FM/IMS によるデータベース内の位置の検出方法

どのデータベースでも、デフォルトの開始位置では、 ルート・セグメントの先頭のセグメント・オカレンスから表示されるようになっています。しかし、IMS データベースには何百万ものレコードが含まれている可能性があるため、 パフォーマンス上の理由で、データの表示をこれとは異なるセグメント・オカレンスからに する場合があります。

この配置を実現するには、選択されたセグメント・タイプに キー値を指定します。FM/IMS は、これらのキー値を使用して、選択されたセグメント・タイプの階層パス内のセグメント・レベルごとに SSA (セグメント検索引数) を作成します。FM/IMS は、指定されたキー値と一致するデータベース内の最初のセグメント・オカレンスを表示します。ビューが 使用されており、一致するセグメントがこのビューで表示されない場合、 開始位置は、一致するセグメントの後にある、次に表示可能なセグメント・オカレンスになります。

hierarchical path (階層パス) は、データベース階層内のそのセグメントとルート・セグメントの間の各レベルにあるセグメントから構成されます。例えば、セグメントがレベル 3 にある場合には、そのセグメントと関連レベル 2 および 1 (ルート) のセグメントのキー値を入力します。

「Database Positioning (データベース位置決め)」パネルまたは「Key Specification (キー指定)」パネルのいずれかで、開始位置のキー値を指定することができます。「Database Positioning (データベース位置決め)」パネルには多くの階層パスのセグメントがリストされ、 リスト内の任意のセグメントにキー値を指定できます。ただし、セグメントを選択して表示した場合には、FM/IMS はそのセグメントの階層パス内のキーだけを使用します。指定された 任意の値に対して作成される SSA は「等しい」(=) 演算子を使用します。「Key Specification (キー指定)」パネルには、選択したセグメントの階層パス内のセグメントだけがリストされます。このため、データベースの位置を決定するためにどのキーが使用されるかを正確に参照することが容易になります。また、「Key Specification (キー指定)」パネルでは、 さまざまな比較演算子を使用して、 複雑な SSA ステートメントを作成することもできます。

選択したセグメント・タイプの階層パス内のどのキー値もブランクのままにしておいた場合には、FM/IMS はそのレベルについて非修飾 SSA を形式設定します。