Optim™ データ・プライバシー・プロバイダー API を使用するための File Manager のカスタマイズ
File Manager で ODPP コマンドを指定して実行できるようにするには、最初に DD 名 FMNODPP を割り振るか、または定義する必要があります。この名前は、TSO またはバッチ・アプリケーションとして実行するために ODPP で必要とされる環境変数が含まれるデータ・セットを示します。
例
//FMNODPP DD DISP=SHR,DSN=OPTIM.ODPP.SAMPLIB(ENVVARS)
データ・セット・メンバー ENVVARS には以下の行が含まれています。
LIBPATH=/usr/local/odpp/odppbin
ODPPLL=/usr/local/odpp/licensefiles
ODPPERRL=/usr//local/odpp/odppbin
ODPPTRCL=/usr/local/odpp/tracefiles
ODPPTRC=N
ODDP API のインストール済み環境に指定されているパス名と一致するように名前をカスタマイズします。ご使用のインストール済み環境に必要となる環境変数について詳しくは、関連する ODPP ユーザーズ・ガイドと ODPP インストール・ガイドを参照してください。
FMNODPP DD が JCL または TSO 割り振りステートメントによって割り振られている場合、File Manager は、ODPP コマンドの実行に必要となるフレームワークを初期化しようとします。フレームワークが正常に初期化されると、ODPP コマンドを File Manager テンプレートにおける任意のフィールドのスクランブル属性として定義できるようになります。このコマンドが実行されるのは、入出力テンプレートを使用してコピー操作を実行するときに ODPP のスクランブル・オプションと関連 ODPP コマンドが受信フィールドにある場合です。詳しくは、File Manager for z/OS® ユーザーズ・ガイドおよびリファレンス を参照してください。
注:
- TSO/ISPF ユーザーの場合。1 つの File Manager インスタンスでのみフレームワークを初期化できます。そのため、分割されたセッションを ISPF で実行しているときは、1 つのセッションにおいてのみ、ODPP コマンドの指定および実行をサポートできるアクティブ File Manager セッションを持つことができます。
- File Manager を実行して ODPP API を受け入れるようにするときは、領域サイズを増やさなければならない場合があります。領域サイズが不十分な場合に File Manager を開始すると、
ストレージ不足
を示す Language Environment® メッセージが表示されます。最低でも 100 MB がある状態で実行してください。 - IBM® 上の Optim™ z/OS® Data Privacy Solution はバージョン 11 以上でなければなりません。