バッチ・モード用の JCL スケルトンの変更
File Manager のいくつかの機能は、バッチ・モードおよび TSO バッチ環境で使用できます。これらの機能を正常に実行するには、適切なジョブ制御言語ステートメントを提供しなければなりません。これは、処理オプションの設定およびジョブ制御スケルトンによって行われます。File Manager のジョブ制御スケルトンは FMNFTEXC 内のメンバー FMN.SFMNSLIB です。
FMNFTEXC
//STEPLIB DD DSN=&FMNSMOD1,DISP=SHR
//* If using WMQ queues via batch, uncomment and update MQHLQ to suit
//* your sites WMQ high level qualifier
//* DD DSN=MQHLQ.SCSQLOAD,DISP=SHR
//* DD DSN=MQHLQ.SCSQANLE,DISP=SHR
//* DD DSN=MQHLQ.SCSQAUTH,DISP=SHR
//* DD DSN=IGY.SIGYCOMP,DISP=SHR
//*FMNCOB DD DUMMY Uncomment to force use of FM COBOL Compiler
//*FMNCLERR DD SYSOUT=* Uncomment to force output of Compiler listing
FMNFTEXC は、File Manager ロード・ライブラリーに STEPLIB DD ステートメントを割り当てます。FMNFTEXC は、デフォルト・ターゲット・ライブラリーに File Manager をインストールしていること、およびロード・ライブラリーが FMN.SFMNMOD1 であることを前提としています。File Manager を FMN.SFMNMOD1 以外のライブラリーにインストールしている場合は、SFMNMOD1 モジュールの FMN0POPT パラメーターを変更するか、FMNFTEXC スケルトンの //STEPLIB DD ステートメントを変更します。
//STEPLIB DD DSN=&FMNSMOD1,DISP=SHR
//* DD DSN=MQHLQ.SCSQLOAD,DISP=SHR
//* DD DSN=MQHLQ.SCSQANLE,DISP=SHR
//* DD DSN=MQHLQ.SCSQAUTH,DISP=SHR
//* DD DSN=IGY.SIGYCOMP,DISP=SHR
上記ステートメントでは、IGY.SIGYCOMP は、サポートされる、ライセンス交付を受けた COBOL コンパイラー・ライブラリーです。COBOL を利用する一部のバッチ機能にはこのライブラリーが必要です。サポートされている COBOL コンパイラー・ライブラリーを LINKLIST に追加しなかった場合は、* を除去してこの行のコメントを外し、DSN を、ご使用のサポートされている COBOL コンパイラー・ライブラリーの名前に変更してください。現在サポートされているすべてのバージョンの IBM® Enterprise COBOL (z/OS® 用および OS/390® 用) が File Manager でサポートされています。
IGYCDOPT の特別版を使用して File Manager 用の COBOL コンパイラー・ライブラリーを作成した場合は、この DD ステートメントを使用して、COBOL テンプレートを使用するすべてのバッチ・ジョブに対して、このライブラリーを File Manager で使用可能にすることができます。File Manager 用の特別版の IGYCDOPT については、File Manager での COBOL コンパイラー・オプションの使用を参照してください。
//*FMNCOB DD DUMMY Uncomment to force use of FM COBOL Compiler
File Manager が //FMNCOB DD DUMMY ステートメントを検出すると、File Manager COBOL コンパイラーが使用されます。File Manager COBOL コンパイラーについては、File Manager COBOL コンパイラーの使用を参照してください。//*FMNCLERR DD SYSOUT=* Uncomment to force output of Compiler listing
必要であれば、このステートメントの SYSOUT の指定を変更して、使用するサイトの要件に適合させることもできます。File Manager のパフォーマンスを向上させるため 、File Manager で DFSORT COPY 関数機能を使用したい場合、この STEPLIB DD ステートメントにDFSORT ライブラリーを追加するようお勧めします。これを行う場合、SICELINK の後に SORTLPA という順序で追加する必要があります。これを実行するよう選択し、DFSORT がご使用の主ソート製品ではない場合は、ご使用のソート製品ライブラリーも DFSORT ライブラリーの前に追加する必要があります。File Manager のパフォーマンスを向上させるために DFSORT を使用する際の詳細については、File Manager のパフォーマンス向上のために DFSORT を使用するためのカスタマイズを参照してください。
File Manager がライブラリー管理システム (LMS) ライブラリーの COBOL コピーブック、PL/I INCLUDE ブック、または HLASM コピーブックにアクセスできるようにし、ユーザー所有のロード・ライブラリーにご使用の LMS 出口 FMNCRAEX をリンク・エディットする予定の場合は、このロード・ライブラリーを JCL スケルトンの STEPLIB DD ステートメントに追加することもできます。File Manager を LMS ライブラリーにアクセスできるようにする際の詳細については、ライブラリー管理システム・ライブラリーを使用するための File Manager のカスタマイズを参照してください。
usermod FMNUMODB を使用して、ジョブ制御スケルトンを変更します。FMNUMODB は、FMN.SFMNSAM1 で配布されています。このためには次のようにします。
- メンバー FMNFTEXC を FMN.SFMNSLIB からユーザー所有のソース・ライブラリーにコピーします。
- ユーザー所有のライブラリー内の FMNFTEXC メンバーを変更します。必要であれば、STEPLIB DD ステートメントの最初の行にある File Manager ロード・ライブラリーの名前を、ご使用のロード・ライブラリーの名前に変更します。COBOL コンパイラー・ライブラリーを追加したい場合は、STEPLIB DD ステートメントの 2 番目の行のコメントを外し、必要であれば、DSN をご使用の COBOL コンパイラー・ライブラリーの名前に変更します。必要であれば、WMQ 行をアンコメントします。必要であれば、ソートおよび LMS 出口ライブラリーを追加してください。
- FMNUMOD にある FMN.SFMNSAM1B メンバーを、サイトの要件に応じて変更します。必要になる可能性のある変更については、usermod を参照してください
- SMP/E usermod FMNUMODB をインストールします。