File Manager のカスタマイズの検証

File Manager Base function の初期インストールおよびカスタマイズを完了したら、以下のステップを実行してカスタマイズを検証できます。

File Manager for z/OS User’s Guide and Reference for IMS Data」の参照が必要な場合があります。

  1. File Manager Program Directory の説明に従って、バッチインストール検証プログラム(IVP)ジョブ FMNVERIF を編集して送信します。

    結果を検査して、ジョブが正常に実行されたことを確認します。

  2. File Manager へのアクセスと使用が可能な TSO ユーザー ID でログオンします。
  3. 以下のようにして File Manager を始動します。
    • File Manager のオプションを ISPF 基本オプション・メニューに追加した場合 (ISPF メニューへの File Manager の追加を参照)、File Manager に割り当てたオプション値を入力して Enter キーを押します。例えば、File ManagerF を割り当てた場合は、「F」と入力して Enter キーを押します。
    • File Manager を ISPF コマンド・テーブルに定義した場合 (ISPF コマンド・テーブルへの File Manager の定義を参照) は、いずれかの ISPF コマンド行に File Manager コマンドを入力して FM を始動できることを確認してください。

    File Manager は、「Primary Option Menu (基本オプション・メニュー)」を表示します。

    注: 初めて File Manager を使用するときには、著作権のパネルが表示されます。パネルに表示されたテキストを読んでから、取り消しキー (PF12) を押します。これ以降の File Manager セッションでは、このパネルは自動的には表示されません。
  4. コマンド行に VER を入力して、File Manager のリリース・レベルと PTF レベルを表示します。次のようなパネルが表示されます。
    IBM File Manager for z/OS Version 15 Release 1 Modification 5
    
    (not APF authorized)
    
    Service Levels of installed components
    
                 Base       IMS        Db2        CICS
    English      -NONE-     -NONE-     -NONE-     -NONE-
    
    注:
    1. ISPF のもとでは File Manager を APF 許可で実行できないので、File Manager を APF 許可にしたとしても、ここでは File Manager は常に「not APF authorized」として表示されます。
    2. 初めて File Manager をインストールしたときには、インストールしたそれぞれのコンポーネントに対して「-NONE-」が表示されます。その後で File Manager にサービスを適用すると、PTF 番号が表示され、インストールした各コンポーネントの PTF レベルが示されます。インストールしていないコンポーネントはまったく表示されません。

      日本語コンポーネントをインストールした場合、別の行が表示され、そのコンポーネントのサービス・レベルが示されます。

  5. 終了キー (PF3) を押して、File Manager セッションを終了し、ISPF メニューに戻ります。
他のいくつかのサンプル・バッチ・ジョブが FMN.SFMNSAM1 に配布されていて、File Manager のインストール済み環境を検証してその機能を例示できます。以下のものがあります。
サンプル・ジョブ
機能
FMNSAMC1
ファイル間ですべてのレコードをコピーし、そのプロセスでレコードを変更します。
FMNSAMF1
特定プログラムを実行する JCL EXEC ステートメントを検出します。
FMNSAMF2
特定のプログラムを実行する JCL EXEC ステートメントを見つけて、所定の各メンバーのプログラムの名前を変更します。
FMNSAMP1
特定プログラムを実行する JCL メンバーを印刷します。
FMNSAMP2
テンプレートから出力をフォーマット設定して、選択されたレコードを印刷し、他のすべてのレコードを除去します。
FMNSAMRS
単純なレコード選択を実行して、選択されたレコードをファイルにコピーします。
FMNSAMSP
選択されたレコードを 2 つの出力ファイルに分割します。
FMNSAMU1
DSEB および REXX 機能を使用して、データ・セットに存在しているメンバーの選択更新を行います。
FMNSAMU2
DSU および FASTREXX 機能を使用して、データ・セットに存在しているメンバーの選択更新を行います。

これらのジョブを実行するには、事前にこれらのジョブに変更を行う必要があります。行う必要のある変更については、サンプル・ジョブを参照してください。

これで、ACCEPT 処理を行うことによって、File Manager のインストールを完了できます。関係する手順は、「File Manager Program Directory」に記述されています。