I/O 出口を使用するように File Manager をカスタマイズ
File Manager では、データ処理時に使用するためのユーザー I/O 出口の作成が可能です。この出口を使用すると、File Manager では直接提供されていないあらゆる種類の前処理または後処理を必要とするデータ・セット内のレコードを処理することができます。そのような処理には、データ・セット内のレコードに対して実行される圧縮、暗号化、その他のサイト固有のアクティビティーなどがあります。
データ・セットを処理する方法、また、その処理をユーザーに可視にする方法がいくつかあります。そのために、File Manager では、特定のデータ・セットに関連付けた I/O 出口を準備し、その出口の名前を指定することができます。この I/O 出口は、定義済みの連絡域を使用して File Manager にインターフェースするプログラムです。
この I/O 出口は、圧縮されたデータ・セットまたは暗号化されたデータ・セットを完全にサポートすることを意図しているものではありません。特に、PDS または PDSE 形式以外のデータ・セットへのメンバー名リスト・アクセスは提供されていません。ただし、メンバー名が分かっていて、それが File Manager に提供されている場合は、I/O 出口を使用して、専有圧縮ライブラリー (PDS 形式または他の形式) のメンバーにアクセスすることができます。
- File Manager Base componentでの対話式の表示、編集、およびブラウズ
- 以下のバッチおよび対話式ユーティリティー:
- データ・セット・コピー (DSC)
- データ・セット比較 (DSM)
- バッチでのデータ・セット編集 (DSEB)
- データ・セット生成 (DSG)
- データ・セット印刷 (DSP)
- データ・セット更新 (DSU)
- 検索/変更 (FCH)
File Manager の I/O 出口を使用して、COBOL コピーブックまたは PL/I INCLUDE データ・セット、あるいはテンプレート・データ・セットを直接操作することはできません。I/O 出口は、指定されると、処理されるデータにのみ適用され、処理されるデータの形式設定または選択に使用されるテンプレート・データ・セットまたはコピーブック・データ・セットには適用されません。ただし、テンプレート・データ・セットまたはコピーブック・データ・セットが機能の対象そのものである場合は、I/O 出口を使用することができます。
ライブラリー管理システム (LMS) 出口を使用して、COBOL コピーブックまたは PL/I INCLUDE データ・セット、またはテンプレート・データ・セットを、入力データ・セットまたは出力データ・セットと関連付けるときに処理することができます。LMS 出口の提供について詳しくは、ライブラリー管理システム・ライブラリーを使用するための File Manager のカスタマイズ および ライブラリー管理システム出口 を参照してください。
I/O 出口が使用できることを指定するには、FMN0POPT に USEIOX オプションを設定します。必要な場合は、サイト固有の I/O 出口の名前を指定することもできます。USEIOX については、USEIOXを参照してください。FMN0POPT でのオプションの変更については、デフォルト・オプションの変更を参照してください。この出口名は、対話式またはバッチでオーバーライドすることができます。I/O 出口の使用方法については、File Manager for z/OS User’s Guide and Referenceに説明されています。