File Manager のカスタマイズの検証
File Manager Base function の初期インストールおよびカスタマイズを完了したら、以下のステップを実行してカスタマイズを検証できます。
「File Manager for z/OS User’s Guide and Reference for IMS Data」の参照が必要な場合があります。
- File Manager Program Directory の説明に従って、バッチインストール検証プログラム(IVP)ジョブ FMNVERIF を編集して送信します。
結果を検査して、ジョブが正常に実行されたことを確認します。
- File Manager へのアクセスと使用が可能な TSO ユーザー ID でログオンします。
- 以下のようにして File Manager を始動します。
- File Manager のオプションを ISPF 基本オプション・メニューに追加した場合 (ISPF メニューへの File Manager の追加を参照)、File Manager に割り当てたオプション値を入力して Enter キーを押します。例えば、File Manager に F を割り当てた場合は、「F」と入力して Enter キーを押します。
- File Manager を ISPF コマンド・テーブルに定義した場合 (ISPF コマンド・テーブルへの File Manager の定義を参照) は、いずれかの ISPF コマンド行に File Manager コマンドを入力して FM を始動できることを確認してください。
File Manager は、「Primary Option Menu (基本オプション・メニュー)」を表示します。
注: 初めて File Manager を使用するときには、著作権のパネルが表示されます。パネルに表示されたテキストを読んでから、取り消しキー (PF12) を押します。これ以降の File Manager セッションでは、このパネルは自動的には表示されません。 - コマンド行に VER を入力して、File Manager のリリース・レベルと PTF レベルを表示します。次のようなパネルが表示されます。
IBM File Manager for z/OS Version 15 Release 1 Modification 5 (not APF authorized) Service Levels of installed components Base IMS Db2 CICS English -NONE- -NONE- -NONE- -NONE-
注:- ISPF のもとでは File Manager を APF 許可で実行できないので、File Manager を APF 許可にしたとしても、ここでは File Manager は常に「
not APF authorized
」として表示されます。 - 初めて File Manager をインストールしたときには、インストールしたそれぞれのコンポーネントに対して「
-NONE-
」が表示されます。その後で File Manager にサービスを適用すると、PTF 番号が表示され、インストールした各コンポーネントの PTF レベルが示されます。インストールしていないコンポーネントはまったく表示されません。日本語コンポーネントをインストールした場合、別の行が表示され、そのコンポーネントのサービス・レベルが示されます。
- ISPF のもとでは File Manager を APF 許可で実行できないので、File Manager を APF 許可にしたとしても、ここでは File Manager は常に「
- 終了キー (PF3) を押して、File Manager セッションを終了し、ISPF メニューに戻ります。
他のいくつかのサンプル・バッチ・ジョブが FMN.SFMNSAM1 に配布されていて、File Manager のインストール済み環境を検証してその機能を例示できます。以下のものがあります。
- サンプル・ジョブ
- 機能
- FMNSAMC1
- ファイル間ですべてのレコードをコピーし、そのプロセスでレコードを変更します。
- FMNSAMF1
- 特定プログラムを実行する JCL EXEC ステートメントを検出します。
- FMNSAMF2
- 特定のプログラムを実行する JCL EXEC ステートメントを見つけて、所定の各メンバーのプログラムの名前を変更します。
- FMNSAMP1
- 特定プログラムを実行する JCL メンバーを印刷します。
- FMNSAMP2
- テンプレートから出力をフォーマット設定して、選択されたレコードを印刷し、他のすべてのレコードを除去します。
- FMNSAMRS
- 単純なレコード選択を実行して、選択されたレコードをファイルにコピーします。
- FMNSAMSP
- 選択されたレコードを 2 つの出力ファイルに分割します。
- FMNSAMU1
- DSEB および REXX 機能を使用して、データ・セットに存在しているメンバーの選択更新を行います。
- FMNSAMU2
- DSU および FASTREXX 機能を使用して、データ・セットに存在しているメンバーの選択更新を行います。
これらのジョブを実行するには、事前にこれらのジョブに変更を行う必要があります。行う必要のある変更については、サンプル・ジョブを参照してください。
これで、ACCEPT 処理を行うことによって、File Manager のインストールを完了できます。関係する手順は、「File Manager Program Directory」に記述されています。