアクセスを提供する場合 (ヒストリー・ファイル障害項目のアクセスの管理を参照)、インストール・システムで作成したいビューの種類を決めるために、特別な考慮が必要になることがあります。それらの考慮事項については、XFACILIT リソース・クラスを使用しない場合のビューに関する考慮事項に概要が示されています。
ビューを作成するためのヒストリー・ファイルのデータ・セット名のリストは、ビュー定義を保持するために作成された別の PDS のメンバーに配置されます。このメンバーは通常、すべてのユーザーが読み取りアクセス権を持つ、インストール済み環境全体のデータ・セットです。これは、DataSets オプションの IDIVIEWS データ・セットがポイントするものです。メンバーの名前がビュー名として使用されます。ISPF オプション・プルダウンを使用してヒストリー・ファイルを変更し、F4 を押してビューをリストすると、ビュー名のリストが表示されます。オプションで、これらのメンバーの最初の行の 1 列目にアスタリスクを指定してコメントにすることができます。このコメント行は、ビュー・メンバーに存在する場合、選択画面でビュー名の横に表示されます。このコメント行に示されるビューの説明は、ユーザーが選択するときに役立ちます。
* Department P024 history files ❶
P024.&SYSNAME..CICS.HIST ❷
P024.IMS.HIST ❸
* Include the installation-wide dehistory file ❹
IDI.HIST ❺
- ❶
- この行は、コメントです (1 列目のアスタリスク)。このコメントは、ビュー・メンバーの 1 行目にあるため、Fault Analyzer ISPF インターフェースを使用してビューのリストを表示する際のビュー記述としても使用できます。
- ❷、❸、および❺
- これらは、このビューを選択するときに、Fault Analyzer ISPF インターフェースを使用して同時に表示される完全修飾ヒストリー・ファイル名です。各データ・セット名は、列 1 から始まり、それぞれ 1 行で指定する必要があります。データ・セット名を単一引用符で囲むかどうかは任意です。1 つのビューで指定できるデータ・セット名の合計数には、制限がありません。
ビュー・メンバー内で指定されるデータ・セット名に適用されるシンボル置換規則は、DataSets オプションの IDIVIEWS サブオプションで指定されるデータ・セット名に適用される規則と同じです。詳しくは、DataSets オプションのデータ・セット名の置換シンボルを参照してください。
- ❹
- この行は、Fault Analyzer ISPF インターフェースでは無視されるコメントです。
PDS または PDSE である必要がある場合を除いて、ビュー・データ・セットの特定の属性は必要ありません。論理レコード長には、 最長のデータ・セット名、および最長の -HistCols (デフォルトの列レイアウトの指定を参照) または -Match (最初の障害項目選択基準の指定を参照) の指定を含めることができるサイズが必要です。1 つの例として、論理レコード長が 32,756 バイトのレコード・フォーマット VB を使用してください。ビュー・メンバーに、シーケンス番号を含めないでください。
複数のヒストリー・ファイル間で障害 ID をより簡単に参照するために、個々のヒストリー・ファイル用に最大 3 文字の障害接頭部文字 (英字) を設定する機能が使用可能です。複数のグループ間でさまざまな接頭部文字を使用すると、ユーザーが複合ビュー表示で障害を表示するときに、所有グループを認識しやすくなります。障害接頭部文字は、IDIUTIL バッチ・ユーティリティーの SETFAULTPREFIX コマンドを使用して設定または変更できます。