テンプレート・リポジトリーを使用するための File Manager のセットアップ

テンプレート・リポジトリーは、データ・セット、CICS® ファイル (CICS® TS キューや CICS® TD キューなど)、パス名、および WebSphere MQ キュー名と、それぞれのテンプレートへの相互参照が含まれている VSAM ファイルです。

File Manager セッションに対するテンプレート・リポジトリーを識別するには、以下の 3 つの方法があります。これらの方法は次の順番で評価され、最初に指定されているものがセッションの残りの部分に対して使用されます。

PARMLIB オプションを使用してリポジトリー・データ・セットを指定する

PARMLIB メンバーで 1 つ以上のリポジトリー・データ・セットを指定できます。この方法を使用して、ユーザーをリポジトリー・データ・セット名に接続し、さらに指定のユーザーの必須テンプレートまたはビューに接続します。
  • <U userid1, userid2, … useridn> タグを使用して、指定のユーザーをリポジトリー・データ・セット名に接続します。
  • <X xfacilit.profile> タグを使用して、指定の XFACILIT プロファイルの読み取り以上のアクセス権を持つすべてのユーザーに対してルールを適用します。

リポジトリー定義を最も具体的なものから最も一般的なものへの順番で入力します。現在のユーザーに一致する最初の定義が使用されます。

1. Syntax

1  REPOS? DSN=dsname
2.1! MANDATORY=NO
2.1 MANDATORY=YES
2.1! RESTRICT=NO
2.1 RESTRICT=YES

各表記の意味は次のとおりです。

DSN
リポジトリー・データ・セットの名前。
MANDATORY
データを匿名化またはスクランブルするために使用するテンプレートまたはビューがあるユーザー用のリソースをリポジトリーによって指定する場合は YES を指定します。
注: TESTMASK コマンドを使用して動的スクランブルを有効にするには、リソース・エントリーを必須としてマークする必要があります。
RESTRICT
リポジトリーで指定されているリソースに使用を制限する場合は YES を指定します。

例 1

3 名のユーザー用に必須リポジトリーを設定し、残りのユーザー用にデフォルト・リポジトリーを設定するには、次の PARMLIB 定義を入力します。

<U FRED, BOBBYB, BIILBO>
REPOS DSN=MASK.CREDIT.CARDS.REPOS,MANDATORY=YES
</U> 
REPOS DSN=DEFAULT.REPOS

例 2

MY.MANDATED.USERS XFACILIT クラス・プロファイルの読み取り以上のアクセス権を持つすべてのユーザー用に必須リポジトリーを設定するには、次の PARMLIB 定義を入力します。

<X MY.MANDATED.USERS>
REPOS DSN=MASK.CREDIT.CARDS.REPOS,MANDATORY=YES
</X> 
REPOS DSN=DEFAULT.REPOS

TPREPOS の割り振り

ddname TPREPOS を TSO/ISPF セッションに割り振ること、または DD カードとしてバッチ・ジョブに対して指定することができます。

JCL:
//DD TPREPOS DISP=SHR,DSN=hlq.TEMPLATE.REPOSTRY 
TSO コマンド:
'ALLOC FI(TPREPOS) DA('hlq.TEMPLATE.REPOSTRY') SHR REUSE'

また、FM タスクが File Manager を必要とする場合には、CONFIG=ADFzCC server に DD 仕様を追加することもできます。

TPREPOS=FMN.TEMPLATE.REPOSTRY