スライディング・ウィンドウのスクロールおよびデータベース位置への影響
データベースは非常に大きくなる可能性があります。FM/IMS は制限されたメモリーで処理する必要があり、このことは、必ずしも FM/IMS がデータベース内のすべてのセグメントをメモリー内に保持できるわけではないことを意味します。
代わりに、FM/IMS は、データベースの表示を提供するスライディング・ウィンドウと連動します。このウィンドウの先頭は、「Top of window (ウィンドウの先頭)」行によって「IMS Data (IMS データ)」パネル上に表示されます。これは、TOP コマンドを入力した場合に「IMS Data (IMS データ)」パネル上で見ることができます。スライディング・ウィンドウにはおよそ 500 個のセグメントが保持されますが、 これは、個々のセグメントのサイズ、およびデータベース・レコードの構造とサイズによって異なります。
ウィンドウの先頭がデータベースの先頭でもある場合がありますが、これを即座に知る方法はありません。データベースの先頭へは、「Database Positioning (データベース位置決め)」パネルでルート・セグメントのキー値をブランクにするか、あるいは ROOT FIRST コマンドを入力することによって進むことができます。(データベースの先頭は、現在有効な選択基準によって決定されます。)
「IMS Data (IMS データ)」パネル上のデータを見ながら、「Up」機能キー (F7) を押し続けると、 最終的に、ウィンドウの先頭行が表示されます。「Up」機能キー (F7) を押しても、この行を超えて戻ることはできません。
スライディング・ウィンドウ内のセグメントへの追加処理を行っているときに、 スライディング・ウィンドウがその最大サイズに達すると、 ウィンドウの先頭が下方に (データベースの下部に向かって) 移動します。そのような場合には、例えば、BOTTOM コマンドを入力してから、「Down (下へ)」機能キー (F8) を押すと、 スライディング・ウィンドウの先頭が下方に移動します。スライディング・ウィンドウの内容を変更できる可能性がある その他のコマンドには、CHANGE NEXT、CHANGE ALL、RCHANGE、DOWN、FIND NEXT、RFIND、KEY、ROOT FIRST、 および UP MAX があります。
TOP コマンドは、スライディング・ウィンドウによって制限されます。