IDIRegisterFaultEntry コマンド
IDIRegisterFaultEntry コマンドを使用すると、MVS™ ダンプ・データ・セット (CICS® システム・ダンプなど) の分析のときに、いつでも障害項目を登録できます。このコマンドにより、ヒストリー・ファイル内の障害項目を早く作成でき、最初に対話式再分析を終了する必要がありません。インストール済み環境で、例えば分析制御ユーザー出口などから IDIRegisterFaultEntry コマンドを発行することにより、登録障害項目の作成を自動化するように選択することも、対話式再分析のときに、ユーザーがオンデマンドでフォーマット・ユーザー出口を呼び出して、このコマンドを発行するように選択することもできます。
注:
- 不要な障害項目がさらに作成されるおそれがあるため、このコマンドは、ダンプ登録の分析制御ユーザー出口または通知ユーザー出口で障害項目を登録するために使用しないでください。IDIXTSEL ダンプ登録処理では、ユーザー出口を使用しなくても自動的に障害項目を作成します。
- IDIRegisterFaultEntry コマンドを使用する代わりに GenerateSavedReport オプションを使用すると、MVS™ ダンプをバッチで分析するために、障害項目を現行のヒストリー・ファイルに作成できます。詳しくは、GenerateSavedReportを参照してください。
- IDIHIST(history_file_dsn)
- 登録障害項目の作成場所となるヒストリー・ファイルを指定します。対話式再分析においては、このパラメーターを指定しなかった場合、またはユーザーが指定されたヒストリー・ファイルに対する UPDATE アクセス権を持っていない場合は、使用するヒストリー・ファイルを指定できるプロンプトが表示されます。
バッチ再分析の場合、このパラメーターの指定は必須です。 指定しない場合は、RC=4 が出されます。
戻りコード
IDIRegisterFaultEntry コマンドでは、以下の戻りコードが使用されます。
- 0
- 正常終了。
- 4
- 障害項目が既に存在するか、ユーザーが対話式プロンプトを介して要求をキャンセルしました。
- 12
- コマンド構文エラーです。エラーの説明が IDITRACE DDname に書き込まれます。
例
/* REXX */
/* Create registration fault entry in history file MY.HIST */
ENV.USER_TITLE = 'My fault!'
ENV.USER_NAME = UserID()
ENV.LOCK_FLAG = '/'
dsn = 'my.hist'
"IDIRegisterFaultEntry IDIHIST("dsn")"
if rc <> 0 then
"IDIWTO IDIRegisterFaultEntry failed, rc="rc
exit 0
IDIRegisterFaultEntry コマンドの別の使用例については、サンプル・フォーマット・ユーザー出口を参照してください。