ユーザー出口のインストール

複数のユーザー I/O 出口を提供できます。例えば、各ユーザーに別々の出口を提供したり、さまざまなデータ・セットで使用するためにそれぞれの出口を提供したりできます。ただし、オプション USEIOX には出口名を 1 つしか指定できないので、この出口をサイト固有の出口またはデフォルト出口にできます。個々のユーザーは、別々の出口を対話式に、またはバッチで指定できます。

FMNUMODU と FMNUMODH という 2 つの usermod が準備されており、これを使用して、SMP/E の制御のもとで高水準アセンブラー出口をインストールできます。FMNUMODU は、HLASM で作成された基本出口をインストールします。FMNUMODH は HLASM で作成された出口をインストールし、これによって、File Manager が HFS にあるデータを処理できるようになります。HLASM で作成されたその他の出口、およびその他の高水準言語で作成された出口は、SMP/E の外側に準備する必要があります。

FMNUMODU または FMNUMODH を使用し、HLASM でサイト固有出口を準備するには、以下のようにします。

  1. FMN0POPT の USEIOX オプションを変更します。デフォルト・オプションを変更する方法について詳しくは、デフォルト・オプションの変更 を参照してください。USEIOX オプションの詳細については、USEIOX を参照してください。
  2. FMNIOXEA または FMNIOXHF の独自のバージョンを、独自のソース・ライブラリーでコード化します。出口制御ブロック・データ名および I/O 出口制御ブロックの使用にある情報を参照してください。例として FMNIOXFMNIOXEA または FMN.SFMNSAM1HF を使用できます。
  3. サイトの要件に合わせて、FMN.SFMNSAM1FMNUMODU または FMNUMODH のメンバーを変更します。行う必要のある変更については、usermods を参照してください。
  4. SMP/E usermod FMNUMODU または FMNUMODH をインストールします。FMN.SFMNMOD1 をデフォルト・ライブラリーにインストールした場合、ユーザー所有の出口は File Manager にインストールされます。

HLASM でさらに出口を提供するには、以下のようにします。

  1. ユーザー所有のソース・ライブラリーで、ユーザー所有の出口をコーディングします。例として FMNIOXFMNIOXEA または FMN.SFMNSAM1HF を使用できます。
  2. ユーザーの出口をアセンブルしてリンクし、File Manager で使用できるロード・ライブラリー、例えば、FMN.SFMNMOD1 に入れます。

ジョブ FMNIOXHA には、出口をアセンブルし、リンクするのに役立つ JCL が用意されています。指示および行う必要のある変更については、ジョブの説明を参照してください。FMNIOXHA は、FMN.SFMNSAM1 で配布されています。

COBOL または PL/I でユーザー独自の出口を提供するには、以下のようにします。

  1. この出口をサイト固有の出口またはデフォルトの出口として使用する予定がある場合は、FMN0POPT にある USEIOX オプションを変更します。
  2. ユーザー所有のソース・ライブラリーで、ユーザー所有の出口をコーディングします。出口制御ブロック・データ名および I/O 出口制御ブロックの使用にある情報を参照してください。例として FMNIOXFMNIOXEC または FMN.SFMNSAM1EP を使用できます。
  3. ユーザーの出口をコンパイルしてリンクし、File Manager で使用できるロード・ライブラリー、例えば、FMN.SFMNMOD1 に入れます。

ジョブ FMNIOXCO には、出口を COBOL でコンパイルし、リンクするのに役立つ JCL が用意されています。ジョブ FMNIOXPL には、出口を PL でコンパイルし、リンクするのに役立つ JCL が用意されています。指示および行う必要のある変更については、ジョブの説明を参照してください。FMNIOXCO および FMNIOXPL は、FMN.SFMNSAM1 で配布されています。